第二話では、クドクがオク・テヨンとしての新たな人生を歩み始め、過去の友人である宋諝仁(現在のチョン・スンフィ)との再会によって揺れ動く心情が描かれます。
ハン氏夫人の許しを得て、クドクは正式にオク・テヨンとして生き始めます。彼女は玉氏一族を殺害した盗賊の特徴やアジトを正確に語り、捕縛に大きく貢献します。また、類まれな才能を発揮し、貴婦人たちの書簡に詩で返答し、皆から賞賛を集めます。ハン氏夫人は自ら玉の指輪を彼女に贈り、本当の身分を隠し、オク・テヨンとして生きるよう告げます。
2年後、静かに暮らしていたクドクの前に、旧友が現れます。ソン・ソインはチョン・スンフィと名を変え、有名な語り部となっていました。彼はクドクへの想いを断ち切れず、作品を通して彼女への恋慕を表現していました。大きな演芸の場で二人は再会します。クドクは冷静を装いますが、チョン・スンフィは彼女の言動からかつての面影を見出します。クドクの夢を葉えるため、彼は彼女を海へ連れて行き、共に去ろうと提案します。しかし、クドクはその申し出を断り、オク・テヨンとして今の生活を守ると決意します。
帰宅したクドクは、侍女のペク・イが冷たくなって亡くなっているのを発見します。一見、自殺に見えますが、不審な点があります。正体を明かすことを恐れたクドクは、公に捜査を依頼できませんが、真実を突き止めようと心に決めます。この事件をきっかけに、クドクは過去を捨て、オク・テヨンとして生き、新たな夢を追う決意をさらに固めます。
その後まもなく、新しい県令が赴任してきます。クドクは新県令に、ペク・ドグァンがペク・イにしたことを伝え、ペク・イの死の真相を公正に調べてほしいと訴えることを決意します。この行動は、オク・テヨンとして成長し、変化したクドクの姿を表すとともに、もはや過去から逃げず、未来の困難に立ち向かう決意を示しています。
第2話 感想
第2話では、クドクがオク・テヨンとして新たな人生を歩み始める中で、過去との葛藤、そして未来への希望が繊細に描かれていました。特に印象的だったのは、チョン・スンフィとの再会シーンです。変わらぬ彼からの想いに触れ、クドクの心は揺らぎます。しかし、彼女は今の生活、そしてオク・テヨンという新たなアイデンティティを守ることを選びます。その決断には、過去への未練と未来への希望が複雑に絡み合い、見ているこちらも胸が締め付けられるようでした。
クドクの才能は、貴婦人たちの間で高く評価され、オク・テヨンとしての地位を確固たるものにします。しかし、侍女・ペク・イの死という事件は、彼女に暗い影を落とします。正体を隠しながら真実を追求するクドクの苦悩は、彼女の置かれた状況の厳しさを改めて浮き彫りにします。
つづく