第15話、怒りに燃えるハン・ソラはイ・ラエルを殺そうとするも、イ・ラエルはそれを阻止。駆けつけたソ・ウンピョンが事態を収拾し、4人の欲望を利用して互いの疑心暗鬼を煽り、警察の罠に嵌める作戦を提案。同時に、イ・ラエルには事件後の平穏な未来を考えるよう諭す。
カン・ユンギョムは自ら法廷に出席すると宣言し、ソ・ウンピョンとイ・ラエルは彼の真意を測りかねる。開廷当日、イ・ラエルは4人に対する殺人罪での追加告訴を発表。ジェディス契約を証拠として提示し、民事訴訟は刑事訴訟の解決を待つことに。
しかし、カン・ユンギョムは不利にも関わらず、刑事訴訟を待たずに民事和解に応じると表明。イ・ラエルは和解に応じる。ハン・ソラは現状に不満を抱き、ハン・パンロの不作為を責め、自ら行動を起こそうとする。しかし、イ・ラエルは先手を打ち、ハン・ソラに接触。新たな容疑者となる可能性を示唆し、恐怖を植え付ける。
殺人罪の調停で、カン・ユンギョムは他の被告の説得を試みるも、弁護士を通して証拠の違法性を主張される。イ・ラエルは全ての証拠が偽造ではないと仮論。カン・ユンギョムはイ・ラエルの愛情が本物だと感じ、民事訴訟と謝罪を急ぐ。キム・ジンスクの遺品を取りに行く途中、ハン・パンロに妨害されるも、ソ・ウンピョンの助けで事なきを得る。
母親の遺品、日記を読んだイ・ラエルは、ジェディスへの抵抗と孤独な苦悩を知り、感情が爆発。LYグループの幸せな姿との対比に、更に苦しむ。カン・ユンギョムは自らの罪を自覚し、警察に殺人事件の捜査を依頼。ハン・パンロとキム・ジョンチョルは動揺し、ハン・ソラは容疑者となる可能性に激怒。これはイ・ラエルがムン・ドワンと協力し、ハン・ソラを容疑者に見せかける音声編集によるもの。ムン・ドワンはハン・ソラの秘密の恋愛を握られており、協力せざるを得なかった。
その後、ムン・ドワンはハン・ソラが秘密監獄の写真を告発したとハン・パンロに伝え、父娘は対峙。ハン・ソラを守るため、ムン・ドワンはハン・パンロを気絶させ、監獄に閉じ込める。一方、カン・ユンギョムは声明発表後、代表理事を辞任し、遺書で株と権限をイ・ラエルに譲渡。姿を消す。イ・ラエルはカン・ユンギョムの身を案じ、教会で彼を見つけ、想いを伝える。
ハン・ソラは別荘にいるカン・ユンギョムとイ・ラエルを知り、銃を用意。キム・ジョンチョルはハン・パンロに詰め寄るが、ハン・ソラから金塊を受け取り、イ・ラエル狩りに加担することに。ソ・ウンピョンは別荘付近の不審な車に気づき、イ・ラエルを守るため急行する。
第15話の感想
第15話は、まさに怒涛の展開でした。イ・ラエルの復讐劇もいよいよ佳境に入り、それぞれの思惑が複雑に絡み合い、緊張感が最高潮に達しています。
特に印象的だったのは、イ・ラエルの周到な策略です。ハン・ソラの不安を煽り、新たな容疑者へと仕立て上げる巧妙さは、彼女の知性と冷酷さを改めて見せつけられました。同時に、母親の遺品に触れ、LYグループの幸せな姿と自身の境遇を比較するシーンでは、彼女の抱える深い悲しみと苦悩が胸に迫ってきました。復讐の鬼と化しながらも、人間らしい脆さを垣間見せるイ・ラエルの姿は、複雑な感情を抱かせます。
つづく