チャン・ジェギョンはチェ・ジヨンの看病で病院に付き添っていたが、顔色が悪いことに気付いたオ・ユンジンは、彼に帰宅して休むよう勧めた。一方、オ・チヒョンはウォン・ジョンスの元を訪れ、チョン・ユノがチェ・ジヨン殺害容疑で追われていることに不満をぶつけた。全てはパク・テジンのせいだと責め立てる。実は、チョン・ユノはパク・テジンを殺害することで彼に不利な証拠を掴もうとしたが、その現場の音声を録音されていたのだ。窮地に陥ったチョン・ユノはウォン・ジョンスに助けを求める電話をかけ、パク・テジンの悪事を暴露するが、その通話はオ・チヒョンとパク・テジンに聞かれてしまう。ウォン・ジョンスは助けられないと突っぱねるが、チョン・ユノはイ・ミングクの証拠を握っていると脅しをかける。

パク・テジンはチェ・ジヨンとの関係を認め、パク・ジュンソを殺したいと思っていたのは自分だけではないと明かす。実はウォン・ジョンスもパク・ジュンソを排除しようと考えたことがあったのだ。パク・ジュンソは何度も麻薬を使ってウォン・ジョンスを操ろうとしていたからである。電話での約束通り、オ・チヒョンは森の中でチョン・ユノと会い、車に乗せた後、彼を殴り気絶させる。目を覚ましたチョン・ユノは自分が埋められていることに気づき、オ・チヒョンに命乞いをする。ウォン・ジョンスたちは自分を本当の友達と思っていないと訴え、過去の出来事を語り始める。オ・チヒョンは心を動かされ、チョン・ユノの死を偽装して逃がそうとする。しかし、チョン・ユノが友達同士の誓いを持ち出したことで、オ・チヒョンは彼が危険な存在になることを恐れ、最終的に彼を殺害する。そして、証拠隠滅のため、血の付いた靴をわざと遠くに投げ捨てる。その場面を偶然通りかかった人が目撃していた。

自宅に戻ったチャン・ジェギョンは倒れてしまう。駆けつけたオ・ユンジンは、彼に毒を盛ろうとするが、ためらう。そして、毒薬の瓶を投げ捨て、チャン・ジェギョンは自分が毒を飲まされたと思い込み、驚いて目を覚ます。無駄な時間を過ごしたことに気づくが、オ・ユンジンを責めることはせず、チョン・サンウィから証拠を得ようと動き出す。

イ・グンホは声を変えた電話で、船で逃げる場所を知らされる。その後、パク・テジンを名乗る人物から連絡を受け、ユン社長をよく知り、義理堅いイ・グンホが仲介役に選ばれた理由を告げられる。ウォン・ジョンスは取引先と必梧洞の土地開発について順調な進展を話し合い、相手が帰った後、意味深な視線をウォン・ジョンスに向ける。

チャン・ジェギョンはチョン・サンウィを尾行し、レストランへ入る。オ・ユンジンは外に盗聴器を設置し、二人はチョン・ユノの録音データを消去する計画についての会話を聞く。パク・テジンはチョン・サンウィの仕業だと気づき、携帯を奪うとまだ録音が続いていることに気づく。そこでチョン・サンウィを説得し、USBメモリを受け取る。その後、チャン・ジェギョンとオ・ユンジンはチョン・サンウィの車に乗せられ、冷蔵倉庫に連れて行かれる。そこは麻薬製造現場だった。チョン・サンウィはチャン・ジェギョンに薬物を注射していたことを白状し、二人は揉み合いになる。

必梧洞のプロジェクトが成功し、ウォン・チャンホは息子を褒め、会長職を譲ると宣言する。自分は疲れたと言う。チャン・ジェギョンは検察庁に戻り昇進するが、喜ぶ様子はない。オ・ユンジンはチョン・サンウィがずっと薬を届けていたのかと尋ねる。チョン・サンウィは全てはパク・ジュンソのためだと認め、高校時代のことや、孔真鬱事件を利用してパク・テジンたちを陥れようとした計画について話す。チャン・ジェギョンはチョン・サンウィが狂っていると考えるが、チョン・サンウィは自分の行動はパク・ジュンソのためだと主張し、ノ・ギュミンというタクシー運転手がもっと多くの情報を知っていると告げる。

退勤時、パク・テジンはウォン・チャンホを訪ね、必梧洞の工事が成功したにも関わらず、自分が異動させられることに不満を漏らす。ウォン・チャンホは麻薬を作っている人間を会社の経営に関わらせるわけにはいかないと仮論し、監察院の人間に失望する。ウォン・ジョンスは会長就任を祝い、チョン・サンウィにホテルへ薬を届けるよう指示する。電話を切った直後、チョン・サンウィとチャン・ジェギョンが一緒にいる写真が届く。間もなく、チャン・ジェギョンは通報を受け、郊外の森でチョン・サンウィの遺体が発見される。

第12話の感想

第12話は、息詰まる展開の連続で、まさにクライマックスへ向けて加速していくような緊迫感がありました。特に、チョン・ユノの最期は悲劇的でした。友達を信じ、助けを求めたにも関わらず、裏切られ、土の中に埋められるという残酷な結末は、見ていて辛かったです。オ・チヒョンの葛藤も描かれていましたが、最終的に彼を殺害する選択をしたのは、彼の弱さであり、組織の闇の深さを象徴しているようでした。

チャン・ジェギョンは、真実を追い求める中で、自身の体調不良やオ・ユンジンの裏切りなど、様々な困難に直面します。それでも諦めずに立ち向かう姿は、彼の正義感の強さを改めて感じさせました。しかし、チョン・サンウィとの対峙は、さらなる危険を招くことになり、今後の展開が非常に心配です。

ウォン・ジョンスは、会長の座を手に入れ、野望を達成したかに見えましたが、その表情にはどこか影が潜んでいるようでした。そして、ラストシーンでチョン・サンウィの遺体が発見されるという衝撃的な展開。一体誰が、何のために彼を殺害したのか?様々な謎が深まり、次回への期待が高まります。全体を通して、登場人物たちの複雑な思惑が交錯し、誰が味方で誰が敵なのか、最後まで目が離せない展開でした。

つづく