ムービング

15話

第15話では、ミン次官がチャン・ジュウォンの失踪に気づき、異能が遺伝することを知った後、チョ・レヒョクに国家才能育成計画の実行を委託し、潜在的な異能者の後代を育成しようとする様子が描かれています。同時に、ガンフンがヒスを救う動画がネットに流出したことで、子供を守ろうとするチャン・ジュウォンとイ・ミヒョン、そして異能者を排除しようとする北朝鮮工作員など、様々な勢力の注目を集めます。チョ・レヒョクはガンフンを計画に引き入れることに成功しますが、ヒスはパン・ギスの忠告を受けて警戒心を強めます。イ・ミヒョンとチャン・ジュウォンは旌元高校を調査し、学校内に監視カメラが設置されていることを発見します。一方、チョン・ゲドはヒスとボンソクを尾行する不審な人物に気づきますが、その人物は謎の失踪を遂げます。このエピソードは、異能者の後代をめぐる様々な勢力の暗闘を明らかにしています。

14話

第14話では、チャン・ジュウォンが妻の死をきっかけに、娘の世話をより良くするためにブラック要員組からの異動を決意し、妻に代わって娘を育てると誓う姿が描かれています。

同時に、ガンフンの家族の物語も紹介されます。ガンフンの父親は知的な問題を抱えており、かつて暴力事件で服役した経験がありました。出所後は家族を守ることを決意しますが、政府の移転計画に端を発するデモ活動の中で、超能力が原因で怪物と誤解されてしまいます。

チャン・ジュウォンはガンフンの父親を捕らえる任務を受けますが、彼の善良な本性に触れ、解放することを選びます。そして、ミン次長から娘への潜在的な脅威を感じ、娘の安全を守るため、娘と共に逃亡することを決意します。

13話

第13話は、ブラック要員組解散後のチャン・ジュウォンの生活の変化と職場復帰を描いています。当初、彼は一般の職務に異動となり、事務仕事に慣れないチャン・ジュウォンは戸惑いを隠せませんでした。しかし、妻のファン・ジヒの支えもあり、徐々に新しい生活に適応していく中で、北朝鮮の潜水艦事件をきっかけに再び注目を集めることになります。

ミン次長はブラック要員組の再結成を提案し、チャン・ジュウォンに復帰を要請します。熟慮の末、チャン・ジュウォンはその要請を受け入れました。

復帰後、チャン・ジュウォンは北朝鮮の武装勢力の追跡任務に参加し、卓越した能力を発揮、窮地に陥った隊員たちを救出することに成功します。しかし、相手の異能者との対決で負傷してしまいます。

そして物語は悲劇的な結末を迎えます。チャン・ジュウォンは、妻のファン・ジヒが交通事故で亡くなり、娘が重傷を負ったという知らせを受け、再び深い悲しみに沈むのでした。

12話

第12話では、キム・ドゥシクとチャン・ジュウォンがロシアでの任務に赴き、北朝鮮の教授を無事救出する様子が描かれています。この任務遂行中、キム・ドゥシクは類稀な飛行能力を発揮しました。その後、イ・ミヒョンに累が及ばぬよう、キム・ドゥシクは彼女に裏切られたように見せかける巧妙な計画を実行します。捕らえられたキム・ドゥシクは、ミン次長を人質に取り抵抗を試み、その結果、黒要員部門は解散、ミン次長は解任されることとなりました。

その後、キム・ドゥシクとイ・ミヒョンは山中に身を隠し、そこで生まれた息子、キム・ボンソクは父親譲りの飛行能力を受け継いでいました。しかし、復職を果たしたミン次長は復讐心に燃え、キム・ドゥシク一家を捕らえるため部下を差し向けます。キム・ドゥシクはイ・ミヒョンとボンソクを逃がすため、自ら囮となり捕らえられる道を選び、家族に逃亡の機会を与えたのでした。

11話

第11話は、チャン・ジュウォンがジヒに助けられた後、彼女のことを忘れられない物語です。ジヒに会うため、チャン・ジュウォンはコーヒーを注文する口実で、彼女が働くカフェに頻繁に通い始めます。そして、少しずつジヒとの繋がりを築いていきます。

ある日、ジヒがモーテルでひどい目に遭っているところを、チャン・ジュウォンは駆けつけ、彼女を救い出します。その後、駆けつけたミンギとその手下たちと激しい争いになります。危険な状況の中、チャン・ジュウォンはジヒを連れて現場から逃げ出しますが、逃走中に不幸にも事故に遭い、二人は崖から転落してしまいます。

結局、チャン・ジュウォンはキム・ドゥシクに助け出され、国家情報院に連れて行かれ訓練を受けることになります。一方、ジヒは病院でチャン・ジュウォンの消息を待ち続けます。

