オン・ハジュンは、タクシー運転手ではなくなり、「オン室長」として大きなプロジェクトを動かしていました。ホテルの契約で一儲けしようと企んでいましたが、相手は彼の若さを侮り、契約前に送金。その後、オン・ハジュンは毒入りの茶を飲まされ体調を崩します。契約書を精読した結果、パク・チャンボムがいなくなれば、ホテルの債権は自分のものになることに気づきます。

一方、キム・ドギは陽文山で発見されたカン専門家の死が偽装自殺だと疑い、犯人が近くで見ている可能性を考えます。同時に、イ・ジンソンの妹、イ・ジンヒは姉を救うため純白教会で騒ぎを起こし、警察に連行されます。その後、模範タクシーに助けを求め、姉が自分を育ててくれたこと、病気になり、治療費を負担していたことなどを語ります。イ・ジンソンは教会に入り、様子がおかしくなり、借金や顔の傷を隠すようになります。ある日、姉は「医者の言うことを信じないで。いつか純白の力の偉大さがわかる」という手紙を残し姿を消します。イ・ジンヒは教会に姉を探しに行きますが、会わせてもらえず、警察も宗教問題には介入できないと取り合ってくれません。

翌日、キム・ドギは純白教会を偵察し、多くの家族が同じように行方不明の家族を探しているのを目撃します。ゴウンは教会の監視カメラをハッキングし、教祖のオク・ジュマンが信者に縁を切るよう説教している様子、親子に暴力を奨励する様子を確認します。オク・ジュマンは前科14犯であることも判明します。

オン・ハジュンは、ベトナム事件とカン専門家事件で完璧な計画を邪魔されたキム・ドギたちに復讐するため、ムジゲ運輸のメンバーの身辺調査を始めます。ムジゲ運輸はパク・ジンオンを教会に潜入させます。パク・ジンオンは教会でイ・ジンソンと出会い、彼女は病気が悪霊との戦いの証だと語り、妹にも純白の世界に加わるよう勧めます。キム・ドギは、今回の作戦の成功はパク・ジンオンとチェ・ギョングにかかっていると言います。教会に戻ったパク・ジンオンは、オク・ジュマンが信者から献金を集めているのを目撃しますが、献金額が少ないと咎められ、「信頼の部屋」に連れて行かれます。

キム・ドギは祈祷師に扮し、オク・ジュマンに「上から気をつけろ」と警告します。すると、オク・ジュマンは看板の落下事故に遭いかけます。ゴウンは信者に与えられた水にアヘン成分の鎮痛剤が混入されていることを発見します。キム・ドギはわざと不吉な骨壷を聖堂に置き、オク・ジュマンに壊させます。

その後、オク・ジュマンは不安に襲われ、車の故障や幻覚に悩まされます。怪しい儀式に遭遇し、そこでキム・ドギと再会しますが、キム・ドギを邪教だと信じ込みます。

第7話の感想

第7話は、模範タクシーのチームが新たな敵、純白教会というカルト宗教団体に立ち向かうエピソードでした。これまで以上に複雑な人間関係と陰謀が渦巻く展開に、息を呑むような緊張感が漂っていました。

特に印象的だったのは、イ・ジンヒの姉、イ・ジンソンの変わり果てた姿です。純白教会の教えに染まり、まるで別人のようになってしまった姉を救いたいと願う妹の悲痛な叫びは、視聴者の胸を締め付けました。カルト宗教の恐ろしさを改めて実感させられると同時に、家族の絆の大切さも考えさせられるシーンでした。

また、オン・ハジュンの冷酷な策略も、物語に更なる深みを与えています。若さを武器にビジネスの世界で成功を収めながらも、どこか満たされない彼の心の闇が、今後の展開にどう影響していくのか、非常に気になるところです。

キム・ドギ率いる模範タクシーチームは、今回も巧妙な作戦で敵を追い詰めていきます。祈祷師に扮したキム・ドギの姿は、コミカルでありながらも、どこか不気味な雰囲気を醸し出しており、彼の底知れない実力を改めて感じさせられました。

つづく