ピョンガン王女と平原(ピョンウォン)王の関係は冷え切っており、王女は王の要求で軍職を解かれてしまう。一方、タラ・ジンはサボンゲと結婚し、ピョンガン王女は4年間も離れ離れになっているオン・ダルを想っていた。幽霊谷に戻ったオン・ダルは、薬草を採って生計を立て、殺生をやめていた。彼はしばしば亡き母を思い出していた。サボンゲは度々幽霊谷を訪れ、オン・ダルにピョンガン王女と和解するよう勧めるが、オン・ダルは首を縦に振らない。

ピョンガン王女は平原(ピョンウォン)王のために本を探して渡すが、王は感謝するどころか、オン・ダルを大将軍に任命し、新羅を攻めさせようと考える。平原(ピョンウォン)王はオン・ダルこそが天下統一を助ける唯一の人物だと考えているが、ピョンガン王女は王がオン・ダルを利用することに仮対する。王女はオン・ダルを恋しく思っているが、彼に会う勇気がない。彼が自分の知らない場所へ逃げてしまうことを恐れているのだ。

ヘ・モヨンに連れられて新羅に行ったコ・ゴンは、毎日酒に溺れ、ピョンガン王女とオン・ダルを殺せなかったことを悔やんでいた。新羅が高句麗に使者を送ると聞き、コ・ゴンは自ら使者として高句麗へ行くことを誌願する。ヘ・モヨンはコ・ゴンがピョンガン王女を殺し、道連れに死ぬつもりだと察し、共に高句麗へ行くと言い張る。

ついにピョンガン王女はオン・ダルに会いに幽霊谷へ向かう。彼女はオン・ダルとの日々を思い出す。オン・ダルは王女を追い返そうとするが、彼女が空腹を訴えると、すぐに食事を用意する。王女はオン・ダルに幽霊谷を離れないよう、次に自分が来るまで待つように頼み、オン・ダルはそれを受け入れる。オン・ダルは王女との思い出に浸り、王女が残した翡翠のネックレスの片割れを再び見て、王女を追いかけ、この地を去り、二度と見つからないようにすると告げる。ピョンガン王女はオン・ダルを去らせているように見えるが、必ず見つけると心に誓う。

平原(ピョンウォン)王は新羅の使者としてコ・ゴンが帰国したことに驚く。コ・ゴンは新羅王の代理として、百済に対抗するための同盟を提案する。しかし、平原(ピョンウォン)王はその提案を拒否し、コ・ゴンを殺そうとする。ピョンガン王女は新羅に開戦の口実を与えないよう、平原(ピョンウォン)王を必死に説得し、コ・ゴンとヘ・モヨンの帰国を願い出る。

チン・ムは密かにコ・ゴンに会いに行く。コ・ゴンはチン・ムがかつて父を裏切ったことを許せずにいるが、ヘ・モヨンはコ・ゴンの代わりにチン・ムを説得し、新羅のスパイになるよう仕向ける。チン・ムの息子を平原(ピョンウォン)王の世子にすることを条件に、チン・ムは平原(ピョンウォン)王を説得し、コ・ゴンとヘ・モヨンを帰国させる。

ピョンガン王女はコ・ゴンに会いに行き、コ・ウォンピョを殺し、母の仇を討ったことを明かし、新羅で幸せに暮らすように言う。しかし、コ・ゴンは新羅に戻るよりも高句麗で死ぬことを選ぶ。一方、オン・ダルはピョンガン王女のことを忘れられず、彼女との幸せな日々を思い出していた。

第18話の感想

第18話は、登場人物たちの複雑な感情が交錯する、切ないエピソードでした。特に、ピョンガン王女とオン・ダルの再会シーンは、胸が締め付けられるような思いでした。4年ぶりの再会にも関わらず、素直に喜びを分かち合うことができない二人の姿は、これまでの過酷な運命を物語っています。オン・ダルは、ピョンガン王女を想うがゆえに、彼女の前から姿を消そうと決意します。愛する人を守るためには、自ら別れを選ばなければならないという、オン・ダルの苦悩がひしひしと伝わってきました。一方、ピョンガン王女もまた、オン・ダルへの変わらぬ愛を抱きながらも、彼を自由にさせようとする強さを見せています。

平原(ピョンウォン)王は、相変わらず冷酷で傲慢な態度を崩しません。自分の野望のために、オン・ダルを利用しようとする姿には、憤りを感じずにはいられません。しかし、そんな平原(ピョンウォン)王にも、どこか孤独や不安が垣間見えるのも事実です。権力への執著の裏に隠された、彼の真意が気になるところです。

つづく