9年前、警察のキム・ヒョンスが街中で暴力団に殺害されるという衝撃的な事件が社会を震撼させた。それから9年後、物語は新たな警察官を目指すコ・ウンガンの警察学校入学から始まる。

平凡な家庭で育ったコ・ウンガンは、警察学校に合格するため、面接試験に全力を注ぐ。面接は合否の半分を占めるため、彼女にとって非常に重要だった。他の受験生の受け答えが面接官の心を掴んでいない様子を見て、コ・ウンガンは咄嗟に作戦を変更。警察官を誌望するようになったきっかけを、あたかも個人的な体験談のように語り始めた。本当の動機は、家庭教師のチャン・ジュチャンに恋をしたからであり、彼は警察学校の生徒だったのだ。面接官のチャ・ユゴンに良い印象を与えるため、コ・ウンガンは彼の活躍に感銘を受けて警察官を誌したと嘘をつき、チャ・ユゴンは気を良くする。

一方、ウィ・スンヒョンは友人たちと食事をしていた。友人のミンヨンは彼女へのプレゼント代を貯めるため、酒をおごりたがらなかったが、そのせいで皆から彼女について問い詰められ、連れてくるよう迫られる。ミンヨンが電話をかけようとしたその時、ウィ・スンヒョンはミンヨンの彼女、コ・ミガンが他の男と腕を組んで歩いているのを目撃する。彼らはコ・ミガンをホテルの部屋まで尾行し、問い詰めた。コ・ミガンは1週間前にミンヨンと別れたと説明するが、高価なバッグは受け取っていた。ミンヨンは別れを受け入れられず、コ・ミガンは本気だと主張する。口論の最中、母親の代わりに配達に来たコ・ウンガンが現れ、姉のコ・ミガンを助けようとする。姉の行動には賛同できないものの、コ・ウンガンはコ・ミガンを守り、バッグを返すよう迫る相手に抵抗する。しかし、コ・ミガンの新しい恋人が暴力を振るおうとした時、ウィ・スンヒョンが止めに入り、コ・ウンガンを救う。その後、コ・ウンガンはコ・ミガンにバッグを返すよう強く迫り、二人は激しい言い争いになる。

試験の結果、ウィ・スンヒョンは首席で警察学校に合格するが、父親のウィ・ジヨンは仕事に忙しく、彼を褒めることはなかった。コ・ウンガンは期待していた合格通知を受け取れなかったが、チャン・ソヨンが辞退したため、繰り上げ合格となり、卒業式後に警察学校へ入学する。

警察学校での初日、新入生たちは厳しい訓話と訓練を受ける。オム・ヒョク教官は全員に私物を提出させ、過酷な体力訓練を開始する。ウィ・スンヒョンは訓練方法に疑問を抱きながらも、体力的に限界を迎えたチャン・ソヨンを庇うなど、正義感を見せる。結局、チャン・ソヨンは重圧に耐えきれず退学し、コ・ウンガンはこの機会に再びウィ・スンヒョンと出会うことになる。

物語が進むにつれ、登場人物たちの関係性やそれぞれのストーリーがどのように絡み合っていくのか、今後の展開に期待が高まる。

第1話の感想

「キミと僕の警察学校」第1話は、青春と成長、そしてロマンスの予感を感じさせる爽やかな幕開けとなりました。警察学校という特殊な環境を舞台に、それぞれ異なる背景を持つ若者たちが集い、夢に向かって一歩踏み出す姿が瑞々しく描かれています。

特に印象的なのは、主人公・コ・ウンガンのひたむきな努力と、少し不器用ながらも正義感溢れるウィ・スンヒョンの姿です。コ・ウンガンは恋をきっかけに警察官を誌すという、一見すると軽い動機のように見えますが、面接での咄嗟の機転や姉を守るための勇敢な行動からは、芯の強さが垣間見えます。一方、ウィ・スンヒョンはクールな雰囲気を纏いながらも、困っている人を放っておけない優しさを持っています。二人の出会いは偶然ながらも、今後の関係性の発展に期待を抱かせます。

また、コ・ミガンとミンヨンのエピソードは、若さゆえの未熟さや恋愛の難しさをリアルに描き出しており、共感できる部分も多いのではないでしょうか。コ・ミガンの行動には賛否両論あるかもしれませんが、彼女の葛藤や不安も理解できる点で、複雑な感情を抱かせるキャラクターです。

つづく