第9話、イ・ヨルムは転んでしまい、駆けつけたグンハオに口を塞がれてしまいます。もがいていると、チャン・スの妻が現れ、グンハオの名前を叫び、グンハオは逃げていきます。イ・ヨルムは警察に通報しようか迷いますが、チャン・スの妻に土下座して懇願され、躊躇します。

一方、アン・デボムは倫理委員会で論文盗用の疑いをかけられます。しかし、彼は落ち著いて黒板に自身の研究の公式を書き、指導教官と共に考え出した成果であることを証明し、署名問題は重要ではないと主張します。リ・教授はこれに安堵します。

イ・ヨルムは依然として通報について悩んでいますが、金おばあさんにハングルを教えることになります。帰り道、金おばあさんはグンハオが本当は優しい子だと語り、イ・ヨルムに理解と寛容を求めます。帰宅すると、警察が監視カメラを確認しており、グンハオの姿が映っていました。イ・ヨルムはグンハオがペットの犬を見に来ただけだと説明し、事態を収拾します。

キム・ボムはジェホと夕食をとっている最中、徐ジェフンから電話を受けます。キム・ボムが他の男性といることを知り、徐ジェフンは落胆します。夕食後、ジェホはキム・ボムを家まで送り、母親の状況を伝え、会うべきではないと助言します。キム・ボムは冷静に受け止め、母親のいない生活に慣れている様子です。

金おばあさんはイ・ヨルムを家に招き、楽しい時間を過ごします。イ・ヨルムはアン・デボムから携帯を買ったというメッセージを受け取り、連絡を取り合います。二人は夜から朝まで語り合い、アン・デボムはイ・ヨルムの声を聞くためだけに電話をかけます。翌朝、疲れたイ・ヨルムは海辺で日の出を眺め、ビデオ通話でアン・デボムと共有します。

キム・ボムはイ・ヨルムのために夕食に刺身を用意し、金一家とイ・ヨルムは食卓を囲みます。金おばあさんは自家製の濁り酒を振る舞います。同時に、アン・デボムはチョ・ジョンと部屋探しをしています。感謝しつつも、プロジェクトが終わったら安穀に戻るつもりです。チョ・ジョンは飲みすぎでバーで騒ぎ、ペ・ソンミンに介抱されます。

その夜、イ・ヨルムはキム・ボムの家にお泊まりします。三人は楽しく過ごし、キム・ボムはイ・ヨルムに姉になってほしいと頼みます。チョ・ジョンはペ・ソンミンの車の中で目を覚まし、片思いは誰にも説明する必要はないと慰められます。イ・ヨルムとキム・ボムはなかなか寝付けず、夜遅くまで語り合います。

翌日、キム・ボムは徐ジェフンとの約束に向かいますが、ジェホが現れ、同行を強要します。到著後、ジェホはキム・ボムを車から降ろさず、徐ジェフンは困惑します。ジェホは今日が誕生日だと明かし、キム・ボムは徐ジェフンとの約束を改めて設定します。ジェホは手作りパンをキム・ボムにプレゼントし、誕生日の願いはキム・ボムと海を見ることだったと語り、満足げです。

一方、アン・デボムはソウルから安穀に戻り、白いワンピースを著たイ・ヨルムが映画館で待っていました。映画の後、二人は街を歩き、イ・ヨルムはチキンとビールを提案しますが、アン・デボムは用事があり、先に帰らなければなりません。イ・ヨルムはバスターミナルまで見送り、アン・デボムを見送ります。

最後に、キム・ボムは帰宅するとおばあさんはいませんでしたが、好きな料理が用意され、庭にはきれいな靴が幹してあり、温かい雰囲気に包まれていました。

第9話の感想

第9話は、登場人物たちの様々な感情が交錯する、胸が締め付けられるようなエピソードでした。特に、イ・ヨルムとアン・デボムの遠距離恋愛の切なさが印象的です。ビデオ通話で日の出を共有するシーンや、映画の後、バスターミナルまで走るシーンは、二人の想いの強さを改めて感じさせ、見ているこちらも胸が熱くなりました。一方で、アン・デボムとチョ・ジョンの関係も気になるところです。チョ・ジョンの片思いは報われるのでしょうか?今後の展開に期待が高まります。

また、キム・ボムとジェホ、徐ジェフンの三角関係も複雑さを増しています。ジェホの誕生日の願いが「キム・ボムと海を見ること」だったという告白は、彼のキム・ボムへの純粋な想いを表しており、切なくなりました。徐ジェフンの存在も気になりつつ、キム・ボムが最終的に誰を選ぶのか、今後の展開が楽しみです。

さらに、グンハオとチャン・スの妻の関係、そしてイ・ヨルムの葛藤も物語に影を落としています。金おばあさんの言葉によって、イ・ヨルムはグンハオへの見方を変えるきっかけを得ますが、それでも簡単に解決できる問題ではないことが示唆されています。

つづく