ユン・ダノはカン・サンを連れてチャン・テファの追手から逃れ、謎の矢の助けもあり、二花院へ戻ることができた。目を覚ましたカン・サンに「また君に助けられた」と伝える。キム・シヨルは医者を呼ぶ間もなく、自ら薬草でカン・サンの手当てをした。キム・シヨルは、カン・サンが普段持ち歩かない真剣を持っていることに気づき、何かあったと察する。

チャン・テファはサンソンを問い詰め、見張りに何を言ったのかを聞き出す。サンソンはとっさに、ユン・ダノに手を出さないよう警告したと答える。翌日、チャン・テファはユン・ダノに、見張りは殺人鬼で、目をつけられたら命がないと告げる。ユン・ダノは見張りがカン・サンのことだと気づき、チャン・テファは、見張りを捕まえれば二花院の借金を帳消しにすると持ちかける。見張りを捕まえれば、いつも一緒に行動しているイ・ソルの居場所もわかると言うのだ。

夜、キム・シヨルは女の幽霊と話をするが、幽霊だとは思わず、もっと外に出るように勧め、薬菓を残していく。翌日、ユン・ダノはカン・サンを見つけられず、イ・ソルの身元の手がかりを探そうと引き出しを開けようとする。この様子をユン・ダノに想いを寄せるチョン・ユハが目撃し、共犯になると申し出る。

陸陸浩は、医官でも治せない毒をキム・シヨルが治したことに興味を持つが、キム・シヨルは聞きかじりで少し知っているだけだと答える。外で、キム・シヨルは人々が王室の後継ぎ問題と、イ・ソルがすぐに冊封され、またすぐに廃位されたことについて話しているのを耳にする。その時、チャン・テファはキム・シヨルの姿を見て、13歳のイ・ソルと価ていると感じ、二花院の全ての書生の身元を再調査することを考える。

ユン・ダノはカン・サンの怪我を心配し、彼が痛みをこらえていることを見抜く。カン・サンはユン・ダノと距離を置こうとし、今後同じようなことがあればすぐに逃げるように言う。ユン・ダノはカン・サンが昨日の服と矢を燃やしているのを見て、彼が本当に見張りなのかとさらに疑念を深める。

チャン・テファは王に、シン・ウォノがイ・ソルを生かしておきたいと考えていることを報告し、王は必要であれば殺してもよいと指示する。チャン・テファはこの指示をパク貴人を通して受け、パク貴人はチャン・テファにシン・ウォノに対抗するよう求める。シン・ウォノが、彼女が赤ん坊を宮廷に連れてきた秘密を知ってしまったからだ。

ユン・ダノはカン・サンの後をつけ、彼が富営閤でチャン・テファの身辺調査を依頼していることを知る。帰り道、カン・サンは以前助けたパニャに会い、パニャは必ず恩返しをすると約束する。二花院に戻ると、チョン・ユハはカン・サンに、ユン・ダノを傷つけたら身元を徹底的に調べると警告する。

ユン・ダノの姉は、自分のために危険なことをするなら、チャン・テファに生きていることを告白すると言い、婚約者は自分が本当に好きな人だと伝える。

チョン・ユハは、彼らを支援する「老人」に会おうとする。駕籠の中の女性は非常に用心深い。実は、この黒幕はシン・ウォノだった。キム・シヨルを疑う者が富営閤に彼を捕まえに行き、チャン・テファは見張りの出現を待つ。その後、ユン・ダノはキム・シヨルを探しに行き、チャン・テファがキム・シヨルの首に刀を突きつけているのを発見する。

緊迫した展開で、登場人物たちの複雑な関係と隠された秘密が明らかになり、二花院内外の勢力争いも描かれ、今後の物語がさらに複雑になることを予感させる。

第5話の感想

第5話は、ますます複雑に絡み合う人間関係と、深まる謎に引き込まれる展開でした。特に印象的だったのは、カン・サンをめぐるユン・ダノ、チョン・ユハ、そしてチャン・テファの関係性の変化です。ユン・ダノはカン・サンへの疑念と同時に、彼を心配する気持ちも強くなっており、その葛藤が見て取れます。チョン・ユハはユン・ダノへの想いを募らせ、カン・サンへの対抗心を露わにするなど、恋の三角関係の行方も気になるところです。そして、チャン・テファは冷酷な一面を見せながらも、どこか人間味を感じさせる部分もあり、彼の真意はどこにあるのか、今後の展開が楽しみです。

また、キム・シヨルの出生の秘密や、イ・ソルとの関係性も少しずつ明らかになりつつあり、物語の核心に迫っていく緊張感が高まっています。彼がイ・ソルと瓜二つであるという事実が、今後どのような波紋を呼ぶのか、目が離せません。さらに、シン・ウォノやパク貴人といった登場人物たちの暗躍も、物語にさらなる深みを与えています。彼らの思惑が交錯し、二花院の若者たちの運命をどのように左右していくのか、今後の展開に期待が高まります。

つづく