麻薬捜査官のチャン・ジェギョンは、友人の死による保険金で生活を立て直そうとしていた矢先、複雑な事件に巻き込まれる。ある日、クラブ「安見」で摘発された五蜘蛛グループのメンバーを追う任務につく。警察は、彼らの次の標的は財務担当者だと予測し、容疑者の一人、チャン・チョルグの行方を追っていた。
あるレストランでの張り込み中、チャン・ジェギョンは記者、オ・ユンジンが賄賂を受け取る現場を目撃し、彼女に不信感を抱く。その後、オ・ユンジンは賄賂の場面を撮影され脅迫を受ける。この騒動に、チャン・チョルグも巻き込まれる。混乱が収まった後、チャン・チョルグはチャン・ジェギョンたちに気づき、人質を取って逃走を図るが、チャン・ジェギョンは機転を利かせてチャン・チョルグを逮捕する。この逮捕劇は、チャン・ジェギョンに高校時代の友人、ミョンホを殺害したチャン・チョルグとの過去の因縁を思い出させる。
同僚から逮捕の経緯を問われたチャン・ジェギョンは、昇進祝賀会でミョンホと共に喜びを分かち合い、賞金をミョンホに渡した時のことを回想する。ミョンホは「全てを元に戻す」と言い残し、何かを告発しようとしていたことを暗示していた。
チャン・ジェギョンのキャリアを脅かすパク・ジュンソの存在が浮かび上がる。一方、オ・ユンジンは復職を許可され喜ぶが、通勤途中に新種の麻薬によるオーバードーズで死亡した女性の事故を目撃し、警察署に連行される。警察もその麻薬の情報は少ないという。
オ・ユンジンは編集部に戻り、この事件を上司に報告する。同じ頃、チャン・ジェギョンは同僚たちと昇進を祝っていた。その時、パク・ジュンソから暗号めいたメッセージが届くが、連絡が取れない。その後、チャン・ジェギョンは何者かに拉緻され、3日後に駅で発見される。メッセージの指示に従い、怪しい女性を追跡するが、麻薬組織に襲われ意識を失う。
目を覚ましたチャン・ジェギョンは、拳銃を奪われたことに気づく。捜査を進めるうちに、新種の麻薬の存在にたどり著く。監視カメラの映像を確認したチャン・ジェギョンは、自分が麻薬を投与されていたことに気づき愕然とする。建設現場で死体が発見され、オ・ユンジンも前日の女性の事件を調べ、殺人事件に発展したことを知る。
チャン・ジェギョンは麻薬中毒の事実を隠そうと苦しむ。パク・ジュンソに電話をかけようとした時、携帯電話が同僚の手に渡っていることに気づき、秘密がバレた可能性に焦る。そして、チャン・ジェギョンは病院に搬送され、血液検査を受けさせられる。麻薬使用が発覚するのを恐れたチャン・ジェギョンは、自分の血液サンプルを探し出し、証拠隠滅を図ろうとしながら、麻薬の禁断症状と闘う。
第1話 感想
「コネクション」第1話は、息もつかせぬ展開で視聴者を一気に物語の世界へ引き込む。麻薬捜査官、チャン・ジェギョンを中心に、複雑に絡み合う人間関係と謎が提示され、今後の展開への期待が高まる。
冒頭から、友人の死、保険金、そして麻薬組織との対峙と、チャン・ジェギョンを取り巻く状況は波乱に満ちている。正義感あふれる彼だが、過去の事件の影を引きずり、心に深い闇を抱えている様子が見て取れる。特に、高校時代の友人、ミョンホの死に関わるチャン・チョルグとの再会は、チャン・ジェギョンの心に大きな衝撃を与えたことだろう。
一方、記者であるオ・ユンジンは、賄賂を受け取るという衝撃的なシーンから始まる。しかし、その後、新種の麻薬事件に巻き込まれ、事件の真相を追う中で、ジャーナリストとしての使命感に目覚めていく過程が興味深い。
二人の主人公以外にも、謎の人物、パク・ジュンソの存在が物語に不穏な影を落とす。彼の真の目的、そしてチャン・ジェギョンとの関係性が今後の鍵を握っていることは間違いない。
つづく