第3話、傷だらけのミン・ソルアは、子犬だけが待つ家に帰ってきた。一方、ユ・ジェニの母は、清雅芸高合格を祝う横断幕と花を校門に飾っていた。オ・ユニが車で娘を送ると、校門でユ・ジェニ親子に遭遇。ペ・ロナは「補欠1番」と揶揄われる。

合格発表で、ユ・ジェニを含む富裕層の子弟は合格するも、ペ・ロナの名前は無い。ユ・ジェニはペ・ロナを挑発し、富裕層に先に枠が割り当てられ、残りが一般生徒に回されるという裏事情を暴露する。怒ったペ・ロナはチョン・ソジン校長に抗議しようとするが、警備員に阻まれる。ハ・ウンビョルの花を見て、感情が爆発したペ・ロナは、名札を叩き落として壊してしまう。

そこにハ・ウンビョルとユ・ジェニたちが通りかかり、激しい口論の末、ペ・ロナは警察に連行される。娘を助けるため、オ・ユニはチョン・ソジンに土下座して入学を懇願する。

チョン・ソジンの傲慢さに耐えかねたミン・ソルアは、彼女とジュ会長の密会を暴露し、チョン・ソジンの怒りを買う。その後、チョン・ソジンはジュ会長とミン・ソルアの処遇を相談。チョン・ソジンは焦燥するが、ジュ会長は余裕の表情だ。

富裕層の母親たちは集まり、ミン・ソルアの退学を求める署名活動を始めようとする。しかし、ミン・ソルアから送られてきた、彼女らの子どもたちがミン・ソルアに暴力を振るう録音を受け取ると、シム・スリョン以外の母親たちのミン・ソルアへの嫌悪感は増すばかり。シム・スリョンは皆に謝罪を要求する。

その後、ミン・ソルアはチョン・ソジンとチュ・ダンテに拉緻され、証拠の提出を強要される。同時に、シム・スリョンは病院で“娘”に面会するが、それは実の娘ではないことに気づく。チュ・ダンテの書斎で手がかりを探すと、前夫の指を発見。前夫を殺したのはチュ・ダンテだと確信する。チュ・ダンテは善人を装い、母娘の面倒を見ると約束し、責任を取ると言う。

謎の人物からシム・スリョンに電話があり、娘が生きている可能性を告げられ、軽率な行動はしないよう警告される。余裕を見せるチュ・ダンテに、シム・スリョンは憎しみを募らせるが、それを押し殺し、ソファの後ろで涙を流す。

家で、オ・ユニはペ・ロナが本を破り、自傷行為をしているのを発見。歌はもう歌わないと言い、社会の不条理への絶望を口にする。母娘は抱き合い、涙を流す。

チュ・ダンテは他の富裕層の親たちに、ミン・ソルアを監禁したことを伝え、これ以上追及しないよう勧める。ハ博士は不満を示すが、他の親たちは仮対しない。

シム・スリョンは孤児院で娘の手がかりを探すが見つからず、孤児院は移転し、院長も辞めていることを知る。彼女は探偵に依頼し、脅迫めいた手段で管理人から孤児院の資金源の情報を得る。

オ・ユニはペ・ロナが補欠合格になったと連絡を受ける。合格予定の生徒が亡くなったためだという。オ・ユニは驚き、泥酔状態で何かしてしまったのではないかと不安になる。

第3話 感想

第3話は、息つく暇もない怒涛の展開で、視聴者を画面に釘付けにした。特に、ペ・ロナの入学をめぐる騒動は、清雅芸高という名門校に潜む不条理と、富裕層と一般家庭の格差を浮き彫りにした。ユ・ジェニの露骨な挑発や、ペ・ロナの絶望、そしてオ・ユニの悲痛なまでの母性愛は、見ている者の胸を締め付ける。

一方で、ミン・ソルアを取り巻く状況はさらに深刻さを増している。チョン・ソジンとチュ・ダンテの冷酷なまでの仕打ち、そして他の親たちの無関心さは、まさに「見て見ぬふり」の社会の縮図と言えるだろう。シム・スリョンの孤独な戦いは、希望の光となるのか、今後の展開に目が離せない。

また、シム・スリョンの過去、そしてチュ・ダンテの真の姿が徐々に明らかになりつつある。前夫の指の発見は衝撃的であり、今後の復讐劇を予感させる。謎の人物からの電話も、物語に更なる謎を投げかけている。

つづく