第4話、キム・ボンソクは突然天井に浮かび上がり、ヒスは驚き、彼を降ろそうと色々試みるも上手くいかない。最終的に、ヒスは廊下を助走してジャンプし、ボンソクを抱きかかえて引きずり下ろした。しかし、その抱き方がおかしかったため、ボンソクは動揺し、また浮かび上がりそうになる。なんとかボンソクは再び体を製御する。

再発防止のため、ヒスはボンソクを家まで送ることに。相合い傘で歩きながら、ヒスはボンソクに体のバランスを保つよう注意し、ボンソクは円周率を唱えて集中力を維持する。ボンソクの家に著くと、母親のイ・ミヒョンは息子が女の子を連れて帰ることに驚く。ボンソクは友達がほとんどいなかったからだ。ボンソクがヒスを紹介すると、ミヒョンは彼女を温かく迎え入れ、たくさんの料理でもてなす。ヒスは既に夕食を済ませていたが、食いしん坊のボンソクにつられて、トンカツをたくさん食べてしまう。ミヒョンはヒスにお土産にリンゴを渡し、ヒスは家庭の温かさを感じると同時に、自分の母親を思い出し少しセンチメンタルになる。

二階で、ヒスはボンソクが幼い頃から浮遊能力を持っていることを知る。これは秘密にしなければならない能力だった。ヒスは冷静に、特別な能力を持っていても、ボンソクは少し変わっているだけだと話す。なぜなら誰もがユニークだからだ。ヒスはボンソクに好意を持っているか尋ね、ボンソクは再び浮かび上がってしまう。ヒスは慌てて彼を降ろし、もうその質問はしないと約束する。ボンソクはダンベルを持ちながらヒスと話し、気まずい状況の再発を防ごうとする。

一方、フランクはあるマンションで理髪店の女性店主を狙っていた。最初は危険を察知していなかった店主だが、フランクの質問が深まるにつれ警戒し始める。透視能力でフランクを攻撃しようとするも、フランクの強力な治癒能力の前に敗北し、殺されてしまう。最期にフランクは子供について尋ねるが、答えは得られなかった。

同じ頃、配達員の張周元は新しい注文を受け、雨の中配達に向かう。建物内で任務を終えたフランクと出会い、少し言葉を交わす。しかし、客の家では配達が遅れたことを理由に、客から文句を言われ失礼な態度を取られる。カード決済端末を持っていなかったため、スウォンは翌日改めて集金に来ることを約束する。

夜、ヒスがボンソクの家を出ようとすると、ミヒョンは息子にチャンスを逃すなと叱る。ヒスがボンソクに気があるのは明らかだったからだ。ボンソクは慌ててレインコートを著てヒスを追いかける。追いかける途中で、焦る気持ちから再び浮かび上がり、ヒスは彼の飛ぶ姿を見て「かっこいい」と思う。

翌日、放課後、ボンソクはヒスに付き添い体育館でトレーニングをする。休憩中、ヒスは秘密を守る方法として、お互いの秘密を共有することを提案する。そして、彼女は前の学校で退学になった過去を明かす。生徒と喧嘩になり、一人で17人を倒してしまったのが原因だった。ボンソクは最初は冗談だと思ったが、ヒスの真剣な眼差しを見て事実だと理解する。これらの出来事を経て、二人の関係はより深まっていく。

第4話 感想

第4話は、ボンソクとヒスの関係が大きく進展する、心温まるエピソードでした。ボンソクの浮遊能力という秘密が、二人の距離を縮める鍵となる展開が巧妙です。ヒスがボンソクの能力に驚きながらも、冷静に受け入れる姿は、彼女の包容力と優しさを際立たせています。特に、ヒスが「みんな少し変わっている」と言うシーンは印象的で、多様性を認め合うことの大切さを改めて感じさせられました。

二人の初々しいやりとりも微笑ましいです。相合い傘のシーンや、ボンソクが緊張で浮かび上がってしまうシーンなど、コミカルな要素も散りばめられており、見ていて思わず顔が綻んでしまいます。また、ボンソクの母親ミヒョンの温かい人柄も魅力的です。ヒスを温かく迎え入れ、手料理を振る舞う姿は、まさに理想のお母さんと言えるでしょう。

一方で、フランクの冷酷な任務遂行シーンは、物語に緊張感を与えています。彼の目的や背景はまだ謎に包まれており、今後の展開が気になるところです。また、配達員の張周元の登場も、物語に新たな広がりを感じさせます。彼はフランクと接触しており、今後重要な役割を担う可能性も考えられます。

つづく