第6話、イ・ヨルムとキム・ボムは一晩語り明かし、それぞれの部屋で休みました。翌朝、イ・ヨルムが目を覚ますとキム・ボムの姿はなく、既に家に戻っていました。キム・ボムの祖母は安堵し、朝食を用意していましたが、間もなくイ・ヨルムは祖母からの緊急連絡を受け、キム・ボムが手術を受けていると知り、病院へ急ぎます。キム・ボムの弟も怪我をしているとのことでした。

一方、チョ・ジョンは意識を取り戻しますが、大事な用事に遅刻してしまい、ペ・ソンミンからの電話にも出なくなります。図書館でイ・ヨルムを待っていたアン・デボムは、キム・ボムとイ・ヨルムのどちらかが入院したと聞き、ジェフンと共に病院へ向かいます。医師によると、キム・ボムの脾臓は破裂していましたが、手術は成功しました。怪我の原因については、キム・ボムの弟と祖母は、父親の法的責任を恐れてか、真相を隠していました。

ペ・ソンミンもお見舞いに訪れ、帰りにイ・ヨルムと祖母を家まで送ります。キム・ボムの父親は沈黙し、妻に禁酒を約束します。それを見て、イ・ヨルムは静かにその場を去りました。犬の散歩中、イ・ヨルムはアン・デボムと会い、彼から本を受け取り、ペットの世話を頼まれます。

帰宅途中、アン・デボムは恩師の教授に会い、最新の論文を見せられ、共同研究に誘われますが、彼は躊躇します。イ・ヨルムは再び病院を訪れ、父親の暴力を告発しようとするキム・ボムをなだめます。祖母を慰めるため、一緒に買い物に行きますが、融資を受けようと銀行へ行くと、家が既に何度も抵当に入っていて、融資は不可能だと分かります。

アン・デボムのイ・ヨルムへの気遣いを見て、チョ・ジョンは少し複雑な気持ちになります。病院に戻ったイ・ヨルムと祖母は、キム・ボムが看護師に自分で怪我をしたと話したことを知ります。祖母はキム・ボムを抱きしめました。キム・ボムの父親はリハビリ施設に入ることになりました。夜、イ・ヨルムはキム・ボムに付き添い、キム・ボムは弟と父親の帰りを待っていた幼少期の思い出や、父親と手を繋ぎたいという願いを語ります。そして、父親が刃物を持って争っているのを止めようとして怪我をしたと、真相を明かします。

高額な医療費に、皆が頭を悩ませ、イ・ヨルムは家賃を返して引っ越そうと考えます。図書館で、イ・ヨルムは犬をアン・デボムに預け、家に戻ると、去りがたい思いでいっぱいになります。アン・デボムは教授からもらった本を手に取り、考え込みます。

退院手続きの時、イ・ヨルムは誰かが全額支払ったことを知ります。ペ・ソンミンが父親のクレジットカードを持っていたので彼ではないかと疑いますが、実際は彼ではありませんでした。誰が支払ったのかは謎のままです。図書館へ本を返しに行ったイ・ヨルムは犬を連れて帰ろうとしますが、アン・デボムはたくさんのプレゼントを贈り、翌日のキム・ボムの退院祝いを提案します。しかし、チョ・ジョンが現れ、計画は中断されます。

翌朝、アン・デボムはチョ・ジョンを面接会場へ送り、その後、リ・教授と学術的な議論をします。キム・ボムはペ・ソンミン、ジェフン、イ・ヨルムに騙されて屋上へ連れて行かれ、そこでサプライズ退院パーティーが開かれます。教室で教授と問題を解くアン・デボムの姿に、チョ・ジョンは惹かれます。ジェフンが用意したチキンスープを皆で楽しみ、ジェフンが即興で踊り、楽しい雰囲気に包まれます。

第6話の感想

第6話は、キム・ボムを中心とした家族の愛と友情の温かさに深く感動させられるエピソードでした。キム・ボムが父親の暴力という辛い現実を抱えながらも、それを隠そうとする家族の思いやり、そしてイ・ヨルムをはじめとする周囲の人々の支えに胸が締め付けられました。

特に印象的だったのは、キム・ボムが父親と手を繋ぎたいという幼い頃の願いを語るシーンです。子供らしい純粋な願いと、現実の残酷さとの対比が、彼女の抱える苦悩をより深く感じさせ、涙を誘いました。また、キム・ボムを守るために真実を隠そうとする弟と祖母の行動も、家族の強い絆を感じさせ、胸を打つものがありました。

一方、イ・ヨルムとアン・デボムの関係にも変化が見られました。キム・ボムの一件を通して、二人の距離はさらに縮まり、アン・デボムのイ・ヨルムに対する優しさや気遣いがより一層際立っていました。しかし、そこにチョ・ジョンの存在が影を落とすなど、今後の展開が気になる伏線も張られていました。

つづく