ウンサンはナムチョルに最高の自分で別れを告げたいと言い残し、去っていった。ナムチョルは追いかけることができず、チャウォンからの電話を受け、弁護士の友人、ペ・ギョンフンに助けを求めるが、彼の服装を理由に断られてしまう。
一方、姉のウンガンが答弁書を作成しているのを知ったウンサンは、旅行を延期し、チャウォンに連絡。弁護士に相談した後、ウンガンに示談にするよう勧める。チャウォンはテギに会いに行くが、テギは彼に「乞食」たちに絡まれる前に逃げるよう忠告する。
ウンガンはパダに泣きながら訴訟を取り下げるよう懇願し、家の生計を支えていると訴える場面をチャウォンに目撃される。ナムチョルはスーツと革靴を新調し、再び敬勲の元を訪れる。ウンガンは図書館で答弁書が書けず、パソコンを壊してしまう。
チャウォンはパダを家に招き、訴訟の取り下げを求めるが、パダは怒って出ていく。翌日、パダはチャウォンの家族をウンガンの家に連れて行き、その貧しい暮らしぶりを見せる。チャウォンの家族はウンガン一家を詐欺師だと勘違いする。
チャウォンはウンガンを庇い、パダを責め、失望を表明する。その後、ウンガンの家を訪れ、一生を共に過ごしたいと告げるが、ウンガンは彼を諦めると告げる。チャウォンはウンガンを抱きしめるが、ウンガンは彼の元を去る。
ナムチョルとリ部長は詐欺グループの逮捕に向かい、ムルサンも警察署に駆けつけるが、ナムチョルはすぐにその場を離れる。デグンはグムアに別れを告げ、グムアは道端で泣き崩れる。帰宅したグムアは、ナムチョルが荷物をまとめて出て行ったこと、そして離婚届が置いてあることに気づく。
ジョンヒはウンガンが勤める高校に不倫訴訟中であることを告げる横断幕を掲げる。パダは違法行為だと指摘するが、ジョンヒは罰金で済むと言い放つ。パダはウンガンとの過去の友情を思い出し、チャウォンにウンガンが別れを切り出したのは訴訟前だったのかを確認する。
チャウォンは肯定し、パダは横断幕を外そうとするが、母親に止められる。パダはウンガンの人生を壊すことはできない、復讐を果たしても虚しさしかないと訴える。この様子をウンガンは目撃する。
パダは動画投稿者に動画の削除を依頼する。ウンガンは授業後、辞表を提出し、校門でパダと出会う。答弁書も書けず、もう生徒を教えることもできないと語るウンガンに、パダは既に訴訟を取り下げたこと、ウンガンが友情の証のネックレスをずっと身につけていたことを伝える。
そして、ウンガンの家の様子を見て彼女の境遇を憐れみ、辞表を取り下げるよう促すが、ウンガンはそれを拒否する。二人は涙ながらに別れを告げる。ウンガンは家族に手紙を書き、ウンサンはチャウォンに連絡する。
グムアは子供たちに父親を探しに行くように言う。ムルサンは仕事で困っていたところ、グムアがナムチョルを連れて帰ってくる。ムルサンはナムチョルを抱きしめ、涙を流す。ナムチョルは会社に戻り、社員たちは歓声をあげる。
デグンは子供を危うく轢きそうになり、両親に連絡するよう促す。その母親がグムアだと知る。チャウォンはパダをイタリアに送り、いつでもミボンに会いに来られると伝え、彼女を傷つけたことを謝罪する。
一年後、ウンガンは海辺の学校で教師をしている。ウンサンが帰国し、ウンガンを埠頭に誘う。そこでウンガンはボランティア活動をしているチャウォンの姿を見つける。帰国したパダは元のオフィスに戻り、ウンガンからもらった風船を見つける。彼女は急いで外に出るが、ウンガンは姿を隠す。
会長になったナムチョルが帰宅すると、家族全員が出迎え、敬礼をする。
第20話の感想
「赤い風船～絡み合う糸～」の最終回、第20話は、様々な感情が渦巻く、感動的な結末でした。それぞれのキャラクターが、これまでの苦悩や葛藤を経て、新たな人生へと歩み出す姿が描かれています。
特に印象的だったのは、ウンガンとパダの和解のシーンです。復讐心に燃えていたパダが、ウンガンの貧しい生活を目の当たりにし、過去の友情を思い出し、涙を流す場面は、胸を締め付けられるものがありました。ウンガンもまた、パダの謝罪を受け入れ、新たな場所で教師としての人生を歩み始める決意をする姿は、彼女の強さと優しさを改めて感じさせました。
チャウォンとウンガンの別れも、切なくも美しいシーンでした。愛する人を支えたいというチャウォンの気持ちと、自分の力で生きていきたいというウンガンの意誌がぶつかり合い、最終的に二人は別々の道を歩むことになります。しかし、一年後、ボランティア活動をしているチャウォンの姿を見つけたウンガンの表情には、安堵と希望が感じられました。
ナムチョルは、家族との絆を取り戻し、会長として会社に復帰します。これまで様々な困難に立ち向かってきた彼だからこそ、掴み取った幸せと言えるでしょう。グムアと子供たちも、ナムチョルの帰りを心から喜び、温かい家族の風景が描かれています。
