配電室から出たイ・ミヒョンは、子供たちを守るために行動を開始する。チェ・イルファンとパン・ギスは北韓工作員に銃で脅され、機密資料の場所を問いただされていた。しかし、チェ・イルファンは口を割らない。危機一髪、イ・ミヒョンが銃を撃ち、工作員を負傷させ、二人を救う。負傷した工作員は教室に逃げ込み、チェ・イルファンとパン・ギスは別の教室へ逃げ込む。

イ・ミヒョンは工作員と対峙し、水道の蛇口に映る相手の動きを観察する。そして、蛇口を撃ち抜いて工作員の注意を惹きつけ、隙を見て近づき、仕留める。それを見たチェ・イルファンはパン・ギスに早く逃げるよう促し、自分は工作員の銃を拾い、戦う準備をする。逃げようとしたパン・ギスは、機の下で泣いている女子生徒を見つけ、急いで彼女の口を塞ぎ、静かにするように言う。

北韓工作員のリーダーと巨体の男が階下に降りてきて、イ・ミヒョンと遭遇する。イ・ミヒョンは既に2人の工作員を殺したことを明かし、キム・ドゥシクの状況を尋ねる。リーダーは、キム・ドゥシクが単身で北韓に潜入した時のことを思い出す。キム・ドゥシクは殺しをせず、指導者の病状悪化により任務を放棄した。この知らせにミン次長は激怒し、キム・ドゥシクとイ・ミヒョンは逃亡を余儀なくされ、後に捕らえられた。ミン次長はキム・ドゥシクに再び任務を遂行するように強要したが、北韓側は既に準備を整えており、過酷な訓練を受けた異能者部隊を組織していたため、キム・ドゥシクは捕まってしまったのだ。

リーダーは多くを語らず、再び銃撃戦が始まる。イ・ミヒョンは巨漢の男の足を撃ち負傷させるが、自身も被弾し、トイレに逃げ込んで応急処置をする。キム・ボンソクは怪人が父親のことを口にしたため闘誌を燃やし、激しく戦う。意識を取り戻したヒスは、ボンソクと怪人が戦っているのを見て、チェ・イルファンに教わった技を思い出し、鉄球で怪人を倒し、ボンソクを助ける。

ガンフンは抵抗するも、訓練不足で激しい暴行を受ける。イ・ミヒョンは傷の手当てを終え、チャン・ジュウォンに電話をかけ、彼を励ます。チャン・ジュウォンは元気を取り戻し、イ・ミヒョンと共に子供たちを守るために協力することを決意する。部下の被害の大きさに、工作員のリーダーは別の異能者に応援を要請し、眼鏡をかけて学校へ入るように指示する。

第18話の感想

第18話は、緊迫感あふれるアクションシーンと、登場人物たちの複雑な背景が巧みに交錯する、見応えのあるエピソードでした。特にイ・ミヒョンの冷静な判断力と戦闘能力、そして子供たちを守るという強い意誌が際立っていました。水道の蛇口を利用した工作員との対峙シーンは、彼女の機転と技量の高さを見せつける印象的な場面でした。

また、キム・ドゥシクの過去が明らかになり、物語の深みが増しました。単身北韓に潜入し、非情な任務を遂行しながらも、決して殺しをしない彼の姿は、強い信念と人間味を感じさせます。そして、その背景には、ミン次長の冷酷な策略と、北韓の異能者開発計画という、大きな陰謀が隠されていることが示唆され、今後の展開への期待が高まります。

一方、高校生のシーンでは、キム・ボンソクとヒスの共闘が感動的でした。怪人との戦闘で窮地に陥ったボンソクを、ヒスが機転を利かせて救う場面は、二人の絆の強さと成長を感じさせます。また、ガンフンの懸命な抵抗も、若者たちの勇気を象徴するシーンとして印象に残りました。

つづく