イ・ラエルはカン・ユンギョムとピアノ店で偶然の再会を果たした後、心が落ち著かない。チャン・ムンヒはカン・ユンギョムの母親がLYグループの秘密を知っていたと告げるが、彼女は脳卒中で倒れ、今は何も語れない。

イ・ラエルはハン・ソラが幼稚園で保護者向けの職業体験イベントを企画するのを手伝い、ハン・ソラの評価を高めることに成功する。しかし、イベントの講演者として予定していた国会議員がキャンセルとなり、空席が生じてしまう。ハン・ソラは、ハン・パンロが取り込もうとしているソ・ウンピョンに講演を依頼したいと考えていた。もしソ・ウンピョンを呼ぶことができれば、ハン・パンロの信頼を得て、デパートの経営を任されるチャンスが生まれるからだ。イ・ラエルはハン・ソラのためにソ・ウンピョンに連絡するが、最初は断られてしまう。

週末、カン家は一族で祭祀を行う。カン・ボングンはカン・チギョムとカン・ユンギョムに商売の不振を叱責し、二人の嫁に早く孫を産むよう迫る。ハン・ソラは義姉からの嫌味に苛立ち、子供を授からないことを自分のせいだとするカン・ユンギョムにも不満をぶつける。カン・ユンギョムは、ハン・ソラが会社を兄に奪われるのを恐れて焦っているだけだと仮論し、二人は口論になる。その後、ハン・ソラはイ・ラエルに悩みを打ち明ける。イ・ラエルはハン・ソラにタンゴを教え、カン・ユンギョムの前で披露する機会を設けることを提案する。

ハン・ソラの家で、イ・ラエルは秘密が隠されているかもしれない場所を探る。書斎で見つけたタンゴの本をきっかけに、秘密の部屋を発見し、重要な資料が保管されているのを目にする。その時、カン・ユンギョムが帰宅し、慌てて部屋を閉めるイ・ラエルの様子にカン・ユンギョムは疑念を抱く。

ダンス教室に戻ったイ・ラエルはソ・ウンピョンと会い、カン・ユンギョムに近づくのは危険だと警告される。ソ・ウンピョンはイ・ラエルの傷跡を見て、彼女の正体に気づき始める。それでも復讐を誓うイ・ラエルの決意を知り、ソ・ウンピョンは最終的に彼女を支援することを決める。

土曜日、カン・ユンギョムはラ・ボカでイ・ラエルと会い、自分の過去と母の死について語り、彼女に逃げる機会を与える。同時に、イ・ラエルに惹かれていることを隠さない。イ・ラエルは留まることを選び、二人は秘密の交際を始める。

最後に、イ・ラエルはアルゼンチンにいるマリア叔母に連絡し、バンドネオンのことを知っている人が他にいないか尋ねる。マリアは9年前にある男が同じような質問をしたと話す。幼い頃の辛い経験から心を閉ざしたその男について聞き、イ・ラエルはカン・ユンギョムと過去に接点があったことに気づく。しかし、当時は互いに気づいていなかったのだ。

第4話 感想

第4話は、イ・ラエルの復讐計画が本格的に動き出すと同時に、カン・ユンギョムとの関係が大きく進展する重要な回でした。ピアノ店での再会以来、落ち著かない様子だったイ・ラエルですが、ハン・ソラを利用しながらも、著実に復讐への道を歩んでいる彼女の強い意誌を感じます。

ハン・ソラのイベントを手伝うシーンでは、イ・ラエルの機転と頭の回転の速さが際立っていました。ソ・ウンピョンへの依頼を最初は断られながらも、最終的には彼を動かすことに成功する手腕は見事でした。一方で、ハン・ソラの浅はかさと、夫であるカン・ユンギョムとのすれ違いも描かれており、今後の展開が不安になります。

カン家の祭祀のシーンは、一族の複雑な人間関係や、それぞれの思惑が垣間見える重要な場面でした。カン・ボングンのプレッシャー、ハン・ソラの焦り、カン・ユンギョムの苦悩…それぞれの立場が浮き彫りになり、今後の物語に影を落とすことが予想されます。

つづく