第9話では、イ・ミヒョンが職場に著くなり、ミン次長に呼び出されます。キム・ドゥシクの任務の進捗状況を問われ、任務失敗時のキム・ドゥシクからの警告を思い出し、不安になるイ・ミヒョン。キム・ドゥシクは協力して任務を成功させ、お互いを守ろうと提案していました。ミン次長には、順調に進んでいると嘘をつきます。

さらにミン次長はキム・ドゥシクの人物像を尋ねます。イ・ミヒョンは、キム・ドゥシクとの夕食を回想します。好きな色について語り合い、イ・ミヒョンは闇い色が苦手で白い車を買ったと話すと、キム・ドゥシクは彼女が白が好きだと勘違いし、いつか白い雲を見に連れていくと約束します。イ・ミヒョンは本当は紫が好きで、家のカーテンも紫だと訂正し、キム・ドゥシクの前ではリラックスできると告げると、キム・ドゥシクは好意をストレートに伝えます。この回想から、イ・ミヒョンはミン次長にキム・ドゥシクはとても真面目な人物だと答えます。キム・ドゥシクの秘密を知っているか問われ、イ・ミヒョンは否定し、ミン次長は任務を戦いだと表現し、キム・ドゥシクに接近し続けるよう命じます。

ミン次長の部屋を出たイ・ミヒョンは、仕事でミスをして叱責されている女性職員を助け、感謝されます。しかし、自分の職場に戻ると、嫉妬深い上司に報告の遅れを責められ、残業を命じられます。イ・ミヒョンは冷静に対応します。

残業中、なんとキム・ドゥシクが5階の窓の外に現れ、イ・ミヒョンを驚かせます。そこで彼女はキム・ドゥシクの秘密、彼が飛べることを知ります。キム・ドゥシクは食事を届けるとすぐに立ち去り、テレビ塔の上で一人静かに過ごします。イ・ミヒョンは届けられた食事を味わい、キム・ドゥシクの優しさを感じます。その後、キム・ドゥシクはパートナーのチャン・ジュウォンと共に任務の報告に訪れ、地下射撃場で訓練を行います。再びイ・ミヒョンを訪ねたキム・ドゥシクに対し、イ・ミヒョンも自分の秘密、五感が鋭く相手の心音まで聞こえることを明かします。会話が深まるにつれ、キム・ドゥシクの心拍数は上がり、イ・ミヒョンは心臓が止まると冗談を言いますが、キム・ドゥシクは気にせず、彼女にキスをします。その瞬間、興奮のあまり体が浮き上がります。

二人の関係は急速に深まりますが、ミン次長から突然任務中止の命令が下り、イ・ミヒョンは困惑します。職場に戻ると、先ほどの女性職員から、ミン次長がイ・ミヒョンの嘘に気づいたと連絡が入ります。イ・ミヒョンはコーヒーメーカーに仕掛けられたカメラを発見し、自分たちの会話が盗聴されていたことに気づきます。怒りに駆られたイ・ミヒョンはミン次長に詰め寄りますが、激しく叱責され追い返されます。その後、長い間キム・ドゥシクに会えず、彼は特別任務に就きます。

やがて、朝鮮の指導者が亡くなったというニュースが流れ、キム・ドゥシクの行方は依然として不明です。ミン次長たちはキム・ドゥシクが国際問題を引き起こすことを恐れ、世界中で彼を探します。ある嵐の夜、キム・ドゥシクは突然イ・ミヒョンのオフィスの窓の外に現れ、自分はもうすぐ死ぬかもしれないと言い、別れを告げます。危険を顧みず、イ・ミヒョンはキム・ドゥシクに情熱的なキスをします。その時、外の狙撃手が既に二人を狙っていました。

第9話の感想

第9話は、イ・ミヒョンとキム・ドゥシクのロマンスが急展開する一方で、任務の陰謀が深まり、緊張感が高まるエピソードでした。二人の秘密が明かされ、互いに惹かれ合う様子は美しく、特にキム・ドゥシクが窓の外に現れるシーンは印象的です。しかし、幸せな時間は長く続かず、任務中止命令や盗聴の発覚など、不穏な空気が漂い始めます。

イ・ミヒョンは、キム・ドゥシクを守るために嘘をつき、上司からの圧力にも耐え、強い女性として描かれています。一方、キム・ドゥシクは、任務とイ・ミヒョンへの想いの間で葛藤しながらも、彼女への愛情を隠すことなく表現します。二人の純粋な愛情は、残酷な現実との対比でより際立ち、切なさを増します。

闵次長の冷酷な命令や、職場での人間関係など、リアルな描写も物語に深みを与えています。特に、イ・ミヒョンが同僚を助けるシーンは、彼女の優しさと人間性を際立たせ、視聴者の共感を誘います。

つづく