高校時代、ハン・パダがパリから帰国し、クラスメイトにお土産の口紅をたくさん買ってきたが、先生に没収されてしまった。チョ・ウンガンがこっそり一本拾ってパダに返すと、パダはそれをウンガンにあげると言った。ウンガンはパダと一緒にトイレ掃除をし、二人は雨に濡れ、親友になった。

20年後、ウンガンはパダの代わりにVIPの用事を済ませに行った際、犬に驚いて真珠のネックレスをなくしてしまう。夜中にこっそり探しに行くが、またもや驚かされてしまう。ウンガンは見つけた真珠をパダに届け、パダは夫のコ・チャウォンにウンガンを送るように頼む。チャウォンはウンガンの足の怪我に気づき、薬局で薬を買って治療してあげる。ウンガンはチャウォンにカップラーメンをご馳走し、帰宅途中、兄のチョ・デグンに見られてしまう。母のヤン・バンスクは、ウンガンが優柔不断だから良い相手を他人に譲ってしまうのだと叱り、恋人のクォン・テギが公務員試験に合格しなかったら別れるように言う。テギは合格したものの、ウンガンには不合格だと嘘をつき、友人と飲みに行く。

ウンガンがパダの用事をしていると、友人が夫の浮気で自殺した女性の話をして、パダにも気を付けるように忠告するが、パダはあり得ないと言う。義父のコ・ムルサンはチ・ナムチョルに早く家に来るように言う。ナムチョルはガソリンスタンドで給油後、支払いを忘れてしまい、アルバイトのチョ・ウンサンをイライラさせる。チャウォンの姉、コ・グムアは母と共に美容整形に行き、ウンガンが迎えに行く。二人はチャウォンに見つかるのを恐れ、帰宅すると父のムルサンに叱られる。今日は祖母の命日なのに、と怒り、二人の包帯を剝がそうとするが、チャウォンが帰ってきて止めに入る。ナムチョルは妹に電話し、父の誕生日で帰れないことを謝り、週末に帰ると伝える。

ウンガンはチャウォンの家で祭祀の準備を手伝い、ムルサンはウンガンに食事を勧める。パダが帰ってきて謝罪すると、ウンガンは急いで帰る。パダは今日、母の手術があったと言い、チャウォンはウンガンが大変だと気遣う。夜、ムルサンとナムチョルは妻のオナラで眠れず、リビングで酒を飲む。バンスクは仕事から帰宅すると、娘のウンサンがガソリンスタンドでアルバイトをしているのを見つけ、激怒して追いかける。タクシー運転手のデグンがそれを見て、ウンガンに連絡する。ウンガンはナムチョルに会社の仕事がないか尋ね、ナムチョルはウンガンに去年のことを誰かに話したか尋ねる。ウンガンは話していないと答えると、ナムチョルは経理担当を解雇し、ウンガンを雇うと言い、秘密にするように言う。ウンサンは、ナムチョルが以前、ガソリンスタンドで支払いを忘れた男だと気づく。

ウンガンはテギが参考書を捨てているのを見つけ、もう一度頑張るようにメッセージを残す。パダはテギが友人と合格祝いをしているのを見て、すぐにウンガンに電話で合格を祝い、週末に別荘でパーティーを開くと言う。

ウンガンは怒ってテギの元へ行き、テギは別れを切り出そうとするが、ウンガンとイチャイチャし、お金を返すからと言ってウンガンに奢らせる。ウンガンは返さなくて良いと言う。ウンガンとパダは、チャウォンがパーティーでウンガンにキスをする夢を見る。翌日、ウンガンとテギは別荘へ食料を買いに行く。ウンガンは家を建てるために節約したいと言い、テギに今度家に来るように誘う。ウンガンはテギに手伝いを頼むが、テギはゲームに夢中で、ウンガンは一人で風船を膨らませる。

パダとチャウォンはウンガンの飾り付けを見て驚き、チャウォンはテギにウンガンを大切にするように言う。パダは夢のことをウンガンに話そうとするが、やめる。ウンガンは夢と同じことが起こるのではないかと心配するが、何も起こらない。三人が楽しく過ごしていると雨が降り出し、パダはウンガンと一緒に雨に濡れ、いつも一緒にいてくれてありがとうと言う。テギはパダをじっと見つめ、チャウォンはテギに線を越えるなと警告する。テギは怒って帰ろうとするが、ウンガンは残るように頼む。

テギは嘘発見器を取り出し、真心話ゲームをしようと提案する。テギは、ウンガンの初恋相手がここにいるか尋ね、ウンガンはいると答える。次に、テギはウンガンにパートナー以外の人に惹かれたことがあるか尋ねるが、ウンガンは答えたくないと言う。

第1話の感想

「赤い風船~絡み合う糸~」第1話は、20年という時を経て再会した親友同士、ハン・パダとチョ・ウンガンの複雑な関係性を描き出し、今後の展開に期待を抱かせる幕開けとなりました。高校時代、些細な出来事から生まれた友情が、大人になった二人の間には、どこかぎこちなく、微妙な空気が漂っています。

特に印象的なのは、ウンガンがパダのために奔走する姿です。ネックレス探し、祭祀の準備、パーティーの準備と、まるでパダの召使いのように尽くすウンガン。パダは感謝の言葉を口にするものの、どこか上から目線で、ウンガンの献身的な行動を当然のように受け止めているようにも見えます。このアンバランスな関係性が、今後どのような波紋を呼ぶのか、非常に気になるところです。

また、ウンガンの恋人であるクォン・テギの行動にも注目です。公務員試験に合格したにも関わらず、ウンガンに嘘をつき、友人と祝杯をあげる姿は、彼の誠実さに疑問を抱かせます。さらに、パーティー会場でのパダに対する視線は、今後の三角関係を予感させ、物語に更なる緊張感を与えています。

つづく