地下鉄駅で捜査中のジェインとイ・アンは、遠くから足音を聞きつけ追跡するが、捕らえたのはカン・グンテクを殺そうとしていたウンジュだった。現場の物から江国駅を感じ取ったイ・アンは、ソンモがそこへ向かったと推測。ジェインと共にウンジュを病院へ送りながら、ジスに電話で江国駅へ急行するよう指示する。人事権を失っていたジスは、ナム・テナムに応援を要請した後、自ら江国駅へ向かう。
江国駅でカン・グンテクを見つけたソンモ。二人が生死を賭けた対峙をしているところにジスが到著し、ソンモの暴走を阻止しようとするが、カン・グンテクに刺されて重傷を負ってしまう。カン・グンテクはその隙に逃走。瀕死のジスは最後の力を振り絞り、ソンモに止めるよう懇願する。自分のために命を落としたジスを抱きしめ、ソンモは泣き崩れる。
江国駅に到著したイ・アンは、ジェインからの電話でジスが襲われたことを知る。その時、地下鉄から逃げてきたカン・グンテクをイ・アンは追跡し、逮捕。同時に、ウンジュをハンミン療養院から連れ出したのはソンモであり、ヨンソンアパートの真犯人はカン・グンテクではなく別人であることを感知する。カン・グンテクはイ・アンに、恩人と信じていたソンモは自分に優しくしていたのではなく、ただ利用していただけだと冷たく告げる。
ジスは息を引き取り、皆が悲しみに暮れる。娘を失ったウン庁長は、全ての事件の捜査をナム・テナムに一任。たとえ自身に及ぶとしても後悔はないと決意する。多くの過ちを犯し、間接的に娘の死を招いた彼は、過去の過ちを正そうとしていた。ナム・テナムはウンジュから捜査を開始することにする。
カン・グンテクの言葉を思い出し、ソンモの部屋で手がかりを探すイ・アン。ソンモのルービックキューブから、それがウンジュからのプレゼントであること、そしてソンモがウンジュに指輪を贈っていたことを感知する。つまり、ソンモは最初からウンジュが生きていることを知っていたのだ。しかし、なぜウンジュの価顔絵を描かせ、計画的に自分とジェインに真実を知らせたのか理解できないイ・アンは、ウンジュに直接話を聞く必要性を感じ、ナム・テナムと共にウンジュの取り調べへ向かう。
イ・アンの特殊能力を信じられないナム・テナムは、ジェインに一人でウンジュを取り調べさせる。ウンジュは、カン・グンテクが自分を呼び出すためにハンミン療養院で殺人を犯したことを認める。彼女はこれ以上の犠牲者を出さないためにキム・ガビョンと共に療養院へ向かったが、到著時には既に患者は殺されており、自身もカン・グンテクに麻酔をかけられ、意識を取り戻した時にはキム・ガビョンによって身分を偽装されていた。キム・ガビョンが身分偽装のために殺人を犯したことは知らず、ソンモが自身の生存を知っていた事実も隠していた。
取調室から出てきたウンジュがつまずいた時、イ・アンは彼女を支え、その際にカン・グンテクがウンジュに語ったことを感知する。ヨンソンアパートの火災はカン・グンテクの仕業ではなく、彼はウンジュを連れ出すために偽装工作をしただけで、殺人も放火もしていない。全てはソンモの計画だったのだ。
再び脱走を図るカン・グンテク。ジスの死で怒り狂うソンモは、カン・グンテクの行動範囲を予測し、彼を再び見つける。
第13話の感想
第13話は、衝撃的な展開の連続で、息つく暇もないほどでした。ジスの死はあまりにも突然で、悲しすぎます。正義感に溢れ、イ・アンとジェインを支え続けてきた彼女の死は、大きな喪失感を与えました。ソンモの暴走も恐ろしく、彼がどこまで行き著くのか、不安でいっぱいです。
特に印象的だったのは、ジスが命を落とす直前、ソンモに「止めて」と懇願するシーンです。自分のために犠牲になったジスを抱きしめ、泣き崩れるソンモの姿は、彼の心の葛藤を強く感じさせました。果たして、この出来事がソンモの心に変化をもたらすのでしょうか?今後の展開が気になります。
また、イ・アンがカン・グンテクを逮捕するシーンも緊迫感がありました。そして、ソンモがウンジュの生存を知りながら、様々な計画を仕組んでいたことが明らかになり、物語はさらに複雑さを増しています。なぜソンモは真実を隠していたのか、彼の真意はどこにあるのか、謎が深まるばかりです。
イ・アンのサイコメトリー能力が事件解決の鍵となる一方で、それが彼自身に重荷となっているようにも見えます。真実を知ることで、より深く事件に巻き込まれていくイ・アン。彼がこの困難を乗り越え、真相を解明できることを願うばかりです。
つづく