第1話、正義感あふれる検事、キム・ヒウの物語が始まる。彼は、議員の汚職事件を捜査し、証拠を集め、証言してくれる証人を見つける。しかし、上司である検事長のキム・ソクフンに捜査申請を提出するも、却下されてしまう。キム・ソクフンはキム・ヒウを支持するどころか、「今は動く時ではない」と警告する。

一方、大統領選への出馬が噂される有力政治家、チョ・テソプは、現大統領の義父であるユン議員の汚職を公の場で暴露し、党から除名処分を下す。この大胆な行動は大きな注目を集め、大統領のホ・ジェグンに呼び出される。しかし、チョ・テソプは重要な情報を握っており、ホ・ジェグンを牽製し、今後の行動を指示する。

キム・ヒウはチョ・テソプへの捜査を進めようとするが、重要な証人であるキョンウィ室長が行方不明になる。その後、キム・ヒウはキョンウィから屋上で拉緻されているというSOS信号を受け取る。現場に駆けつけたキム・ヒウは、チョ・テソプの手下に襲われ、謎の薬物を注射され、屋上から突き落とされる。

ところが、キム・ヒウは時間の止まった世界で目を覚まし、赤い服を著た女性と出会う。女性はキム・ヒウの過去の記憶、家族の悲劇や成長の過程を見せ、「チョ・テソプと戦い続ける覚悟はあるか」と問う。キム・ヒウが肯定すると、女性は彼に人生をやり直すチャンスを与え、高校卒業後の時代へと送り返す。

生まれ変わったキム・ヒウは過去を変えようと決意し、まずは両親との関係を修復しようと試みる。そして、両親が交通事故に遭う運命を変えることに成功する。全てが順調に進んでいるかに見えたその時、黒い車が彼らに向かって突進してくる。キム・ヒウは両親を守ろうとするが、車は両親の間の隙間に激突する。最悪の事態を恐れるキム・ヒウ。物語はここで幕を閉じ、続きは次週へと持ち越される。

第1話の感想

「アゲイン・マイ・ライフ~巨悪に挑む検事~」第1話は、まさに怒涛の展開で、一瞬たりとも目が離せないほど引き込まれました。不正を許さない熱血検事、キム・ヒウの正義感と強い意誌が画面越しにもひしひしと伝わってきて、応援せずにはいられません。

特に印象的だったのは、チョ・テソプの圧倒的な存在感です。冷酷非情でありながら、どこかカリスマ性を感じさせる悪役ぶりは、今後の物語の大きな鍵を握っていると感じさせます。権力に屈せず立ち向かうキム・ヒウと、巨悪を操るチョ・テソプの対決は、まさに手に汗握る攻防戦となるでしょう。

また、赤い服の女性の登場もミステリアスで、今後の展開への期待を高めます。彼女がキム・ヒウに与えた「人生をやり直すチャンス」は、単なる時間回帰ではなく、キム・ヒウの成長と変化を促す重要な要素となるはずです。

一度は絶望の淵に立たされたキム・ヒウが、過去に戻り、どのように人生をやり直し、巨悪に立ち向かっていくのか、今後の展開から目が離せません。両親との関係修復を試みるシーンは、彼の深い人間性を感じさせ、より一層彼を応援したくなりました。しかし、ラストシーンで再び訪れる危機は、彼の新たな人生にも困難が待ち受けていることを予感させ、緊張感が高まります。第2話以降、キム・ヒウがどのように困難を乗り越え、正義を実現していくのか、今から待ち遠しいです。

つづく