ハン・ウソンは管理所長から電話を受け、事態の深刻さを知り警察に届け出るべきだと考えるが、ソン・ジノは名誉毀損を恐れ、口止めをする。一方、警察で取り調べを受けるカン・ヨジュは、ペク・スジョンと会いお茶をかけたことを思い出すが、面会の理由は礼服の問題だと主張し、本当の理由は明かさない。トロフィーの血痕については、ペク・スジョンの血液型の他にA型も付著していると指摘し、自分はA型だと告げる。そして、自分は専門家だから証拠を残すはずがないと主張し、警察を困惑させる。
ハン・ウソンはカン・ヨジュの記念日のプレゼントを買いにいき、夜に真実を告白しなければならないことを考え、プレゼントが凶器に使われるのではないかと不安に駆られる。アン・セジンはハン・ウソンとペク・スジョンの不倫をほのめかすも、カン・ヨジュはハン・ウソンを信じている。ハン・ウソンは花束を持って警察署へカン・ヨジュを迎えに行く。アン・セジンは、事件現場でのハン・ウソンの様子や親密な呼び方を思い出し、二人がコンビニから上階へ行き不倫をしていたのではないかと疑いを深める。
ハン・ウソンはカン・ヨジュを屋上レストランに連れて行き、和やかな雰囲気の中で真実を話そうとする。5年前、ここで別れ話をした後に仲直りし、初めてのキスをしたことを思い出す。カン・ヨジュは時々不安を感じると言い、子供を授かっていないことが原因かもしれないと考え、子供を作ることを提案する。ハン・ウソンは喜び、告白を思いとどまる。カン・ヨジュに促され、ハン・ウソンは言いにくいことがあると口にするが、カン・ヨジュはナム室長に会ったことだと勘違いし、責めなかった。
チャン刑事とアン・セジンはホテルの監視カメラを確認し、ジャージ姿の人物がハン・ウソンだと気付くが、警察内部では犯人はまだ特定されていない。ついにハン・ウソンはカン・ヨジュに浮気を白状するが、カン・ヨジュは激怒し、そのような恥知らずな行為は許せないと言い、ハン・ウソンが話しているのはソン・ジノのことだと勘違いする。ハン・ウソンはペク・スジョンのことを隠し通すことに決める。
管理所長は病気を押して職場に行き、隠していた監視カメラを探すが見つからず、さらに自分が解雇されることを知り、ショックで倒れてしまう。厳智恩はチャ・スホを監視するよう命じられ、大量の食べ物を差し入れ、チャ・スホを困らせる。監視カメラの映像から、チャ・スホはコンビニに入った後、長時間出てこなかったことが分かり、チャ・スホは自分が浮気を疑われていることに気付く。そして、記念日に国旗を掲げるハン・ウソンの行動に失望する。
朝食の時、カン・ヨジュはハン・ウソンを誘惑しようとするが、仕事に来たチャ・スホに鉢合わせ、三人は気まずい思いをする。チャ・スホはハン・ウソンの行動に疑問を抱き、カン・ヨジュが知っているのかどうか分からない。ハン・ウソンは事務所で待っていたナム室長に会い、謝罪し、政界から身を引くことを伝える。ナム室長は去り際に、人脈を使って将来をよく考えるように忠告し、ハン・ウソンが罠に嵌ると確信しているため、予定されていた活動をキャンセルしなかった。
チャ・スホは、ペク・スジョンの遺体が最初はカン・ヨジュの家の冷蔵庫に保管され、その後墓地に移され、漢江に捨てられたと分析し、犯人が証拠隠滅を図っていると考える。組織内部の関与を疑う。遊園地で娘と遊んでいたマ課長は、厳智恩から電話を受け、チャ・スホが遺体の移動について知っていることを知る。
家政婦が古い冷蔵庫の中の本を廃品回収業者に売ってしまったことを知り、カン・ヨジュは激怒する。コ・ミレは事務所に鞄を取りに行き、ハン・ウソンから返された鞄を受け取り、落ち込む。ハン・ウソンはコ・ミレの足の怪我に気付き、家まで送ることを申し出る。車内で異臭がしたため、コ・ミレは香水を使う。ハン・ウソンはコ・ミレを高級クラブに送り届けるが、彼女はアルバイトに行くのだと思い込んでいる。実際は客として訪れていたのだ。
管理所長は警察に電話をし、ペク・スジョンを殺害した犯人を知っていると告げる。チャン刑事はすぐに現場へ向かう。カン・ヨジュは家のゴミ箱でプレゼントの箱を見つけ、事務所に来た女性がハン・ウソンに贈ったものだと気付く。そして、ソン・ジノの隠蔽工作を思い出す。
第6話感想
第6話は、疑念と誤解が渦巻く、息詰まる展開でした。ハン・ウソンの必死の隠蔽工作と、周囲の疑いの目が交錯し、緊張感が高まります。
まず、警察でのカン・ヨジュの対応は流石でした。冷静沈著に、そして巧妙に真実を隠しながらも、どこか不自然さを感じさせる絶妙な演技。ペク・スジョンとの面会理由を礼服の問題だと嘘をつくシーンは、視聴者もハラハラさせられました。A型の血液型についても、自身のアリバイ工作に利用する周到さには驚かされます。
一方、ハン・ウソンは罪悪感と保身の狭間で苦悩する姿が描かれています。記念日のプレゼントを買いながらも、それが凶器になるのではと不安に怯える様子は、彼の追い詰められた心理状態を如実に表しています。屋上レストランでの回想シーンは、過去の幸せな時間と現在の苦しい現実の対比が印象的でした。子供の話で告白を思いとどまる展開は、皮肉ながらも今後の波乱を予感させます。
そして、アン・セジンの鋭い洞察力も光ります。ハン・ウソンの挙動不審な点を見逃さず、不倫を疑う彼女の存在は、物語に更なる緊張感を与えています。チャ・スホもまた、監視カメラの映像から自身に疑いが向けられていることに気づき、ハン・ウソンへの失望を深めていきます。
つづく