ヨルムは小さな小屋を整理し、少ないお金を数え、倹約生活を始めました。貧しいながらも、自由に好きなことができる喜びを感じていました。ある日、電池を買いに出かけた帰り道、酔っ払った息子を支えるおばあさんに遭遇し、手を貸しました。お礼に飴をもらったヨルムは、宝物のように大切に持ち帰りました。しかし、飴を味わおうとした矢先、子供たちが部屋で騒いで水鉄砲で濡らされてしまいます。子供たちを追い出した後、今度は水道管が故障し、大家に連絡することに。

実はこれらは全て、ヨルムを追い出そうとする大家の策略で、春も加担していました。図書館で本の修復作業をしているデボムと出会い、手伝いを申し出たヨルムは彼と親しくなります。しかし、春がわざとヨルムの水筒を倒し、本を濡らしてしまったため、同僚の愛に叱られてしまいます。帰宅した春は、祖母から酔っ払った父親を助けたのがヨルムだと聞き、知らない人を家に入れるなと注意しました。

道で出会った迷子の犬を、飼い主が現れるまで一晩中待っていましたが、結局誰も来ませんでした。ヨルムは犬を公園の亭に置いておくことに。翌日、図書館で濡れた本がデボムによって修復されていることを知り、感謝の気持ちで一緒にコーヒーを飲み、大切な飴をデボムと春に分けました。突然雨が降り出し、幹していた洗濯物が気になったヨルムは、雨の中へ飛び出そうとします。デボムは傘を貸そうとしますが、壊れていたため、新しい傘を買いに行きました。

洗濯物を取り込んだ後、犬のことを思い出したヨルムは、犬が怪我をしていることに気づき、近くのスーパーで必要な物を買いました。すると、店主から家のドアに赤い字で落書きされていると聞き、上の階に避難するように言われます。その後、ペイ社長が到著し、落書きを見て激怒。ペ・ソンミンはヨルムを責め、父親をなだめようとします。ペイ社長が去った後、ペ・ソンミンは落書きを消しながら、落書きはヨルムのせいではないと説明しました。

図書館に傘を返しに行ったヨルムは、閉館していたため、ドアの前に傘を置きました。ペ・ソンミンからお金を受け取った春は、考え直し、お金を返し、もうヨルムを追い出す手伝いはしないと決めます。デボムはジョンの試験に付き添いますが、またしても不合格でした。公園で犬と休んでいたヨルムに、チャン・スの妻が現れ、犬を盗んだと責めます。犬が妻の元へ行きたがらない様子を見て、ヨルムはお金で買い取ろうとしますが、30万ウォンという法外な値段を要求されます。春が間に入ると、値段は45万ウォンに跳ね上がってしまい、ヨルムは仕方なくお金を取りに行くことに。

ジョンは、今後教授からデボムとの約束を頼まれたら、事前にデボムに知らせることを約束します。兄から電話を受けたヨルムは、心配してくれるのかと思いきや、義姉に頼まれて母の指輪を要求されます。甥の留学費用のためだと言われ、激怒したヨルムは電話を切りました。落ち込んだヨルムは、スーパーでマッコリを買い、一人で飲み始めます。

一方、教授から論文を受け取ったデボムは、過去の苦悩を思い出し、教授に怒りをぶつけ、カバンを投げつけます。それぞれの困難に立ち向かうヨルムとデボムの姿を描写し、この話は幕を閉じます。

第3話の感想

第3話では、ヨルムを中心に、様々な困難に直面する人々の姿が描かれています。貧しいながらも前向きに生きるヨルムは、大家の嫌がらせや周囲の誤解にもめげず、持ち前の明るさと優しさで乗り越えようとする姿に心を打たれます。特に、迷子の犬を助けるシーンは、彼女の温かい人柄が表れていて印象的でした。

一方、デボムもまた、過去の苦悩を抱えながら、研究に打ち込む姿が描かれています。教授との衝突は、彼の抱えるプレッシャーや葛藤を象徴しているように感じました。一見対照的な二人ですが、それぞれの立場で懸命に生きようとする姿には共通点があり、今後の展開が気になります。

また、周りの登場人物たちもそれぞれに悩みを抱えています。春は大家の策略に加担しながらも、良心の呵責に苦しむ葛藤が描かれ、ジョンは試験に落ち続け、自信を失っている様子が描かれています。彼らの苦悩もまた、物語に深みを与えています。

つづく