チャン・テファはキム・シヨルをイ・ソルではないかと疑い、私邸へ連行し尋問する。ユン・ダノは宮中でなく私邸で尋問する事に違和感を覚え、チャン・テファの真の狙いは見守り役を炙り出す事だと推測、カン・サンこそが見守り役ではないかと考える。キム・シヨルはイ・ソルではないと主張し、たとえ族譜に名前がなくても自分はキム・シヨルだと断言する。

ユン・ダノはカン・サンが見守り役だとチャン・テファに告げるべきか葛藤するが、思い留まり毒矢を捨てる。帰路、カン・サンが慌てて立ち去る姿を見て罠にかかったと考えるも、実際はキム・シヨルを救出に向かっていた。チャン・テファの注意を逸らすため、ユン・ダノとカン・サンは共に矢を放ち混乱を巻き起こす。キム・シヨルが拷問を受けていると聞いたシン・ウォノは、探し人がそこにいると確信し、チャン・テファ邸へ向かう。

カン・サンとユン・ダノは小さな祠に逃げ込み、ユン・ダノは今後の不安を吐露し、カン・サンに怪我をしないよう願う。夜、ユン・ダノはカン・サンが持っていた硯滴が、かつて父親から貰ったものだと気づき、過去の記憶が蘇る。それはカン・サンが蓮池で玉指輪を探していた証拠でもあった。一方、老僧はキム・シヨルの父親を装う男を手配する。

翌日、二花院に戻ったユン・ダノとカン・サンはチョン・ユハに見つかる。キム・シヨルが無事に帰ってくると、ユン・ダノは安堵し何度も頭を下げる。チャン・テファは二花院の三人の書生への疑いを深め、誰かがキム・シヨルを助けに来たと確信する。王宮では、イ・チャンが木人会の書いた『書経』に激怒し、宮女を殺害する。ユン・ダノは二花院を去る事を決意し、ファリョンに三人の書生を引き続き世話するよう頼む。他の妓楼の女たちに虐められているパニャを助けたユン・ダノは、彼女と友達になる約束をする。

サンソンはファリョンにチャン・テファを過信しないよう忠告し、過去の身分を必ずしも守ってくれるとは限らないと釘を刺す。イ・チャンは木人会が実は李花会である事を突き止め、大粛清を命じる。カン・サンは二花院とチャン・テファに婚約関係があった事、そしてユン・ダノに亡くなった姉がいた事を知るが、男の方が亡くなった理由はまだ知らない。

チョン・ユハはユン・ダノに素敵な靴を贈ろうとしていた矢先、母の危篤の知らせを受ける。母は彼に形見を渡し、一族唯一の血筋を絶やさないよう、この縁を切るように言い残す。二花院に戻ると、皆はチョン・ユハを慰めるため酒を勧めるが、チョン・ユハは形見について思い悩んでいた。

キム・シヨルはユン・ダノに、彼女の姉の事を知っており、幽霊ではない事を伝える。そして、もっと話をしに来るよう誘う。翌日、ユン・ダノの姿はどこにもなく、皆が探す。陸陸浩が三人の書生にこの事を伝え、カン・サンは陸陸浩を通してユン・ダノの新しい住まいを尋ねる。ユン・ダノが二花院を去ったと聞いたチャン・テファは困惑し、王の命が長くないからではないかと推測する。イ・ソルの正体を知っていると考えたチャン・テファは、龍紋の信物を見つけようと二花院を捜索するが何も見つからず、ユン・ダノの新しい住まいを探す。しかし、カン・サンが再び現れ、ユン・ダノをチャン・テファから守る。

第6話の感想

第6話は、緊迫感あふれる展開の中、登場人物たちの複雑な想いが交錯する見応えのあるエピソードでした。特に、キム・シヨルの正体を巡る謎が深まり、チャン・テファの執拗な追及、そしてカン・サンとユン・ダノの決死の逃亡劇は手に汗握るものでした。

ユン・ダノは、キム・シヨルを救うため、そしてカン・サンを守るため、機転を利かせ勇敢に行動します。彼女の聡明さと芯の強さが際立つ一方で、未来への不安やカン・サンへの想いを吐露するシーンでは、彼女の繊細な一面も垣間見え、より一層感情移入させられました。

カン・サンは、寡黙ながらもキム・シヨルを助け、ユン・ダノを守る姿が印象的です。硯滴を通して明らかになった彼の過去、そしてユン・ダノへの秘めた想いを感じさせる描写は、今後の展開への期待を高めます。

つづく