オ・ユニは警察にシム・スリョンを殺害した理由を聞かれ、憎しみから殺したと自白します。チュ・ダンテは警察官の前で悲しみを装い、自責の念に駆られます。警察官は彼を慰め、帰宅させます。

シム・スリョンの葬儀がヘラパレスで行われ、イ弁護士夫妻は偽善的な弔いをします。ジェニの母親は、この事件でマンションの価格が暴落していると嘆きます。

清雅医療院の会議では、数ヶ月前の医療事故と、ハ・ユンチョルがミン・ソルアの事件で捜査を受けていることが話題になります。そこにチョン・ソジンが現れ、ハ・ユンチョルに院長職を辞任させ、ジョンズ・ホプキンス大学へ留学するように命じます。

倉庫に監禁されたローガン・リーは、チュ・ダンテに嘲笑われます。チュ・ダンテはローガン・リーの父親と取引をし、ミン・ソルアの捨て子の事実で彼を脅迫します。ローガン・リーは激怒し、命をかけてもチュ・ダンテを殺すと叫びます。

チュ・ダンテはチョン・ソジンに、オ・ユニを利用してシム・スリョンへの復讐をさせ、全ての問題を解決する計画を明かします。チュ・ダンテは議員と会い、過去の賄賂で脅迫し、チョン・ソジンはさらに現金を渡します。議員は仕方なく、部下に偽のストーリーを作らせ事件を終わらせようとします。

自首しようとしていたオ・ユニは、途中で凶器を捨てます。曺秘書はそれを拾い、チュ・ダンテが重要な話があるとオ・ユニを呼び戻します。チュ・ダンテは家政婦に、子供たちが危険だとシム・スリョンを呼び出すように指示します。錫勲と錫京は練習のために残されます。チュ・ダンテはシム・スリョンを刺し、オ・ユニを現場に呼びます。倒れているシム・スリョンを見て、オ・ユニは凶器を引き抜き、泣き崩れます。戻ってきた家政婦は悲鳴を上げ、警察に通報します。

言葉を失っていたハ・ウンソンは、祖父のことを語り始めます。祖父が亡くなった日、チョン・ソジンが階段から落ちた祖父を見捨てていくのを目撃し、撮影していました。チョン・ソジンを守るため救急車を呼ばず、罪悪感に苦しみ、自殺未遂を起こしたのです。

裁判前、キム・ジョンミン記者はオ・ユニに会い、シム・スリョンから託された嘆願書を渡し、なぜ彼女を殺したのかと問います。法廷でオ・ユニは無期懲役を宣告されます。オ・ユニは泣き叫び、再捜査を要求しますが、連行されます。

護送中にローガン・リーに助けられたオ・ユニは、ミン・ソルアとシム・スリョンを殺した理由を問われます。オ・ユニはシム・スリョンを殺していないと仮論し、間接的に殺したことを認めます。真犯人であるチュ・ダンテとチョン・ソジンを自らの手で始末し、その後自ら命を絶つと宣言します。ローガン・リーは信じず、オ・ユニは自ら凶器で首を刺し、命を落とします。

第21話の感想

怒涛の展開で幕を閉じた「ペントハウス」最終回、第21話。衝撃的な結末に、言葉もありません。オ・ユニの壮絶な最期は、視聴者に深い悲しみと、やり切れなさを残しました。彼女は最後まで、愛する娘のために、そして真実を明らかにするために戦い続けました。しかし、その行動は、皮肉にも彼女自身を破滅へと導いてしまうのです。

シム・スリョンを失った悲しみ、そして、ローガン・リーからの激しい糾弾。全てを失ったオ・ユニにとって、死は唯一の救済だったのかもしれません。彼女が最後に見せた、復讐への強い意誌と、自らの命を絶つ覚悟は、あまりにも痛ましいものでした。

一方、真犯人であるチュ・ダンテとチョン・ソジンは、それぞれの思惑を胸に、闇躍を続けています。彼らの悪行は、果たして裁かれるのでしょうか?続編への期待が高まると同時に、正義とは何か、真実とは何かを深く考えさせられる、重厚な最終回でした。

特に印象的だったのは、ハ・ウンソンの告白シーン。これまで、沈黙を守り続けてきた彼女が、ついに真実を語り始める姿は、胸を締め付けられるものがありました。彼女の告白は、物語全体に新たな光を投げかけ、視聴者に更なる衝撃を与えました。

全体を通して、人間の欲望、そして、愛憎劇が複雑に絡み合い、最後まで目が離せない展開でした。それぞれのキャラクターの苦悩、葛藤が丁寧に描かれており、感情移入せずにはいられません。最終回を迎えてもなお、多くの謎が残されており、今後の展開が非常に気になります。

►韓国ドラマ「ペントハウス シーズン2」

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