第4話、チョ・テソプは演説で聴衆を沸かせたが、キム・ヒウはテソプの側近ハン・ジヒョンに目が釘付けになった。彼女の容姿が、あの世の使者と酷価していたからだ。演説後、サインを求める長蛇の列の中、ヒウはジヒョンに「約束を守る」と告げるも、彼女は冷淡な仮応を見せた。

その後、孤児院を訪れたテソプは、新入りの子供に優しく接し、その様子がメディアに取り上げられた。ヒウは、ジヒョンが自分より先に亡くなり、使者になったのではないかと考えを巡らせた。

イ・ミンスとキム・ヒアが酒を酌み交わす席にヒウも加わった。彼らは、近くの男が自分たちを監視しているのに気づく。ミンスが酔って去った後、ヒウは同じく酔いの回ったヒアに付き添い、彼女を尾行していたのが父親の部下パク室長だと知る。ヒアはチョンハグループ会長キム・ゴニョンの一人娘で、テソプの秘密資金に関する秘密を守ってほしいとヒウに頼んだ。

ヒウの行動はゴニョンの注意を引き、パク室長と互角に渡り合ったと聞き、ゴニョンはヒウを調べさせることにした。一方、ヒアは帰宅し、ゴニョンにヒウを気に入っているのかとからかわれる。その後、テソプが未来自動車買収の件でゴニョンを訪ねるが、ゴニョンは計画を断念すると言い出し、テソプを苛立たせた。

ミンスは退学して起業を目指すムン・ソンファンをヒウに紹介した。ソンファンは「ハハチャット」というアプリを開発する予定だった。ヒウは前世の記憶から、ソンファンが知的財産権の問題で破産し、留学したことを思い出す。そして、前世でテソプの腹心だったキム・ファンイルが、ソンファンのアイデアを盗用したことを突き止めた。

チャン・イルヒョンとチェ・ガンジンはヒウを茶に誘い、仕事の進捗の遅さを懸念する。ヒウはヒアに投資案件を紹介し、ヒアはその可能性にすぐに気づいた。ヒウはファンイルがソンファンに接触していることもヒアに伝えた。

ヒアはゴニョンにこの情報を伝え、ソンファンはヒウの助言通りファンイルとの会話を録音し、知的財産権の登録を進めた。ヒウは弁護士を通して、ソンファンの動きをファンイルにわざとリークした。

ゴニョンはテソプとの会話でファンイルがソンファンと会っていたことを指摘し、ヒウはファンイルの悪事の証拠をイルヒョンに渡した。捜査申請が許可され、ファンイルの罪が明るみに出ると、テソプは事態収拾のためファンイルを見捨てた。

ヒウはオ・ヨンスから受け取った金でソンファンを支援しようとするが、ヨンスは介入を拒否する。その後、ソンファンはチョンハグループからの投資を受け入れたこと、そして「ハハチャット」の原案がミンスのものだと知ったことをヒウに告げる。「冥王」と名乗る人物からファンイルに気をつけろという警告メッセージも届いていた。

ファンイルはテソプに助けを求めるも断られ、飛び降り自殺をした。ヒウはこのニュースを知り、「冥王」という名前がギリシャ神話の冥界の神ハデスを連想させることに気づく。そしてミンスの協力で、メッセージを送信した携帯電話がコンビニのアルバイトのものだと判明し、防犯カメラの映像からその携帯を借りてメッセージを送信していたのがジヒョンだとわかった。

第4話の感想

第4話は、キム・ヒウの緻密な計画と行動力、そして様々な人間関係が複雑に絡み合い、非常にスリリングな展開でした。特に、ムン・ソンファンの才能を守り、キム・ファンイルの悪事を暴く過程は、ヒウの知略と正義感が際立っていました。前世の記憶を活かし、綿密に準備を進める様子は、まるでチェス盤上の駒を動かすかのようで、見ていて非常に爽快でした。

一方で、ハン・ジヒョンの正体や「冥王」の存在など、謎が深まる展開も目が離せません。ジヒョンが陰間使者と酷価しているという点や、最後に彼女が「冥王」としてソンファンに警告メッセージを送っていたことが明らかになり、今後の物語における彼女の役割が非常に気になります。「冥王」というネーミングも、ギリシャ神話のハデスを連想させ、不穏な雰囲気を漂わせています。

また、キム・ヒアとキム・ゴニョンの父娘関係、そしてヒウとの関係性の変化も今後の見どころの一つと言えるでしょう。ヒアは父親の秘密を知りながらも、ヒウに助けを求めるという複雑な立場に置かれています。ヒウとヒアの間に、恋愛感情が芽生えるのかどうかも注目したいポイントです。

つづく