オ・ユニは娘のペ・ロナを連れてチョン・ソジンの家に行き、たとえ人生をやり直しても、自分のトロフィーを取り戻せると挑発する。チョン・ソジンは娘に清雅芸術高校への入学と入学式での独唱を厳命する。
帰宅後、ペ・ロナは声楽を習いたいと母に訴え、オ・ユニは清雅芸術高校入学を全力でサポートし、声楽教師を探すことを約束する。しかし、校長に娘の卒業を嘆願するも、拒否され叱責される。途方に座り込むオ・ユニだが、看板の女性芸能人を見てある考えを思いつく。
オ・ユニは以前男性客に紹介した家にカメラを設置する。同時に声楽教師を探すも、チョン・ソジンの影響か定員オーバーでなかなか見つからない。
一方、チョン・ソジンはジムでジュ会長と会い、ヘラパレスのマスターキーを受け取る。帰宅したジュ会長は家庭教師のアンナに不満を持ち、校長からの電話の後、子供たちを叱りつける。チュ・ソッキョンは声楽を学びたがらず、清雅芸術高校にも行きたくないため、試験で白紙を提出、兄と共に留学を希望する。激怒したジュ会長は錫京を閉じ込めようとするが、チュ・ソクフンに阻止される。帰宅したシム・スリョンは子供たちに何が起きたか尋ねるも、逆に自分たちのことを気にかけていたのかと問われる。
チョン・ソジンは娘に声楽のレッスンを受けるよう促すが、夫は厳しすぎるとチュ・ダンテの名前を出し、夫婦喧嘩になる。夜、オ・ユニはペ・ロナに布団をかけながら、娘の夢を阻むべきでないと罪悪感に苛まれる。
娘のために、オ・ユニは再び校長室を訪れ、今回は賄賂の証拠が入った箱を渡す。ペ・ロナを卒業させるなら何も知らないふりをするという条件を提示し、ついに声楽教師を見つける。二人は選曲について話し合う。同時に、チョン・ソジンも娘に歌を教えているが、上達しない娘に落胆する。
家庭教師のアンナはシム・スリョンの家の授業中、チョン・ソジンとジュ会長の密会を目撃し、証拠として動画を撮影する。アンナが去る際、チュ・ソッキョンは彼女のバッグにジュ会長からもらったキーホルダーをこっそり入れ、盗みの罪を著せる。アンナは弁明するも信じてもらえず、警察沙汰になり謝罪を強要される。
実は、チュ・ソッキョンとチュ・ソクフンはシム・スリョンの実子ではなく、本当の娘は入院中。ジュ会長は見舞いに行き、シム・スリョンの娘が早く亡くなってほしいという本心を吐露する。この事実を知ったオ・ユニは練習中のペ・ロナを見ながら複雑な気持ちで願書を提出する。
試験当日、ペ・ロナは準備したドイツ語の歌が試験曲目になく、騙されたことに気づく。不合格に落胆し、会場から飛び出す。オ・ユニは階段で泣き崩れるペ・ロナを見つけ、諦めるなと励ます。
同じ頃、本当のアンナ、つまりミン・ソルアはシム・スリョンを待つ間、富裕層の子供たちに廃墟に連れ込まれ、水酒をかけられ、車に閉じ込められる。
このエピソードでは、様々な葛藤が交差し、登場人物たちがそれぞれの目標と理想のために奮闘し、直面する試練が描かれている。
第2話 感想
ペントハウス2話目は、欲望と裏切りが渦巻くヘラパレスの住人たちの姿を鮮烈に描き出しました。それぞれの思惑が複雑に絡み合い、緊張感が高まる展開に目が離せませんでした。
特に印象的だったのは、オ・ユニの母としての強さと脆さです。娘のペ・ロナのために、不正に手を染めてまで清雅芸術高校への入学を願う姿は、母としての愛情の深さを物語っています。しかし、その一方で、手段を選ばない彼女の行動には危うさも感じられ、今後の展開に不安を抱かせます。
対照的に、チョン・ソジンは冷酷で計算高い女性として描かれています。娘の才能を信じながらも、過剰な期待とプレッシャーを与え、娘を追い詰めていく様子は、見ていて息苦しくなるほどでした。彼女が抱える野心と、それがもたらす悲劇を予感させます。
つづく