第15話、緊迫の展開から幕を開ける。カン・サンは番人の姿に扮し、イ・チャンを狙撃するも、ユン・クナムに見破られ、チャン・テファに矢を射られ穀底へ転落。間一髪、キム・ファンに救われる。一方、キム・シヨルとホンジュは襲撃に遭い、キム・シヨルは剣を抜くことを余儀なくされる。チョン・ユハはカン・サンの知らせを待ちつつ、イ・ソルがイ・チャンを排除すればこの地を去ることを考えるが、それは木人会の裏切りを意味する。ファリョンはチョン・ユハに寄り添うことを誓う。
イ・チャンは狙撃され昏睡状態に陥り、チャン・テファは激しく動揺し、内禁衛将にイ・チャンの警護を厳命する。治療を受けたキム・シヨルはホンジュから、襲撃者はチャン・テファの配下だと聞かされ、更にホンジュと張炫の婚約を知り衝撃を受ける。チャン・テファは配下から襲撃した相手が武芸の達人だと聞き、番人の仕業だと直感する。
カン・サンは内禁衛司に捕らえられ、イ・チャン襲撃について拷問を受ける。ユン・クナムはカン・サンの五囊袋を見て、襲撃犯がカン・サンだと確信するが、冷酷なイ・チャンよりも友であるカン・サンを助けようと決意し、事実を隠蔽する。
大妃娘娘は側近達と、パク貴人が偽の王子をすり替えた件を話し合うが、一部の忠臣は信じようとせず、大妃娘娘に従うことを拒む。カン・サンとチョン・ユハは大妃娘娘に会い、チョン・ユハは自身の欺瞞を認め、大妃娘娘はイ・ソルが生きている事実に驚愕する。チョン・ユハはシン・ウォノにイ・ソルの即位への協力を要請する。
キム・シヨルの師匠は彼女の沈んだ様子を見抜き、過去の殺生に囚われず、守った命の数に目を向けよと諭す。キム・シヨルは剣を捨てることを決意する。彼女は精神的に不安定になり、カン・サンに当たり散らす。自らの選択に疲れ、特にホンジュに対し笑顔を見せることができず、心変わりを告げる。チャン・テファはキム・シヨルを治療した医者に尋ね、ついにキム・シヨルが番人だと断定する。
この回は、緊張感あふれる襲撃事件から始まり、登場人物たちの複雑な人間関係と宮廷闘争、そしてそれぞれの葛藤と変化を描いている。各々が自身の立場と信念のために奔走し、同時に内面の苦悩を抱えている。
第15話の感想
第15話は、息もつかせぬ展開で、登場人物たちの運命が大きく揺れ動いた回でした。カン・サンのイ・チャン狙撃は失敗に終わり、窮地に陥るも、キム・ファンの機転によって命拾い。友情と裏切りが交錯する中、彼の今後の行動が気になります。
一方、キム・シヨルは自らの存在意義に悩み、剣を捨てる決意をします。ホンジュへの想いを断ち切るシーンは切なく、彼女の苦悩が伝わってきました。同時に、チャン・テファによって正体が暴かれるのも時間の問題となり、今後の展開に不安を感じます。
また、チョン・ユハと大妃娘娘の対面も印象的でした。イ・ソルの生存という衝撃の事実が明かされ、物語は新たな局面を迎えます。木人会の動向、そしてシン・ウォノの決断が今後の鍵を握ることになりそうです。
つづく