6ヶ月後、訓練を終えたチャン・ジュウォンは、キム・ドゥシクの助手として配属されます。しかし、彼の心にはジヒへの想いが消えることはなく、彼女の元へ戻ることを切望しています。

10話

第10話は1990年の蔚山を舞台に、驚異的な回復力を持つことから「怪物」と呼ばれ、裏社会で生きるチャン・ジュウォンの物語を描いています。彼はクァンジンに呼び出され、国賓ホテルの観光ナイトクラブへ。クァンジン側の劣勢を覆すため、チャン・ジュウォンは過激な手段で相手方のボスを威圧し、一躍名を馳せることになります。

しかし、実際のチャン・ジュウォンの生活は困窮しており、交通事故を偽装した詐欺で生計を立てていました。クァンジンが敵対勢力と和解し、兄弟分の情を軽んじるようになったことに、彼は失望感を抱きます。そんな中、コーヒーを配達する女性、ファン・ジヒと出会い、好意を抱くように。こうして二人の出会いが描かれます。

最後は、道に迷ったチャン・ジュウォンが再びジヒと遭遇。過去の裏切りを思い出し、思わず涙を流すチャン・ジュウォンを、ジヒは宿まで送り届けます。

9話

第9話のラストは、イ・ミヒョンとキム・ドゥシクの複雑な関係を中心に展開されました。イ・ミヒョンは任務のためキム・ドゥシクに接触し、次第に本当の愛情を育んでいきます。しかし、この関係の裏には大きなリスクが潜んでいました。ミン次長はイ・ミヒョンを利用してキム・ドゥシクを監視するだけでなく、コーヒーメーカーに仕掛けたカメラで二人の会話を盗聴していたのです。キム・ドゥシクの秘密の能力 ― 空を飛ぶ力、そしてイ・ミヒョンの超感覚が明らかになると、二人の関係はさらに複雑さを増していきます。北朝鮮の指導者の訃報が伝わると、キム・ドゥシクの運命は風前の灯火となり、ついに嵐の夜、イ・ミヒョンに最後の別れを告げるため危険を冒します。任務や命令を超えた、二人の深い愛情が描かれました。

8話

第8話は、1988年に起きた航空機爆破事件を描いています。キム・ドゥシクは機長に警告を発しようと試みますが、悲劇を阻止することができず、深い自責の念に苛まれます。

一方、五感が異常に鋭敏ながらも負傷のため内勤に転属となったイ・ミヒョンに、ミン次長は特別な任務を与えます。それは、キム・ドゥシクに近づき、彼に国家反逆の意図があるかどうかを調査することでした。

綿密に計画された幾度もの偶然の出会いを経て、二人は次第に心を通わせるようになります。キム・ドゥシクはイ・ミヒョンの真の目的を既に察知していましたが、それを明かすことなく、彼女との間に一定の信頼関係を築いていきます。

そして、キム・ドゥシクはイ・ミヒョンに、彼女に近づいたのはただ彼女が美しいからだと打ち明けます。この告白に、イ・ミヒョンは驚きながらも、思わず笑みを浮かべます。

こうしたやり取りの中で、キム・ドゥシクはイ・ミヒョンにミン次長の危険性をそれとなく警告するのでした。

7話

第7話では、イ・ミヒョンは息子ボンソクの突然の出現に動揺し、身元を隠そうとしますが、フランクに見破られてしまいます。フランクは作戦中止の連絡を受けていたため、それ以上の行動は取りませんでした。一方、ボンソクは携帯電話のバッテリー切れで母親に連絡が取れず、それが様々な誤解を生んでしまいます。

チョン・ゲドは、父の遺品の中にあったバッテリーから、父親が殺害される瞬間の映像を発見します。そして、犯人がフランクであることを確認し、追跡を開始しますが、最後は非情にもフランクに殺されてしまいます。

チャン・ジュウォンはフランクとの対峙を生き延び、重要な資料を破壊することに成功します。

ボンソクとヒスの間には深い愛情が芽生えますが、ボンソクはヒスを助けることができなかった自分を責め、父親と同じ道を辿るのではないかと不安を募らせます。

6話

第6話は、チョン・ゲドの物語です。彼は幼い頃からフラッシュに憧れ、自身も放電能力を持っていましたが、それがかえって多くのトラブルを引き起こしていました。高校時代、体育の成績が振るわず、体育大学進学の夢を諦め、演技を学ぶ道を選びます。卒業後、持ち前の放電能力を活かし、舞台劇「フラッシュ」の主役を勝ち取りますが、公演中に誤って電気を放出してしまい、解雇されてしまいます。

職を失ったチョン・ゲドは家に帰り、母親の死の悲しみ、そして父親との和解に向き合います。その後、立ち往生したバスの電力復旧を助けたことがきっかけで、新しい仕事を得ます。

