ヨム・ガジンはオン・ダルを救うため王宮に戻り、ピョンガン王女としての身分を取り戻しました。オン・ダルたちも解放され、幽霊谷へ帰還しました。チン妃は、太子が平原(ピョンウォン)王の実子ではないことが露見するのを恐れ、またピョンガン王女に見破られることを心配し、コ・ウォンピョに相談します。ピョンガン王女は、父と自分が過去に犯した過ちを許すことができず、苦悩していました。幽霊谷に戻ったオン・ダルも、ヨム・ガジンとの日々を思い返し、辛い気持ちでいっぱいでした。一方、タラ山とタラ珍は幽霊谷で療養を続けています。オン・ダルとサ・プンゲは、ヨム・ガジンの養父であるヨム・ドゥクを救出し、幽霊谷へ連れて帰りました。
コ・ウォンピョは、ヘ・モヨンがコ・ゴンと共にピョンガン王女生存の事実を隠蔽しているのではないかと疑い、ヘ・モヨンを脅迫して自分の命令に従わせようとします。コ・ウォンピョは太子を亡き者にしようと企み、ヘ・モヨンに毒薬を渡します。父がヘ・モヨンの元を訪れたのを見たコ・ゴンは、ヘ・モヨンが脅迫されているのではないかと察し、ヘ・モヨンに問いただしますが、ヘ・モヨンは何も認めようとしません。コ・ゴンの疑念は深まるばかりです。コ・ゴンはピョンガン王女にこのことを伝えます。太子が毒薬を服用してしまうことを恐れたピョンガン王女は、確認のため自ら薬を口にしますが、倒れてしまいます。
何者かに助けられたピョンガン王女は、目を覚ますと太子が薬を飲むのを阻止しようとします。平原(ピョンウォン)王に問いただされたピョンガン王女は、薬に毒が入っていると訴え、ヘ・モヨンを問い詰めます。しかし、ヘ・モヨンは皆の前でその薬を飲み、毒ではないことを証明します。ピョンガン王女の言葉を信じない平原(ピョンウォン)王は、彼女を幽閉します。実は、全てコ・ウォンピョとヘ・モヨンの策略でした。罠にはめられたと気づいたピョンガン王女は、平原(ピョンウォン)王と太子を守る決意をさらに強くします。コ・ゴンはピョンガン王女に謝罪しますが、ピョンガン王女は、コ・ゴンとコ・ウォンピョが共謀して自分を陥れようとしているのではないかと疑い始めます。
コ・ゴンは父に利用されていたことに気づき、激しく口論しますが、結局、父によって北方に送られ、戦地へ向かうことになります。ヘ・ジウォルは、ヘ・モヨンが宮中の争いに介入していることを見抜き、二度とこのようなことをしないよう忠告します。太子は、ピョンガン王女の愛情に感謝し、お菓子を差し入れます。姉弟の仲は元の通りに戻りました。ピョンガン王女は、太子からヘ・モヨンが平原(ピョンウォン)王に毒薬を贈ったと聞きますが、何もできず、太子にはこのことを誰にも話さないようにと口止めします。
実はヘ・モヨンは新羅のスパイで、ヘ・ジウォルに近づき養女となっていました。ピョンガン王女は密道を使って王宮を脱出し、コ・ゴンと共に長白草薬店へ潜入し、新羅から来た毒草を探します。しかし、そこで囚われた女性たちを偶然発見します。ピョンガン王女は変装して女性たちに紛れ込み、彼女たちと共に新羅へ連れて行かれます。ピョンガン王女は、これらの女性たちを救い、売られるのを阻止することを誓います。一方、都には闇殺者たちが集まり、何かを企んでいる様子です。
コンソン夫人はピョンガン王女を深く愛しており、王宮からの脱走を隠していましたが、チン妃はついにその事実を知り、平原(ピョンウォン)王に報告します。その頃、コ・ゴンも平原(ピョンウォン)王の元へ現れ、ピョンガン王女の居場所と危険な状況を伝えます。
第7話 感想
第7話は、ピョンガン王女の苦悩と決意、そして陰謀が渦巻く展開に息を呑む回でした。オン・ダルとの再会を果たしたのも束の間、再び王宮に戻り、ピョンガン王女としての重責を担うことになった彼女の心情は察するに余りあります。父と過去の罪を背負いながら、太子や民を守るために奔走する姿は、まさに王女としての覚悟を感じさせました。
特に印象的だったのは、ヘ・モヨンとの対峙シーン。毒薬を巡る駆け引きは緊迫感に満ちており、ピョンガン王女の機転と勇気が試される場面でした。しかし、ヘ・モヨンの巧妙な罠にはまり、逆に窮地に追い込まれてしまう展開は、見ていて歯痒くも感じました。それでも、諦めずに平原(ピョンウォン)王と太子を守ろうとする彼女の強い意誌は、視聴者に感動を与えたのではないでしょうか。
一方、コ・ゴンの複雑な立場も注目すべき点です。父であるコ・ウォンピョの陰謀に巻き込まれながらも、ピョンガン王女への想いを捨てきれない彼の葛藤は、今後の物語の鍵を握っているように思われます。父との対立、そしてピョンガン王女との関係がどのように変化していくのか、今後の展開が非常に楽しみです。
つづく