ダノを守るため禁衛軍に追われたキム・シヨルですが、素早く逃げ切ります。カン・サンはダノに、イ・チャン側に付いているように見せかけるよう指示します。一方、チョン・ユハはシン・ウォノの指示で、大妃娘娘に会うことに。内心は不安を抱えながらも、イ・ソルを演じ続けなければなりません。
パニャはファリョンに、次の内宴への参加を願い出ると共に、イ・ソルが捕まればどうなるのかを尋ねます。ファリョンは斬首されると答え、パニャは衝撃を受けます。その後、ファリョンはチョン・ユハに、護衛がイ・ソルを襲った者を殺したため、イ・ソルはもう現れているはずだと告げます。
ダノはイ・チャンに、イ・ソルを追っていた際にイ・チャンの護衛を見かけ、脅されたと報告します。イ・チャンは禁衛軍にその護衛の追捕を命じますが、これはカン・サンが仕掛けた罠でした。ダノとカン・サンは陸陸浩に自分たちの計画を打ち明けます。ダノはカン・サンを忘れられないと告白し、陸陸浩を苦しめます。カン・サンは陸陸浩と話すことを約束します。
キム・シヨルはカン・サンに、ダノが危険な目に遭った時、自分も命を捨てるべきなのかと問います。カン・サンはキム・シヨルの怪我を心配します。翌日、カン・サンは陸陸浩を安心させるため、ダノに危険が及んだ場合は自分の正体を明かし、二花院全員の命を守ることを提案します。
パニャはダノを訪ね、赤い痣について尋ね、何か秘密を知っていることを匂わせます。ダノも何かがおかしいと感じ始めます。チョン・ユハはダノとカン・サンの親密な様子について尋ねますが、ダノは何も明かしません。チャン・テファは、サンソンと大妃娘娘が密会したことをイ・チャンに知られたくありません。黒幕を突き止めたいからです。
ユン・クナムはイ・チャンの命令でダノを守るため、二花院にやって来ます。彼もまた、カン・サンとダノの間の特別な感情に気づきます。カン・サンはダノに護身術を教え始め、自衛できるようになってほしいと願います。
ホンジュはキム・シヨルを張炫の墓に連れて行き、未来への希望を語ります。二人は道中でダノたちと出会い、二組の恋人は秘密を守ることを約束します。
チョン・ユハはキム・ファンに手紙を届けますが、キム・ファンはチョン・ユハが世孫である証拠を見せるよう要求します。翌日、チョン・ユハはカン・サン宛ての密書を偶然受け取り、カン・サンがイ・ソルであり、木人会の首領が李謙であることを知ります。彼はダノがカン・サンのそばにいることの危険性を強く認識します。
カン・サンは木人会を調査することを決意し、チョン・ユハを尾行します。多くの人々が木人会に従っているのを発見しますが、李謙がチョン・ユハだとは思いもよりません。この発見により状況はさらに複雑になり、今後の展開への伏線が張られます。
第12話の感想
第12話は、それぞれの思惑が複雑に絡み合い、緊張感が高まる回だったと言えるでしょう。特に、チョン・ユハがカン・サンの正体と李謙の正体を知るという衝撃的な展開は、今後の物語を大きく左右しそうです。
これまで、ダノとカン・サンの関係を中心に物語が進んでいましたが、ここに来てチョン・ユハの視点が加わることで、より多角的に物語を捉えることができるようになりました。イ・ソルとして生きてきたチョン・ユハの苦悩、そして真実を知った彼の今後の行動が非常に気になります。ダノへの想いを秘めながらも、彼女を危険から守るためにどのような選択をするのでしょうか。
また、パニャの暗躍も不気味さを増しています。赤い痣についてダノに探りを入れる様子は、彼女が何か重要な秘密を握っていることを暗示しており、今後の展開に大きく関わりそうです。キム・シヨルとホンジュのロマンスは、緊迫した状況の中で一服の清涼剤となっていますが、彼らもまた大きな秘密を抱えていることを忘れてはなりません。
つづく
