ハン・ソラは、カン・ユンギョムからの積極的な求愛に喜び、彼の愛をより深く得るため、自身を変えようと決意する。一方、イ・ラエルは過去の病歴を眺め、アメリカで父親を亡くした際の深い悲しみと拒食症に苦しんだ日々を思い出す。
ハン・パンロはキム・ジョンチョルと共謀し、カン・ユンギョムのLY会社への投資計画を阻止しようと企み、彼の身辺調査を進める。報告書にはあるサロンのママが登場するが、キム・ジョンチョルは単なる広告利用だと考える。しかし、ハン・パンロは他の潜在的脅威を排除するためにも、見せしめが必要だと主張する。ハン・ソラはこの事を知りながら、あえて幹渉せず、ムン・ドワンにカン・ユンギョムとの関係を誇示する。
イ・ラエルは、子供への怪我の償いとして、特注のバッグをウン・ダムリに贈り、ウン・ダムリは贈り物とカン・ユンギョムの謝罪を受け入れる。イ・ラエルはハン・ソラへの対処法を伝えつつ、言葉巧みに彼女を宥め、さらに彼女が父母代表に選ばれたことを褒め称え、ハン・ソラの好感度を上げる。
カン・ユンギョムの秘密の行動を知ったイ・ラエルは、ハン・ソラへの誕生日サプライズだと勘違いする。ハン・ソラはイ・ラエルに側近の役職を与え、カン・ユンギョムの別荘へ夫婦で招待する。チャン・ムンヒはイ・ラエルに帳簿や金庫の場所を探すよう指示する。別荘で、イ・ラエルはカン・ユンギョムに会いたいとそれとなく伝え、彼にもう一台の携帯電話があるのではないかと推測する。
キム・ジョンチョルはわざとチョンママの車に追突事故を起こす。イ・ラエル夫婦は別荘で開かれるカードゲームに参加。優れた腕前を見せ、僅差で勝利する。カン・ユンギョムに近づこうとするイ・ラエルだが、彼は彼女を危険人物とみなし、その意図を疑う。イ・ラエルは彼を追いかけると宣言する一方、キム・ジョンチョルが突然現れ騒ぎを起こし、カン・ユンギョムは怒りを抑えきれなくなる寸前となる。正体を隠したいイ・ラエルはその場を離れ、自傷行為をするところをカン・ユンギョムに見られてしまう。
側近は、チャン・ジンウクとカン・ユンギョムに仕事の接点があり、LYグループの半導体会社買収にも関わっていたことを突き止める。ソ・ウンピョンはイ・ラエルの復讐への強い決意を悟り、彼女が人生を賭けていることを心配する。チャン・ムンヒは、自身も家族を失った一人として、イ・ラエルに失敗すれば容赦しないと警告する。
翌日、イ・ラエルはバンドネオンを探しに楽器店へ行き、偶然にも同じ楽器を探していたカン・ユンギョムと出会う。タンゴが好きだと明かすイ・ラエルだが、カン・ユンギョムは前日の自傷行為に触れ、癒やしが必要なのではないかと尋ねる。イ・ラエルは機転を利かせ、隠していたのはカン・ユンギョムへの愛だと告げ、彼にキスをする。カン・ユンギョムは密かに彼女の傷の手当てをし、彼女こそ癒やしを必要としていると考える。
このエピソードでは、様々な登場人物の背景や動機が明らかになり、特にイ・ラエルの復讐計画が徐々に表面化し、彼女とカン・ユンギョムの複雑な感情の縺れが描かれる。同時に、ハン・ソラが結婚生活を維持しようと努力する姿や、ハン・パンロとキム・ジョンチョルがカン・ユンギョムの事業を妨害しようと企む様子も描かれている。
第3話の感想
第3話は、イ・ラエルの復讐劇が本格的に動き出すと同時に、彼女とカン・ユンギョムの奇妙な関係性が深まる重要な回でした。イ・ラエルの周到な計画性と、時折見せる脆さの対比が印象的です。過去に囚われ、復讐という暗い道を選びながらも、カン・ユンギョムの前では素直な感情を垣間見せる彼女の複雑な内面が、視聴者を惹きつけます。自傷行為をカン・ユンギョムに見られた後の、とっさの「愛を隠していた」という嘘と、その後のキスシーンは、彼女のしたたかさと同時に、必死さも感じさせ、胸が締め付けられるようでした。
対照的に、ハン・ソラの不安定な精神状態がより鮮明に描かれています。夫の愛を勝ち取るために努力する姿は痛々しく、イ・ラエルの巧みな心理操作に翻弄される様子は、今後の展開への不安を掻き立てます。
また、ハン・パンロとキム・ジョンチョルの暗躍も、物語に緊張感を与えています。彼らの存在は、カン・ユンギョムだけでなく、イ・ラエルの復讐計画にも大きな影響を与えそうで、今後の展開がますます予測不可能になります。
つづく