シムチョンは家を出て、戻ってきたモ・ユラン、チョ・ナムドゥ、そしてテオに会います。しばらく留守にすることを告げると、三人はホ・ジュンジェと喧嘩したのだと思いました。シムチョンは彼らと握手を交わして別れを告げ、次にチャ・シア一家を訪ね、ユナと喫茶店で会い、ヨーグルトを飲みながら別れをしました。
ユナはシムチョンを「お姉さん」と呼び、彼女の事を覚えていました。これはシムチョンにとって不思議な事でした。実はユナはシムチョンの心を読めるのです。二人は前世で繋がっていたのです。前世でシムチョンは人魚として蓮池に閉じ込められており、ユナの前世は彼女の助けを求める声を聞いていました。今世でもユナはシムチョンの心を読むことができ、シムチョンはユナの記憶を消すことができません。ユナはシムチョンに、夢の中で前世を思い出した事、父親は漁師で母親は人魚だった事を話しました。
シムチョンは既にホ・ジュンジェの記憶を消していました。彼が待っても無駄に苦しむのを望まなかったからです。二人の愛は、シムチョンが一人で守り、消えることなく、幸せな未来を待ち望むと決意しました。彼女は必ず戻ると誓いました。
海に戻ったシムチョンは、心臓の傷を癒しました。目を覚ましたホ・ジュンジェはジンジュを見つけました。それはシムチョンの別れの涙が変化したものだったのです。3年後、ホ・ジュンジェは法学部を卒業し、検察庁で研修を受けています。詐欺師の経験を活かし、同様の事件で活躍しています。ホン刑事は彼の今の姿に満足しています。
チョ・ナムドゥはスターのコンサルタントになり、テオはネットワークセキュリティの仕事に転職しました。飲み会で、テオは酔っていつもの癖が出て、皆の物を自分の懐に入れてしまいます。ホ・ジュンジェは酔うとシムチョンを思い出しますが、目が覚めると覚えていません。
体が回復したシムチョンはソウルに戻り、ジンジュを換金し、愛する人を探しに陸に上がった人魚に人間の社会の礼儀作法を教えました。彼女は新人魚に、もし愛する相手が自分を愛してくれなければ、人魚的生命はカウントダウンを始めると忠告しました。
シムチョンは見慣れた家の前に来てインターホンを鳴らしました。チョ・ナムドゥは彼女の手首にある翡翠の腕輪を見て彼女だと気づきました。チャ・シアがプレゼントを持ってやって来ました。なんとテオにプロポーズしに来たのです。帰宅したホ・ジュンジェはシムチョンの事を覚えておらず、「人と会う約束がある」と言って出て行ってしまいます。シムチョンは追いかけますが、彼の姿は見当たりません。雪が降り始め、通行人に水をかけられそうになります。その時、ホ・ジュンジェが傘を差し出して彼女を迎えに来ました。実は、ホ・ジュンジェは彼女のことを忘れていませんでした。記憶を失った時の気持ちを味わわせようとしたのです。
ホ・ジュンジェは日記を読むことでシムチョンの記憶を保っていました。たとえ世界中が彼女を忘れても、自分は覚えていると言います。彼はシムチョンを抱きしめ、雪が二人の周りに舞い落ちます。
シムチョンはホームレスの友達を見つけ、今度一緒に遊ぼうと約束します。ホ・ジュンジェは正式な検事になり、海辺の小さな町への赴任を申請し、許可が下ります。二人は一緒に新居へ向かいます。
この青い海のそばの静かな小さな町で、彼らは夢を実現し、平凡な生活を送り、小さな赤ちゃんの誕生を迎えました。彼らはハッピーエンドを迎え、神秘的な伝説を残しました。
第20話の感想
「青い海の伝説」最終話は、ファンタジーロマンスとして期待通りのハッピーエンドで幕を閉じ、深い感動を与えてくれました。シムチョンとホ・ジュンジェの愛の力は、時空を超え、記憶の壁さえも乗り越える強さを見せつけました。特に、記憶を消されたホ・ジュンジェが、日記を通してシムチョンとの思い出を守り続ける姿は、真の愛の深さを物語っていました。
シムチョンが人魚としての使命と、人間としての愛の間で葛藤する姿、そして最終的に愛を選び取る決断は、視聴者の心を強く揺さぶりました。彼女が愛する人のために、自らの存在を犠牲にする覚悟を見せたシーンは、涙なしでは見られませんでした。
また、脇を固めるキャラクターたちの成長も印象的でした。チョ・ナムドゥはスターコンサルタントとして成功し、テオもネットワークセキュリティの仕事に就き、それぞれの道を歩み始めます。彼らの変化は、シムチョンとホ・ジュンジェの愛の影響を受けているようにも感じられ、物語全体に温かい余韻を与えていました。
最終話で描かれた海辺の小さな町での生活は、まさに理想のハッピーエンドと言えるでしょう。都会の喧騒から離れ、穏やかな波の音を聞きながら、愛する人と共に過ごす日々は、二人のこれまでの苦労をねぎらうかのようでした。小さなbabyの誕生は、二人の愛の結晶であり、未来への希望を象徴しています。