チャ・ジウォンはペク・ヒソンへの接触を一時的に控える代わりに、彼との初めてのデートの機会を得る。待ちに待ったデートで、チャ・ジウォンは満面の笑みを浮かべ、ペク・ヒソンも珍しく笑顔を見せる。しかし、都民錫の姿を見つけた瞬間、ペク・ヒソンの表情は曇る。

一方、警察はナム・スンギル死亡事件の捜査を続け、ト・ヒョンスへの疑いを強める。ト・ヒョンスの唯一の肉親であるト・ヘスも巻き込まれ、平静を装いながらも仕事を中断し、チャ・ジウォンと会う。長年に渡るメディアや警察からの詮索に疲れ果てたト・ヘスは、弟への複雑な感情、心配と諦めを吐露する。

夜、帰宅したペク・ヒソンは、レインコートを持ったチャ・ジウォンに驚かされる。ナム・スンギルが生前にト・ヒョンスを認識していたことに疑問を抱くチャ・ジウォンは、家でその謎を考え始める。この隙に、ペク・ヒソンは彼女から情報を得ようとする。彼は、キム・ムジンがト・ヒョンスの価顔絵作成に協力すると告げる。実際には、チャ・ジウォンはキム・ムジンとト・ヒョンスの面識について何も話していないが、彼女は疲れからか、この矛盾に気づかない。

翌日、警察はト・ヒョンスに関する情報提供を呼びかける。福子おばさんは5年前に撮ったト・ヒョンスの写真を思い出し、警察に通報する。同時に、ペク・ヒソンは悲しみと後悔を装う表情を練習し、キム・ムジンとして遺族に取材を行う。そこで、ナム・スンギルが毎晩3時に帰宅する習慣と、彼が犯人をト・ヒョンスだと確信した理由、つまり犯人が彼と同じようなペンダントを持っていたことを知る。

キム・ムジンはペク・ヒソンの秘密を探ろうとするが、ペク・ヒソンはICレコーダーの内容を削除する。その後、二人は旧村へ向かう。過去の村人による除霊儀式の記憶が蘇り、ペク・ヒソンは不安に駆られる。

村に到著すると、福子おばさんが拉緻され、キム・ムジンは謎の人物に襲われ気を失う。ペク・ヒソンは犯人であるパク・ギョンチュンを追跡し、取り押さえる。しかし、パク・ギョンチュンはチョン・ミスクのことを尋ね、ペク・ヒソンが彼女のことを知らないことが明らかになる。

その後、現場に駆けつけたチャ・ジウォンはペク・ヒソンと追跡劇を繰り広げる。最終的に、ペク・ヒソンはチャ・ジウォンを倉庫に連れ込み、麻袋を被せて手錠を奪う。しかし、犯人たちの行動はト・ヒョンスの情報を探していることを示唆しており、真犯人は別にいる可能性が出てくる。

後に、警察は倉庫で腕時計を発見する。それはチャ・ジウォンがペク・ヒソンの誕生日にプレゼントしたものだった。この発見により、チャ・ジウォンは事態が想像以上に複雑であることを悟る。ペク・ヒソンは襲撃されたチャ・ジウォンを守ったが、彼の真意と事件への関与は謎のままである。チャ・ジウォンは全ての真相を解明するために、更なる証拠を必要とする。

第4話 感想

「悪の花」第4話は、息詰まる展開で視聴者を釘付けにしました。ペク・ヒソンの二重生活がさらに複雑化し、真実への追求が危険な領域へと踏み込んでいきます。

チャ・ジウォンとのデートシーンは、ペク・ヒソンの偽りの仮面が剝がれ落ちる寸前を感じさせる、緊張感に満ちたものでした。笑顔の裏に隠された闇、都民錫の登場によって揺らぐ表情は、彼の脆さを垣間見せるようでした。

一方、ト・ヘスの登場は、事件の真相に新たな影を落とします。弟への複雑な感情、そして長年の苦悩は、彼女を物語の重要なキーパーソンへと押し上げます。

ペク・ヒソンの情報収集の巧妙さと冷酷さ、そしてキム・ムジンとしての演技は、彼の底知れぬ恐ろしさを改めて印象付けます。同時に、過去のトラウマに苛まれる姿は、彼が単なる悪人ではないことを示唆し、視聴者の心を揺さぶります。

つづく