夜空に花火が打ち上がる中、白いネグリジェ姿のシム・スリョンは螺旋階段を上り、メイドに豪華なドレスを著せてもらう。メイドは見送る中、彼女は舞踏会へと向かう。

舞踏会では、華やかなドレスを纏った人々が踊っている。透明なエレベーターで下降するシム・スリョンは、花火に見とれるうちに、上の階から少女が突き落とされるのを目撃する。恐怖に慄くシム・スリョン。少女は彼女の目にシム・スリョンの姿を映しながら落下し、ガラスを突き破り、彫刻に激突。血飛沫が飛び散り、下の池を赤く染める。周囲の人々は花火に夢中で、この惨劇に気づきもしない。

二ヶ月前、不動産屋のオ・ユニは顧客に部屋を案内するが、顧客がプリマドンナのチョン・ソジンの名を出すと、表情を曇らせ話題を逸らす。顧客はオ・ユニにセクハラをし、首の傷跡を露わにする。オ・ユニは激怒し、顧客は金を投げつけて担当替えを要求する。オ・ユニは金を拾い、罵りながら車に乗り込む。

練習室で高音が出ずに苦戦するユ・ジェニは、何者かにドアを閉められる。ユ・ジェニは追いかけるが、その人物は見失ってしまう。夜、ペ・ロナが闇い練習室でピアノを弾き歌っていると、ユ・ジェニが現れ、彼女を侮辱し追い出す。

ユ・ジェニの母は学校へ迎えに来ると、ペ・ロナという人物が娘を泣かせたことを知る。オ・ユニは客を案内するが、気に入られず帰られてしまう。塾に数ヶ月行っていないペ・ロナが、授業料で音楽関係の本を買っていたことを教師からの電話で知る。歌手を目指すペ・ロナとオ・ユニは大喧嘩をする。

翌朝、オ・ユニはペ・ロナが「どうしても歌を諦めない」というメモを残したのを見る。

著名なチョン・ソジンのレッスンを受けさせようと、裕福な親たちが子供を連れてくる。ユ・ジェニの母はチョン・ソジンに頼み込み、海燕芸術音楽殿堂を借り、ユ・ジェニにレッスンを受けさせる機会を得る。

パーティーで近況などを話す中、チョン・ソジンは不満げだ。夫との仲は冷え切っており、酒棚の前で喧嘩になる。シム・スリョンはチョン・ソジンを慰めるが、チョン・ソジンはシム・スリョン夫妻の仲睦まじい様子に嫉妬し、シム・スリョンの夫、ジュ会長を誘惑しようと企む。わざとドレスにワインをこぼし、その場を離れる。

部屋でドレスを著替えるチョン・ソジン。背中のジッパーが上がらないところにジュ会長が現れ、二人は親密な雰囲気になる。シム・スリョンがジュ会長を探しに来た時、彼は隠れて難を逃れる。

ペ・ロナは練習室で携帯に歌を録音し、チョン・ソジンに送る。ユ・ジェニはペ・ロナに薬を盛られたと嘘をつき、彼女の評判を落とそうとする。教師室で大喧嘩になり、オ・ユニが土下座して謝罪することで事態は収束する。

実は、過去にオ・ユニとチョン・ソジンは同じ学校に通っており、チョン・ソジンはオ・ユニを陥れ、喉を傷つけたことで、彼女は歌えなくなっていたのだ。

ペ・ロナはチョン・ソジンにレッスンを頼みに来るが、チョン・ソジンは彼女の声がオ・ユニに価ていることに気づく。そこにオ・ユニが乱入する。

学校での暴力事件に関する会議で、大人たちに責められる中、オ・ユニは過去の出来事を思い出す。彼女は叫び声を上げ、校長の顔に蹴りを入れる。皆を罵倒し、娘を連れてチョン・ソジンに宣戦布告をする。

第1話の感想

「ペントハウス」第1話は、まさに衝撃の幕開けでした。冒頭から華麗な舞踏会と美しい花火の対比で描かれる非日常的な世界観に引き込まれ、次の瞬間、少女の転落という凄惨な事件が突きつけられます。この急転直下の展開に、息を呑まずにはいられませんでした。

シム・スリョンが目撃した少女の転落は、単なる事故とは思えない不穏な空気を漂わせています。華やかな世界の裏に潜む闇、そしてこれから始まるであろう複雑な人間関係を予感させ、視聴者の好奇心を掻き立てます。

さらに、二ヶ月前の出来事へと遡り、主要人物たちの背景が少しずつ明らかになっていきます。オ・ユニとチョン・ソジンの因縁、そしてペ・ロナの歌手への夢と、それぞれの思惑が交錯し、今後の展開への期待が高まります。

つづく