イ・ジェマンは息子、ガンフンの危機を察知し、学校へ猛ダッシュ。時間がないため、驚異的なジャンプで移動を開始。足枷の信号を監視していた部署は異常な動きに混乱するも、その真意を掴むことはできません。
一方、ガンフンは北朝鮮工作員に拷問を受けていました。駆けつけたチェ・イルファンも加勢するも、二人とも敵わず窮地に陥ります。そこに、怒りに燃えるイ・ジェマンが到著。息子に危害を加えた工作員に容赦なく襲いかかり、屋上から突き落とします。
続いて、チャン・ジュウォンは黒服の巨漢と対峙。互いに一歩も引かず、強烈な殴り合いを繰り広げます。最後は、イ・ミヒョンに傷つけられた脚の弱点を突いたチャン・ジュウォンが、巨漢を倒し、屋上から投げ落とします。
しかし、勝利の喜びも束の間、向かいのビルに現れた眼鏡の男が放つ、掌風による爆風でビルは崩壊。イ・ジェマン、ガンフン、チェ・イルファンは瓦礫の下敷きになります。イ・ジェマンは身を挺して二人を守り、なんとか脱出に成功します。
北朝鮮工作員のリーダーは、パン・ギスと女子生徒を見逃し、校長室で監視モニターを確認。状況の悪化を受け、任務中の怪人を学校へ呼び戻します。
その頃、ボンソクとヒスは束の間の平穏を取り戻していましたが、怪人はすぐに回復。旌元中学校へ向かうよう指示を受けます。母親が工作員二人を殺害したことを知ったボンソクは、怪人を止めようとしますが、逆に銃撃され、ヒスが盾となり負傷します。
ヒスはボンソクに母親を助けに行くよう促し、自身も後を追います。ボンソクは怪人の後を追い、学校へ向かって飛び立ちます。ヒスも学校へ向かい走り出し、途中でチョン・ゲドと遭遇。空を飛ぶボンソクを目撃したチョン・ゲドは、異変を感じ、学校へ向かいます。
瓦礫から脱出したイ・ジェマンとチャン・ジュウォンは、眼鏡の男を追跡。至近距離では能力が使えない眼鏡の男は、イ・ジェマンに圧倒されます。彼は黒服の巨漢に「生きろ」と言い残し、自爆攻撃を敢行。ビルは再び崩壊し、チャン・ジュウォンは鉄筋に串刺しにされます。気を失ったイ・ジェマンを救出したチャン・ジュウォンは、鉄筋から抜け出すも、直後に銃撃を受け倒れます。
第19話の感想
第19話は、まさに息つく暇もない怒涛の展開でした。イ・ジェマンの息子への愛、チャン・ジュウォンの不屈の闘誌、そして怪人の狂気…それぞれのキャラクターの感情がぶつかり合い、目が離せないシーンの連続でした。
特に印象的だったのは、イ・ジェマンが超人的なジャンプで学校へ向かうシーンです。足枷をつけられているにも関わらず、息子を守る一心で限界を超えた彼の姿は、親としての深い愛情を感じさせ、胸を打たれました。また、チャン・ジュウォンと黒服の巨漢の肉弾戦も迫力満点。一切の妥協なく、拳と拳でぶつかり合う姿は、まさに「漢」を感じさせるものでした。
しかし、感動的なシーンばかりではありません。眼鏡の男の能力は、あまりにも強力で恐ろしいものでした。掌風でビルを崩壊させるほどの威力は、これまでの敵とは一線を画しており、今後の展開に大きな不安を感じさせます。さらに、怪人がボンソクに発砲するシーンも衝撃的でした。ヒスが身を挺してボンソクを守ったものの、彼女の安否が気になります。
つづく