ペク・ヒソンは昏睡状態から目を覚ますが、何が起きたのか分からず、状況を把握できていません。突然警察が現れ、逮捕される恐怖に駆られ、必死に逃走しますが、混乱の中、チャ・ジウォンと衝突します。チャ・ジウォンに慰められ、少し落ち著きを取り戻したペク・ヒソンは病室に戻ります。
病院によると、ペク・ヒソンの心臓は7分間停止し、低体温療法で一命を取り留めたものの、驚くべきことに記憶障害の症状は見られません。チャ・ジウォンは、今のペク・ヒソンに既視感と同時に違和感を感じます。その後、ペク・マヌとコン・ミジャが病室に駆けつけ、チャ・ジウォン一家を追い出します。コン・ミジャは、パク・ギョンチュンが奇跡的に生き延びたものの、「生きた屍」のように仮応がないことに精神的に追い詰められています。万が一に備え、ペク・マヌはペク・ヒソンにパク・ギョンチュンを始末させる計画を立てます。
チャ・ジウォンはペク・ヒソンと二人きりになると、感情が高ぶり、将来への不安を口にします。ペク・ヒソンは泣く妻を見ながら、プールサイドで彼女が心配そうにしている姿を思い出しますが、彼女の気持ちを完全には理解できません。警察はパク・ギョンチュンの状態により捜査が難航し、ペク・ヒソンも迫る尋問に備えます。彼はキム・ムジンと口裏合わせをしていますが、チャ・ジウォンはそれを恐れています。
チェ・ジェソプが捜査に介入し、強硬な態度でペク・ヒソンを尋問します。ペク・ヒソンは、かつてチェ・ジェソプが表向きは友人でありながら、陰でチャ・ジウォンに自分の悪口を言っていたことを思い出します。尋問官がイム・ホジュンに変わると、状況は楽になります。
皮肉にもチェ・ジェソプの出現が、ペク・ヒソンにその夜にパク・ギョンチュンの問題を解決することを決意させます。ペク・マヌの助けを借り、ペク・ヒソンは医師に変装してパク・ギョンチュンに近づきます。パク・ギョンチュンは実は意識があり、ペク・ヒソンの到来を待ち、ペク・ヒソンはもしかしたら自分を騙していなかったのではないかと考えます。パク・ギョンチュンは、もしペク・ヒソンがずっと都民錫と一緒にいて、チョン・ミスクが本当に都民錫の車に乗せられたのなら、もう一人の共犯者がいるはずだと推理します。そして、ト・ヘスに小魚の飾り物を送った人物こそがチョン・ミスク殺害の真犯人ではないかと疑います。
ペク・ヒソンは結局パク・ギョンチュンを殺さず、チェ・ジェソプの疑念に対処するために、彼に自分で嘘をつかせることを選びます。一方、チャ・ジウォンはペク・ヒソンの作業場の地下室を調べ、血痕を発見します。ペク・ヒソンは昏睡状態の中、一時的に意識を取り戻した際に、チャ・ジウォンをト・ヘスと勘違いし、自分がト・ヒョンスだと認めていました。しかし、チャ・ジウォンは自分の目で確かめない限り、夫が冷血な殺人犯だとは信じられません。
キム・ムジンはチャン・ヨンヒを見つけ、インタビューをしようとします。チャン・ヨンヒは、当時留守番電話に録音された脅迫のメッセージを保管しており、それは彼女にとって忘れられない悪夢となっています。
第6話の感想
第6話は、ペク・ヒソンが昏睡から覚めるシーンから始まり、息もつかせぬ展開で視聴者を惹きつけました。記憶を失っていないにも関わらず、どこか別人のようなペク・ヒソンの言動は、チャ・ジウォンだけでなく、視聴者にも不安と疑念を抱かせます。
特に印象的なのは、チェ・ジェソプの登場です。彼の強硬な態度は、ペク・ヒソンを追い詰めるだけでなく、過去の出来事をフラッシュバックさせ、物語に更なる深みを与えています。皮肉にも、このチェ・ジェソプの介入が、ペク・ヒソンをより危険な行動へと駆り立てることになります。
ペク・ヒソンとパク・ギョンチュンの対峙シーンは、このドラマの核心に触れる重要な場面です。パク・ギョンチュンが実は意識を取り戻していたという事実は、今後の展開を大きく左右するでしょう。そして、彼が抱く真犯人への疑念は、視聴者にも新たな謎を投げかけます。
つづく