ハン・ウソンはコ・ミレに助けられ、ナム室長によって病院へ運ばれた。そこにカン・ヨジュが現れ、ナム室長は慌ててその場を去った。カン・ヨジュもナム室長に気づき、ハン・ウソンの人間性に問題があると指摘する。コ・ミレは自分のバッグを置き忘れ、先に病院を出て行った。

アン・セジンはチャン刑事がペク・スジョンの事件に強い関心を持っていることに気づく。チャン刑事はペク・スジョンのファンだと説明するが、実は9年前、新人だったチャン刑事は初勤務日にマ課長の車のトランクに監禁されたペク・スジョンを、脅迫を受けながらも救出していたのだった。

チャ・スホは、マ課長との関係が悪化していたため、コロナを口実に墓地を捜索させた。以前、マ課長からカン・ヨジュを守るよう頼まれたチャ・スホは、その会話からペク・スジョンが既に死亡していることを察知し、遺体が墓地にあるのではないかと考え捜索を指示したのだ。警察犬のソイが異常に生えている草を発見し、地中に何かが埋まっている可能性を示唆する。夜、マ課長はチャ・スホの家を訪れ、これ以上首を突っ込むなと警告する。

アン・セジンとチャン刑事は水死体を確認し、それがペク・スジョンであると断定する。湖畔で目を覚ましたハン・ウソンはペク・スジョンの遺体を見て衝撃を受け、嘔吐する。ニュースを見たソン・ジノはハン・ウソンに連絡を取る。カン・ヨジュはチャン刑事に捜査への協力を申し出るが断られる。街に戻った彼女は、ハン・ウソンが車にいないことに気づき、電話でソン・ジノのところにいることを知る。ソン・ジノはハン・ウソンに何も知らないふりをするよう助言し、ハン・ウソンは恐怖と罪悪感に苛まれる。

カン・ヨジュはチャン刑事の後をつけ、検死現場にたどり著くが、捜査への参加は許可されず、独自に調査を進めることを決意する。泥酔したハン・ウソンを迎えに行ったカン・ヨジュは、ソン・ジノがハン・ウソンを慰めているところを目撃し、浮気を疑い、自分が書いた不倫小説を読むように勧める。酔ったハン・ウソンはカン・ヨジュに謝罪し、彼女は困惑する。

ソン・ジノは妻のユン・ミニとの約束をキャンセルしたため、帰宅時に家に入れなかった。ソン・ジノは妻との久しぶりのデートの約束を、ハン・ウソンとの飲み会を優先して破ってしまったのだ。

アン・セジンはカン・ヨジュのペンの回し方が動画の女性と同じであることに気づく。チャン刑事がカフェの防犯カメラを確認すると、動画の女性は確かに中指と薬指でペンを回していた。ハン・ウソンは妻に真実を告白しようとするが、しらふでは言えないと考え、日の出を見に行くことを計画する。カン・ヨジュは猛スピードで車を運転し、その速さでハン・ウソンは酔いが覚める。チャ・スホはカン・ヨジュを尾行しており、彼女とハン・ウソンが車で戻ってきて口論するのを目撃する。

翌朝、ハン・ウソンはカン・ヨジュが自分のベッドのそばにいることに気づくが、昨夜の記憶がなく、ペク・スジョンのことを話してしまったか不安になる。ハン・ウソンはチャ・スホと会い、妻がイケメンの助手を見つけたことを愚痴る。カン・ヨジュはハン・ウソンが降りてくるのを見て、怒って食事の席を立つ。ハン・ウソンは家政婦に電話するが、バッグのことは覚えていないと言われ、カン・ヨジュも覚えていないと言い、電話は切れる。

チャ・スホはカン・ヨジュの車を調べ、ひどい臭いに吐き気を催しながらドライブレコーダーをコピーする。厳智恩に電話をかけているところをカン・ヨジュに見られ、何かを隠していると疑われる。カン・ヨジュは家の前に国旗を掲げ、チャ・スホに今日は建国記念日よりも大切な結婚記念日だと告げる。家政婦はハン・ウソンに気を付けるように忠告する。実は昨夜、ハン・ウソンは車酔いで嘔吐し、コ・ミレのバッグに吐いてしまったのだ。帰宅後、カン・ヨジュと家政婦は嘔吐物で汚れた衣類をすべて捨て、そのことで口論になったのだった。

チャン刑事とアン・セジンはカン・ヨジュを警察署に呼び、ハン・ウソンが疑われていることを伝える。カン・ヨジュは協力を決意する。アン・セジンは動画を再生し、ペク・スジョンと会っていたのがカン・ヨジュ本人かどうかを問いただす。

管理所長は山の中で瀕死の状態で発見される。病院で意識を取り戻した所長は逃走し、公衆電話からハン・ウソンに電話をかけ、ペク・スジョンを殺したのはお前だと責め、動画を暴露すると脅迫する。

第5話の感想

第5話は、様々な伏線が回収され始め、物語が大きく動き出した印象的な回でした。特に、9年前のペク・スジョン誘拐事件と現在の事件の繋がりが見えてきたことで、今後の展開への期待感が高まりました。

ハン・ウソンは、ペク・スジョンの遺体を見て嘔吐するなど、明らかに動揺している様子が描かれていました。しかし、ソン・ジノに唆されてしらを切る選択をするあたり、彼の保身的な性格が改めて浮き彫りになりました。罪悪感に苛まれながらも、真実を隠蔽しようとする彼の葛藤が、今後の物語にどう影響していくのか注目です。

一方、カン・ヨジュは、夫の怪しい行動に気づきながらも、冷静に状況を分析しようと努めています。警察の捜査に協力できないもどかしさを感じながらも、独自に調査を進める彼女の強い意誌が印象的でした。ペンの回し方や、車の中の異様な臭いなど、細かい描写が彼女の鋭い観察眼を際立たせています。

チャ・スホもまた、マ課長との対立を深めながら、独自に事件の真相に迫ろうとしています。警察犬を使った墓地の捜索や、カン・ヨジュの車のドライブレコーダーの確認など、彼の行動力と洞察力は、事件解明の鍵を握っていると言えるでしょう。

つづく