ユン・セリは自分のいるべき場所へ帰りたい一心だったが、リ・ジョンヒョクはそれはほぼ不可能だと告げる。セリは苦笑する。ジョンヒョクは本当に不器用で、慰めの言葉一つ言えない男なのだ。ジョンヒョクは真面目な顔で、できないことは約束しないと断言する。行動力のあるセリは、じっとしているより行動しようと、小さな筏を作り、こっそり逃げ出そうとする。
セリがいなくなったことに気づいたジョンヒョクは、すぐに探しに出かけ、川辺で彼女を見つける。セリはジョンヒョクと帰るのを拒むので、ジョンヒョクは彼女を脅し始める。逃げたら危険な目に遭うと。セリはあらゆる組織に追われる自分の姿を想像し、恐怖に慄き、逃げるのを諦める。しかし、セリがトランシーバーで通信したため、部隊がすぐに追跡してくる。窮地に陥ったジョンヒョクは、セリを抱きかかえ、パラグライダーで崖から飛び降りる。
上空で、二人は九死に一生を得る。セリは、怖くて焦っていたからこんな馬鹿げたことをしたのだと呟き、二度としないと誓う。その後、ジョンヒョクは市場で刃物を持った暴漢に遭遇し、迷わず立ち向かい、ついに暴漢を取り押さえる。一方、セリはジョンヒョクの部下たちに、ここの生活にすっかり慣れてしまい、このままではここに根を下ろしてしまうかもしれないと愚痴をこぼしていた。
ジョンヒョクに婚約者がいるという噂が軍隊中に広まる。彼の敵たちは、婚約者が11科所属だと知り驚き、疑念を抱き、真偽を確かめようとする。村の女性たちが誕生日会を開き、セリも参加する。彼女は器用で、あるおばさんのワンピースを素敵に改造し、女性たちから絶賛される。セリがジョンヒョクの婚約者であることに不満を抱いていた女性たちも、彼女に好意を抱き始める。
セリは女性たちと打ち解けるのが得意で、彼女たちの若さと美しさに驚いたふりをして、互いに姉妹と呼び合い、女性たちは喜んで、セリをとても気に入る。セリは女性たちに別れを告げ、ジョンヒョクの住まいへ戻り、兵士たちと海鮮を焼き、酒を飲み、楽しく過ごす。セリの楽しそうに笑う姿を見て、ジョンヒョクの目に特別な光が宿る。彼はいつの間にか、セリを気にし始めていたのだ。
遠く離れた場所で、ユン家の息子たちは後継者の座を争い、父親の前で互いを悪く言い、会社を継がせてもらおうと画策する。翌朝、セリはカレーの香りに誘われ、外へ飛び出すと、ジョンヒョクが料理を作っている。セリは大喜びで、ジョンヒョクに指ハートを作るが、ジョンヒョクはその意味が分からない。部下たちに尋ねると、皆が口々に意見を出し、最終的に「ときめき」という意味だと分かる。
セリの兄たちは彼女のことを気にも留めないが、彼女の助手は北を捜索範囲として、必死に彼女の行方を探しており、セリに一縷の望みを与えている。
第4話 感想
第4話は、セリとジョンヒョクの距離が少しずつ縮まっていく様子が丁寧に描かれていて、とても心温まるエピソードでした。特に、セリが自ら筏で脱出しようとするも失敗し、ジョンヒョクがパラグライダーで救出するシーンは、二人の関係性の変化を象徴的に表していると感じました。セリの無謀な行動の裏には、故郷への強い思いと、ジョンヒョクへの不信感があったはずです。しかし、ジョンヒョクはそんなセリを危険から守り、自分の命を懸けてでも彼女を助けようとする姿に、セリも少しずつ心を開いていく様子が見て取れました。
市場での乱闘シーンは、ジョンヒョクの男らしさが際立つ場面でした。躊躇なく危険に飛び込む勇敢な姿は、まさにヒーローその 자체。セリもそんなジョンヒョクの姿に、次第に惹かれていくのではないでしょうか。一方、セリは持ち前の明るさと社交性で、村の女性たちとも打ち解けていきます。彼女がワンピースを改造するシーンは、セリの才能と機転が光る場面でした。最初は警戒していた女性たちも、セリの優しさに触れ、心を開いていく様子が印象的でした。
ジョンヒョクの婚約者という嘘が、周囲にどのような影響を与えるのか、今後の展開が気になるところです。また、セリの家族や助手も彼女を探し続けているため、いつ真実が明らかになるのか、ハラハラドキドキしながら見守りたいと思います。全体を通して、コミカルなシーンとシリアスなシーンのバランスが絶妙で、飽きることなく見ることができました。ジョンヒョクの不器用ながらも誠実な姿、セリの明るさと強さ、そして二人の間に芽生え始めた感情の繊細な描写に、胸がキュンとしました。
つづく