このエピソードでは、ボンソクたちとの友情や支え合いも描かれています。そして、超能力者たちを取り巻く複雑な状況、特に閔次官が潜在的な暗殺の脅威に対処する様子や、ボンソクに迫る危機も示唆されています。

5話

第5話は、ヒスの生い立ちと、高校時代にいじめに対抗した勇気ある姿を描いています。ヒスは幼い頃から父親と共に各地を転々としていましたが、父親が鉱山で安定した仕事に就いてからは、ようやく定住の地を得ました。

学校では、新入生のシン・ヘウォンがいじめを受けているのを見かねたヒスは、彼女を守るために立ち上がります。激しい衝突となり、ヒス自身も大怪我を負いますが、最終的にはいじめの加害者を打ち負かしました。この一件でヒスは転校を余儀なくされましたが、シン・ヘウォンとは深い友情を育むことになります。

また、このエピソードでは、チャン・ジュウォンが事態の収拾に尽力する様子や、警察による天使発廊殺人事件の捜査の進展、そしてミン次長が部下の報告に対する仮応など、大人の世界の複雑な問題も描かれています。

4話

第4話は、浮遊能力を持つボンソクが抱える困難をヒスが助ける物語が中心です。学校で、ヒスは天井まで浮いてしまったボンソクを無事に引き下ろし、再び浮かないよう、自ら彼を家まで送ることにしました。ボンソクの家で、彼は母親にヒスを紹介し、ヒスもボンソクの能力の秘密を知り、それを守ることを約束します。ヒスはボンソクへの好感をさらに深め、ボンソクはヒスの温かい態度に安心感を覚えます。

一方、このエピソードでは、殺し屋フランクが任務を遂行する場面や、配達員チャン・ジュウォンの仕事の様子も描かれています。

3話

第3話では、ボンソクとヒスの交流が深まる様子が描かれています。ヒスがボンソクにインスタントラーメンを振る舞ったり、二人で外出中に怪我をしたパン・ギスに遭遇する場面などが印象的です。

一方、イ・ミヒョンが経営する南山トンカツ店は繁盛しているのに対し、チャン・ジュウォンのフライドチキン店は客足がまばらで、借入金の返済に頭を悩ませている様子が伺えます。そんな中、ヒスはついに勇気を振り絞り、体育大学を受験することを父親のチャン・ジュウォンに打ち明けます。父親は不満げながらも、それ以上深く追求することはありませんでした。

また、ボンソクはヒスのトレーニングを手伝い、怪我をした際には優しく心配する姿を見せ、二人の距離はさらに縮まります。

それと同時に、謎の人物、フランクが旌元中学校付近に現れ、何かを企んでいる様子が描かれています。

一連の出来事の中で、ボンソクの不可解な行動がヒスの好奇心を刺激し、彼女はボンソクの秘密を探ろうとします。そしてついに、偶然の機会から、ボンソクが空を飛ぶ能力を持っていることを発見するのです。

2話

2003年の冬、シングルマザーのイ・ミヒョンは、超能力を持つ息子、ボンソクと共に、厳しい生活の中で希望を探し求めていた。工夫を凝らして住まいを確保した後、イ・ミヒョンはボンソクに普通の生活を送らせようと懸命だった。一人で歩くこと、同年代の子供たちと交流することを促した。しかし、ボンソクの超能力は、彼が集団に溶け込むことを難しくしていた。ある時、不慮の事故で超能力を使ってしまい、他の子供を怪我させてしまう。イ・ミヒョンはこの出来事をきっかけに、ボンソクに責任感の大切さを教える。

一方、ボンソクはクラスメートのヒスと深い友情を育んでいた。ヒスは母親を亡くしており、ボンソクの母親の存在を羨ましく思っていた。

そんな中、超能力者を狙う闇殺者、フランクの闇躍と、警察によるこの種の事件への注目と捜査も描かれる。

1話

第一話は、超能力を持つ二人の高校生、キム・ボンソクとチャン・ヒスの物語です。キム・ボンソクは空を飛ぶ能力を持っていますが、その能力が他人に知られるのを防ぐため、母親のイ・ミヒョンは彼に砂袋を付けさせたり、ダンベルを背負わせたりと、様々な対策を講じています。一方、チャン・ヒスは自分が超能力を持っていることに気づかず、父親と転々とする生活を送っています。

二人はバスの中で偶然出会います。キム・ボンソクはチャン・ヒスに好意を抱き、そのため飛行能力のコントロールが難しくなります。

また、学校の教師たちはそれぞれ思惑があるようで、特にキム・ボンソクの担任教師はチャン・ヒスに強い関心を示しています。

そんな中、アメリカCIAの工作員、フランクが韓国へやって来ます。彼の任務は超能力者の暗殺で、すでに最初のターゲットを抹殺することに成功しています。この動きは韓国国家情報院の注意を引き、同時にキム・ボンソクの母親も警戒を強めています。