チャン・ジェギョンは新たな事件現場に立ち、犯行時間が僅か5、6分という速さに驚愕する。現場に残された血痕から、犯行時刻は夜明け前で、犯人は血をつけたまま車で逃走したと推測。目撃者もいない状況だった。チャン・ジェギョンは、犯人がどこかで自分の行動を監視している可能性を考え、犯人の逃走経路を絞り込み、一台の不審な車を特定する。近所の家主への聞き込みで、車の中には人がおり、その後タクシーで立ち去ったことが判明。何かを見落としていると感じたチャン・ジェギョンは、証拠として防犯カメラ映像の調査を指示するが、これが上司の不興を買う。
チャン・ジェギョンは、この事件が以前の李明家の遺体発見とパク・ジュンソの事件と繋がっていると主張し、上司の怒りを買う。上司は自分の能力を疑われていると感じたのだ。しかし、チャン・ジェギョンは捜査を続け、犯人は凶器を持ち込まず、現場にあったハサミを使ったと推測する。一方、リュ警察官はタクシー運転手から情報を得ようとしており、チャン・ジェギョンも加わり、現場に停車していた銀色の車を特定する。
ノ・ギュミンの情報を調べ始めたチャン・ジェギョンは、彼が引っ越したことを知る。諦めて帰ろうとしたその時、ノ・ギュミンが現れる。彼はチャン・ジェギョンの存在に気づいていない様子だった。同時に、ウォン・チャンホは部下がチャン・ジェギョンに気づかれたことを知り、焦燥感を募らせる。帰宅したチャン・ジェギョンは、パク・ジュンソから送られた小包を受け取る。中にはなんと麻薬が入っており、チャン・ジェギョンは苦悩の淵に突き落とされる。
パク・テジンはユ・ギョンファンから捜査状況の報告を受け、犯人逮捕に至っていないこと、そしてチャン・ジェギョンが事件の関連性を主張していることに不満を露わにする。彼はユ・ギョンファンに個別で捜査を進めるよう指示し、彼の優柔不断さを叱責する。一方、オ・チヒョンは部下の失態を叱りつけ、チャン・ジェギョンにこの件が知られないよう口止めする。
捜査は進展し、チャン・ジェギョンはキム・チャンスの動向を追うため、防犯カメラ映像を確認する。オ・ユンジンは、ウソンの協力を得て自身の推理を証明しようと試み、チヨンの行動に疑念を抱き、ウソンに確たる証拠を探すよう依頼する。同時に、パク・ブリの件で捜査を進めるオ・ユンジンだが、相手は手強く、難航する。ユン社長は手にした容疑者の写真を見ながら微笑み、事態を掌握している様子を見せる。
これまでの出来事を振り返り、チャン・ジェギョンはユン社長に疑いの目を向ける。彼が一連の事件に関わっているのではないかと。オ・ユンジンはチャン・ジェギョンを訪ね、食事を差し入れ、最近の出来事を話す。チャン・ジェギョンはオ・ユンジンに危険から遠ざかるよう忠告するが、オ・ユンジンはもう選択肢がないと答える。チャン・ジェギョンが過去にBという麻薬を使用していたことが話題に上がり、オ・ユンジンは失望の色を隠せない。
ホ・ジュソンはチャン・ジェギョンとオ・ユンジンを呼び出し、新たな情報を共有する。3人はその情報をもとに怪しい会社を見つけ出す。そこでミン・ヒョヌと出会い、重要な情報を得るが、チャン・ジェギョンが単刀直入に真実を告げたことにホ・ジュソンは不満を抱く。チャン・ジェギョンは気分を害し、その場を後にする。
オ・ユンジンは皆の感情の調整に努める中、ウソンからチャン・ジェギョンがチヨンの家に行ったという連絡を受け、困惑する。チャン・ジェギョンとチヨンが対峙する場面では、両者ともに緊張感が漂う。チヨンはチャン・ジェギョンに何か気づかれることを恐れており、オ・ユンジンもまた、陰ながらその様子を見守る。そこにウォン・チャンホが現れ、事態はさらに複雑化する。チャン・ジェギョンとチヨンの間に、何が起こるのか、予断を許さない状況となる。
第5話 感想
第5話は、息詰まる展開と新たな謎が提示され、ますます目が離せないエピソードでした。チャン・ジェギョンの鋭い洞察力と執念深い捜査は、事件の核心へと少しずつ近づいているように感じられますが、同時に上司との対立や、自身に降りかかる新たな危機など、彼の置かれた状況はますます困難なものとなっています。
特に印象的だったのは、麻薬入りの小包を受け取ったシーンです。パク・ジュンソからの思わぬ贈り物によって、チャン・ジェギョンは窮地に追い込まれます。これは単なる嫌がらせなのか、それとももっと深い意味があるのか、今後の展開が非常に気になります。
また、複数の事件の関連性を疑うチャン・ジェギョンと、それを否定する上司との対立も、物語に緊張感を与えています。上司の命令に仮して独自に捜査を進めるチャン・ジェギョンの姿は、正義感に溢れていると同時に、危うさも感じさせます。
つづく