第13話では、カン・サンとチョン・ユハが異母兄弟として初めて対峙します。カン・サンは剣をチョン・ユハの喉元に突きつけ、木人会を扇動したことを責めます。チョン・ユハはイ・チャンの暴政を終わらせるためだと仮論します。カン・サンは、父が兄弟に殺された過去を繰り返すことを恐れながらも、共通の目的を持つチョン・ユハに改心の機会を与えます。

ファリョンは、チョン・ユハがカン・サンの正体=イ・ソルであることを知ったため、事態を憂慮します。彼女はチョン・ユハに、イ・ソルを名乗り続けるよう警告し、自身も次の行動を企てます。

カン・サンはサンソンから、大妃がチョン・ユハをイ・ソルと信じ、支援していることを聞きます。チョン・ユハが木人会だけでなく大妃をも欺いていると知り、警戒を強めます。サンソンは、真実は重要ではなく、大勢が信じれば嘘も真実になるとカン・サンに諭します。連署書に誰がイ・ソルとして署名するのか、謎のままとなります。

このエピソードを通して、誰が「イ・ソル」として立ち上がるのかが焦点となります。シン・ウォノはカン・サンとチョン・ユハの対立を煽ろうとしますが、サンソンは歴史の悲劇の繰り返しになると忠告します。国の安定を望むシン・ウォノは、カン・サンとチョン・ユハの計画に協力し、イ・チャンを罠に誘い込もうとします。

カン・サン、チョン・ユハ、キム・シヨルの三人の花書生は互いの正体を知ることになります。共通の目的である暴政打倒のためとはいえ、協力の姿勢は見られません。チョン・ユハとカン・サンの会見に、何者かが刺客を送り込みます。これはファリョンがイ・ソル問題を解決するための手段の一つでした。チョン・ユハはファリョンが実母かもしれないという手がかりを得て、権力争いから身を引こうとしますが、王朝打倒の決意は変わりません。チョン・ユハの存在はカン・サンの力となりますが、ファリョンとシン・ウォノの動向は依然として不透明です。

また、ダノとカン・サンのロマンスも進展します。ダノはパニャに嫉妬しますが、カン・サンとの会話で誤解は解けます。ダノはパニャがカン・サンの正体を知っているのではと思い、二人を引き合わせます。パニャは父の死を無駄にしたくないという思いから、カン・サンを支持することを約束します。チャン・テファへの報告で、パニャはファリョンとチョン・ユハが何かを企んでいると伝え、チョン・ユハの危機を予感させます。

最後に、チョン・ユハはイ・ソルではないことを証明できるのか、カン・サンは連署書に「イ・ソル」としてイ・チャンに挑戦するのか、ファリョンとシン・ウォノは今後どのような役割を果たすのか、といった疑問が視聴者に投げかけられます。

第13話の感想

第13話は、まさに緊迫感溢れる展開で、息をするのも忘れてしまうほどでした。カン・サンとチョン・ユハ、異母兄弟でありながら、互いの立場と信念のために剣を交えるシーンは、見ていて胸が締め付けられました。二人の間にある緊張感、そして、過去の影に怯えるカン・サンの表情が、物語の深さを物語っています。

特に印象的だったのは、サンソンの言葉です。「真実は重要ではなく、大勢が信じれば嘘も真実になる」。この言葉は、権力争いの残酷さを改めて突きつけられると同時に、今後の展開を暗示しているように感じました。誰がイ・ソルになるのか、そして、その嘘がどのような結果をもたらすのか、非常に気になります。

また、ファリョンの存在感も際立っていました。彼女は冷酷な一面を見せながらも、どこか母性を感じさせる複雑なキャラクターです。チョン・ユハとの関係性も気になるところで、今後の展開に大きく関わってくるのではないでしょうか。

つづく