第12話、最終回は波乱ありつつもハッピーエンドを迎えます。
サンシクとナレは家族との食事会で一騒動。ナレのトイレでの嘔吐で両親は妊娠を疑いますが、ただの誤解でした。サンシクは責任を取ると宣言し、両親も賛成しますが、杞憂に終わります。
社内では様々な真実が明らかに。サンシクの動画流出事件、虐待動画撮影、そしてジャンビョンのAIスピーカー修理は全てナ・ムミョンの仕業でした。彼は社内恋愛の生き証人でもありました。一方、マーシュアイの引き抜き話に同事たちは手のひらを返したように彼にすり寄り、マーシュアイは困惑します。
ガンミはナレにマーシュアイとの友情継続について相談。ナレのアドバイスでガンミはまるでお姫様のような振る舞いを始めますが、かえってマーシュアイの好感度を上げてしまいます。
多忙を装うサンシクは、実はヘヨンと密会していました。怒るナレに、サンシクはインド研修のための情報収集だと説明。ナレに釣り合う男になるため、もっとしっかりしたいと語ります。ナ・ムミョンは、努力は見せる相手を選ぶべきだとサンシクに忠告します。
ナレはサンシクのインド研修を応援すべきか迷います。帰宅すると、サンシクが用意したキャンドルとメッセージに導かれ屋上へ。準備に手間取るアジズと電球を取り付けるサンシク。ロマンチックな雰囲気の中、二人は夕食を楽しみます。サンシクから指輪を受け取ったナレは、彼の無事の帰還を祈ります。
翌日、会社がサンシクの研修参加を妨害していたことが判明。ナレは安堵の笑みを浮かべます。マーシュアイは高斯に残ることを決意。ガンミは自分のために残る必要はないと言いますが、自分を汚れた存在だと感じ始めます。マーシュアイはガンミを慰め、キ次長をパワーグループに引き抜いて批判するため残ると宣言。再びマーシュアイに命令口調の同事たち。ジャンビョンは部下が上司になることを恐れ、セリョン代表に電話で残留を直訴します。
ムンハクの送別会で、ナレはサンシクとの交際を公表。マーシュアイは二人の関係を既に知っていた同事たちとの賭けに勝ちます。
時が流れ、ナ・ムミョンは注目を集め、ムンハクは高斯に残ります。ガンミのマーシュアイへの気持ちにも変化が。
一年後、アジズが高斯に入社。マーシュアイは新入社員の面倒を見ると約束します。サンシクのオンライン動画は人気を博し、チームは共にプロモーションビデオを製作、明るい職場風景を映し出します。
第12話の感想
「ガウス電子 ~僕らの社内恋愛マニュアル~」の最終回、第12話は、これまでの伏線を回収しつつ、それぞれのキャラクターの未来を明るく描き、温かい気持ちで締めくくられた良作だったと言えるでしょう。
特に印象的だったのは、サンシクとナレの関係性の変化です。コミカルなやり取りの中に、互いを深く理解し、支え合う強い絆が感じられました。インド研修をめぐる騒動は、二人の信頼関係をさらに深めるための試練だったのかもしれません。サンシクの努力が報われず、ナレが安堵するシーンは、二人の愛情の深さを象徴しているように思えました。
また、他のキャラクターたちの成長も見逃せません。マーシュアイは、周囲に流されず、自分の信念を貫く強さを身につけました。ガンミは、自分の弱さと向き合い、新たな一歩を踏み出そうとしています。ナ・ムミョンの活躍や、ムンハクの決断も、物語に深みを与えていました。
最終回は、恋愛だけでなく、友情や仕事における人間関係の大切さも描かれていました。登場人物たちが互いに影響を与え合い、成長していく姿は、見ている私たちにも勇気を与えてくれます。
少し駆け足気味に感じた部分もありましたが、全体的には満足度の高い最終回でした。笑いあり、感動ありのストーリー展開で、最後まで視聴者を飽きさせませんでした。ガウス電子という会社で働く個性豊かなキャラクターたちの、未来への希望を感じさせるラストシーンは、まさに「僕らの社内恋愛マニュアル」の集大成と言えるでしょう。