リ・ジョンヒョクとチョ・チョルガンはついに直接対決。激しいやり取りの中、警察が現場を包囲し、発砲すれば狙撃すると警告。リ・ジョンヒョクは躊躇するも、チョ・チョルガンは隙を突いて発砲。リ・ジョンヒョクは間一髪で回避するが、チョ・チョルガンは警察に狙撃され、緻命傷を負う。瀕死のチョ・チョルガンは、リ・ジョンヒョクとユン・セリの関係の証拠を北朝鮮に送ったこと、リ・ジョンヒョクが帰国すれば両親も巻き添えで処刑されると告げる。
一方、ユン・セリは雷雨の中、リ・ジョンヒョクに連絡が取れず不安を募らせる。間もなく、警察がリ・ジョンヒョクの部下たちを連行。ユン・セリは追いかけようとするも、体力が追いつかない。
警察署では、部下たちは丁重な扱いを受け、逆に不安に駆られる。同時に、ク・スンジュンは拉緻され、逃走の末、質屋でユン・セリが売った指輪を取り戻そうとする。ソ・ダンは帰宅すると家が荒らされており、ク・スンジュンの姿もなく、異変を察知する。
取調べでリ・ジョンヒョクは、ユン・セリを懐柔するために韓国に来たと偽証し、全ての責任を自分が負うと主張。ユン・セリは病床でこの話を聞き、リ・ジョンヒョクの行動に胸を締め付けられる。そして、彼を無事に帰国させることを決意する。
面会したユン・セリに、リ・ジョンヒョクは冷たく突き放す。愛する女性を守るため、嘘をつき続けるリ・ジョンヒョク。ユン・セリは耐えきれず、気を失ってしまう。リ・ジョンヒョクは去っていくユン・セリを窓から見つめ、激しい痛みを感じる。
ソ・ダンはク・スンジュンを空港へ送り届け、涙ながらに見送る。しかし、ソ・ダンは拉緻され、脅迫電話を受けたク・スンジュンは、機票を破り捨てて救出に向かう。敵を倒すも、自身も銃弾に倒れる。ソ・ダンは泣き崩れ、ク・スンジュンのもとへ駆け寄るが、彼は息を引き取る。
第15話の感想
第15話は、愛の不時著の中でも特に緊迫感と悲しみが溢れるエピソードでした。リ・ジョンヒョクとチョ・チョルガンの対決は、ついに決著がつきましたが、その結末はあまりにも残酷でした。チョ・チョルガンの最期の言葉は、リ・ジョンヒョクにとって大きな脅威となり、今後の展開に暗い影を落とします。愛するユン・セリを守るために、全ての罪を被ろうとするリ・ジョンヒョクの姿は、切なくも男らしいものでした。
ユン・セリもまた、リ・ジョンヒョクの深い愛を感じ、彼を帰国させようと決意します。しかし、二人の間には、国境という大きな壁が立ちはだかっており、その未来は決して明るいものではありません。面会シーンでのリ・ジョンヒョクの冷酷な態度は、ユン・セリにとって大きなショックでしたが、これも愛する人を守るための苦渋の決断だったのでしょう。
つづく