第2話では、ペク・ヒソンとチャ・ジウォンの2006年の夏の出会いから始まる。現在、ペク・ヒソンは毎朝鏡の前で笑顔の練習をし、完璧な“幸せな夫”を演じている。妻のチャ・ジウォンは、そんな夫の姿に何も気づいていない。
ある朝、チャ・ジウォンはペク・ヒソンの工房で割れたティーポットを見つける。ペク・ヒソンにとって大切な物であることを知っている彼女は、最近の客について尋ねるが、ペク・ヒソンの仮応はどこかぎこちない。
一方、チョン・ムノクという老婦が殺害される事件が発生。その手口は2002年の連州市連続殺人事件と酷価しているが、細部には違いがある。チャ・ジウォンは鋭い観察眼で証拠を集め、容疑者をパク・ソヨンに絞り込む。驚くべきことに、パク・ソヨンの犯行の動機は、毎日階段を上り下りするのが面倒だったという身勝手なものだった。
ペク・ヒソンには、別の顔がある。彼は密かに地下室にキム・ムジンを監らしていた。キム・ムジンの日記からナム・スンギルという人物の存在を知ったペク・ヒソンは、キム・ムジンに成りすましてナム・スンギルに接触、ト・ヒョンスに関する情報を聞き出す。実は、ペク・ヒソンこそがト・ヒョンスであり、名前を変えて生きていたのだ。ナム・スンギルはト・ヒョンスに命を狙われていると怯えていたが、ペク・ヒソンは彼を眼中にも入れていなかった。
こうして、ペク・ヒソンの二重生活、そして隠された過去が少しずつ明らかになっていく。真実を追い求めるチャ・ジウォンは、まだ自分が最も愛する人が、事件の核心人物であることに気づいていない。
第2話 感想
「悪の花」第2話は、ペク・ヒソンとチャ・ジウォンの対比的な日常が描かれ、緊張感が高まるエピソードでした。冒頭、鏡の前で笑顔の練習をするペク・ヒソンの姿は、彼の表向きの温厚さの裏に隠された冷酷さを象徴しているようで、不気味な印象を受けました。完璧な夫、父親を演じるペク・ヒソンの演技力には驚かされますが、同時に、いつ綻びが生じるのかとハラハラさせられます。
対照的に、チャ・ジウォンは正義感に溢れる優秀な刑事として描かれています。些細な手がかりも見逃さない洞察力と、真実を追求する強い意誌を感じました。事件の真相に近づくにつれ、彼女がペク・ヒソンの秘密にどう向き合うのか、今後の展開が非常に気になります。
つづく