ホ・ジュンジェはホン刑事に連行されます。心配でずっと待っているシムチョンのことを思い、ホン刑事に彼女への電話を頼みます。警官たちが実はマ・デヨンを捕まえに来たのだと知ると、危険を感じたホ・ジュンジェはシムチョンにすぐ家に帰るよう電話で伝えます。しかし、シムチョンはタクシー運転手に扮したマ・デヨンの車に乗ってしまい、ホ・ジュンジェはシムチョンの居場所を聞いただけですぐに電話が切れてしまいます。
最近、マ・デヨンの夢にはホ・ジュンジェの前世であるキム・タムリョンだけでなく、人魚の姿のシムチョンも現れます。マ・デヨンはシムチョンに本当の姿を見せろと迫りますが、人魚に触れると全ての記憶が消され、魂を奪われるというシムチョンの警告を聞き、恐怖に慄き、後ずさりしてその場を去ります。その後、ホ・ジュンジェは警察と共に現場へ駆けつけ、シムチョンを見つけ出します。ホ・ジュンジェはホン刑事に、マ・デヨンを捕まえたら自分の詐欺罪についても全て話すことを約束します。
ホ・ジュンジェはシムチョンに自分のベッドで寝るように言い、自分は屋根裏部屋で寝ます。今では、ホ・ジュンジェはシムチョンの心を読み取れるようになっており、彼女の心の声まで聞こえます。シムチョンは色々なことを考え、ホ・ジュンジェも眠れません。彼女の心の声に一喜一憂しながら、結局一晩中眠れぬまま夜が明けます。
カン・ソヒはホ・イルジュンの薬をすり替えているところを、チヒョンに目撃されます。チヒョンは養父であるホ・イルジュンに対して、まだ深い愛情を抱いています。彼はホ・イルジュンと話そうとしますが、ホ・イルジュンが弁護士に全財産をホ・ジュンジェに残したいと話しているのを聞いてしまいます。ショックを受けたチヒョンは何も言わずに立ち去ります。
ホ・ジュンジェは家でささやかなクリスマスパーティーを開き、チャ・シアも参加します。シムチョンからホ・ジュンジェが自分を好きだと聞いたチャ・シアは、強がってはいるものの、内心大きなショックを受けます。そして、テオと酒を飲み、泥酔して普段の淑女らしさを完全に失ってしまいます。彼女は感情を抑えきれず、ホ・ジュンジェに電話をかけ、秘めていた想いを打ち明けます。一方、シムチョンはチャ・シアの皮肉を聞き、自信をなくし、ホ・ジュンジェの気持ちに不安を抱きます。
ホ・イルジュンの視力はますます悪化し、医師も薬を飲んでいるのに病状が悪化していることに疑問を感じ、すぐに手術を受けるように勧めます。偶然にも、病院で薬を受け取っていたモ・ユランはホ・イルジュンと出会います。しかし、ホ・イルジュンは視界がぼやけて何も見えません。モ・ユランはホ・イルジュンに冷たくされたと思い込みます。
シムチョンはホ・ジュンジェの気持ちを確認できず、ずっと悩んでいます。彼女の心の声を全て聞いているホ・ジュンジェは、彼女の不安を拭い去るため、彼女の手を取り、キスをします。
第12話の感想
第12話は、登場人物たちの複雑な感情が交錯する、切ないエピソードでした。特に、シムチョンとチャ・シアのそれぞれの恋心と不安が描かれており、胸が締め付けられる思いがしました。
人魚であるシムチョンは、人間の感情を理解しようとしながらも、ホ・ジュンジェの真意を掴みきれずに不安に揺れています。純粋であるがゆえの繊細さが、彼女の心の声をより一層切なく響かせます。一方、チャ・シアは、プライドの高さと秘めた想いの狭間で葛藤し、ついに感情を爆発させてしまいます。酔った勢いで電話をかけるシーンは、彼女の必死さと脆さが痛いほど伝わってきました。
二人の女性の間で揺れ動くホ・ジュンジェもまた、苦悩を抱えています。シムチョンの心の声が聞こえるという特殊な能力は、彼にとって祝福であると同時に、重荷にもなっているのではないでしょうか。
つづく