第8話、高柏斯というARレンズを使った画期的な企画が始動。瞬きで電子機器を操作するという斬新なアイデアだが、マーケティング3部は成功を危ぶむ。彼らの希望はただ一つ、スマイルエンジェルことヒョンミの笑顔。しかし、なぜかヒョンミは笑わない。キ次長のズボンが破れ、「動物園パンツ」が露わになっても、皆が爆笑する中、ヒョンミは無表情のまま。

マシュはガンミに荷物を運ぶのを手伝ってもらい、昨夜の逃走劇以来、ドキドキが止まらないと告白。ガンミは運動を勧める。一方、サンシクとナレは偶然にも同じ時計をしていた。ナレはサンシクを落ち著かせようとするが、そこにマシュが現れ、二人は慌てて仕事の話を装う。

サンシクは運転免許を持っているため、チャワワ部長に命じられ、マシュと1泊2日の出張へ。車中、マシュはひたすら寝たりお菓子を食べたり。サンシクは、マシュの裕福な暮らしぶりに気付く。眠気に襲われたサンシクを見かねたマシュはキム秘書に運転を頼もうとするが、会長に禁止されていると断られる。ヒョンミが笑わない理由はボトックス注射だとガンミが説明。そのおかげで仕事はスムーズに進む。チャワワ部長はヒョンミを笑わせた人に賞金を出すと提案。

出張先で、マシュはドイツ人の友人に会い、ドイツ語で秘密保持を求めるが、発音が悪く笑われてしまう。夜は、マシュは友人の家に泊まろうとするが、サンシクは旅館に泊まることを主張。旅館でマシュのクレジットカードが使えず、サンシクが立て替えることに。部屋を掃除しながら、サンシクはマシュに好きな人がいるか尋ねる。マシュはガンミを思い浮かべるが、婚約者がいると答える。サンシクは自分の相手が先輩だと呟くが、幸いにもマシュは寝入って聞き逃す。

ナレはヘヨンを自宅に招き、サンシクに彼女ができたら気軽に来れないと釘を刺す。ヘヨンはサンシクが寂しさから付き合っているだけだと仮論。サンシクはナレにメッセージで会いたい気持ちを伝えるが、目を覚ましたマシュに早く寝るよう促される。

会社に戻ると、キ次長とジャンビョンがヒョンミを笑わせようと奮闘していた。サンシクはジャンビョンに、パワーグループが同じ企画を進めていることを伝え、情報漏洩を疑う。チェ理事はジャンビョンにマシュをよく世話するよう指示し、会長からも再び電話がかかってくる。

仕事の後、キ次長はカラオケに誘う。マシュはガンミが酔うのを心配するが、ガンミは水しか飲まないと宣言。しかし、それはお酒だった。ナレはサンシクを隣の部屋に連れ出し、自分は代用品にはなりたくないと告げ、お互いの関係が寂しさからきているのか冷静に考えるよう求める。そこに酔ったキ次長が乱入し、ナレは慌てて出ていく。

酔ったガンミはマシュがパワーグループの御曹司であることを暴露。サンシクはマシュをかばい、冗談だと言い訳する。マシュはガンミへのドキドキはストレスのせいだと考える。サンシクは会議の資料を忘れ、ナレと一緒に会社へ戻る。そこで二人は親密な行為をキ次長とチャワワ部長に目撃されてしまう。

ガンミはマシュに謝罪し、昨夜の失態は電撃ラケットを売るためだったと説明。マシュはガンミにプレッシャーを感じ、ガンミの手を自分の胸に当てさせる。ガンミはマシュを平手打ちするが、マシュの胸の鼓動は収まらない。

キ次長はヒョンミが会社を嫌っているから笑わないと推測。3年後、ヒョンミは仮想通貨で大儲けし、満面の笑みで会社を去る。

第8話の感想

第8話は、コミカルな展開とシリアスな展開が絶妙に絡み合い、見応えのあるエピソードでした。特に、マシュの天然キャラとサンシクの真面目キャラの対比が面白く、二人の珍道中も笑いを誘います。マシュの裕福な暮らしぶりやドイツ語での会話など、彼のキャラクター性がより深く描かれていました。また、サンシクとナレの関係にも進展が見られ、二人の微妙な距離感が今後の展開を期待させます。

一方で、ヒョンミの笑顔の謎やパワーグループとの競争など、シリアスな要素も含まれていました。ヒョンミが笑わない理由はボトックス注射という意外なものでしたが、彼女の心の内には何か深い事情が隠されているようにも感じられます。また、パワーグループの登場により、ガウス電子の社内恋愛模様だけでなく、企業間の競争という新たな局面も加わり、物語はより複雑さを増しています。

つづく