ミン・ヘジはチョ・ハンスの醜聞動画を撮影し、10億ウォンを要求する。激昂したチョ・ハンスはミン・ヘジを殺そうとするが、電話で中断され、ミン・ヘジは逃走。逃げている途中、ウィ・スンヒョンとぶつかり、携帯電話を取り違えてしまう。その後、再びチョ・ハンスに捕まり、暴行を受ける。ウィ・スンヒョンは電話で携帯を返してほしいと連絡するが、店の騒音でミン・ヘジは助けを求められない。

一方、コ・ミガンはクレジットカードを使いすぎ、帰宅した母に激怒され、父にも被害が及ぶ。家を出たコ・ミガンはデート中のコ・ウンガンとウィ・スンヒョンに会い、金を借りようとする。以前、チン・オルスのクラブに行ったことがあり、ミン・ヘジも常連客だったことから、写真でミン・ヘジを探し、金を返してもらおうとする。ウィ・スンヒョンはミン・ヘジが携帯を取り違えた女性だと気づき、シン秘書にミン・ヘジのことを尋ねるが、シン秘書は知らないふりをする。

シン秘書は、負傷し意識を失っているミン・ヘジを監禁し、チョ・ハンスと共に動画のバックアップを探すが見つからず、チョ・ハンスは激怒する。シンユ会のメンバーにはペコペコしながらも、シン秘書に八つ当たりする。

ユ・デイルはキ・ハンナを想い、海辺旅行に誘うが断られる。他のメンバーには海で遊ぶと言っていたが、実際は遺跡見学。皆、日焼けしながらパンを食べ、不満を漏らす。シン・アリはユ・デイルに呆れ、彼を残して帰ることにする。ユ・デイルは皆が心配してくれると思っていたが、そうではなく、さらに落ち込む。

見学を終えたユ・デイルが戻ると、皆は著替えて海で遊んでいた。シン・アリはキム・タクの傷に気づき、柔道で先輩に勝った後、仕返しされたものだと知り、心を痛める。

バスで寝過ごしたユ・デイルは、下車後、母と喧嘩しているキ・ハンナに出会う。ユ・デイルはキ・ハンナを慰め、コ・ウンガンたちの海辺パーティーに連れて行く。キ・ハンナはユ・デイルに感謝する。

その頃、ミン・ヘジはチョ・ハンスに拷問された後、海辺に遺棄される。現場は薬物過剰死を装っていた。

第11話の感想

第11話は、ミン・ヘジの窮地とチョ・ハンスの冷酷さが際立つ、息詰まる展開でした。動画を武器に10億ウォンを要求するミン・ヘジの行動は、危険な賭けであり、その結末は悲劇的でした。チョ・ハンスの暴力性はさらにエスカレートし、もはや人間の心を持っているのか疑うほどです。彼の歪んだ権力欲と残忍さは、見ている側にも恐怖を感じさせます。

一方、ウィ・スンヒョンとの偶然の出会い、そして携帯電話の取り違えは、皮肉な運命のいたずらでした。騒がしいクラブの中で、助けを求めるミン・ヘジの声はウィ・スンヒョンに届かず、そのすれ違いが彼女の運命を決定づけてしまったと言えるでしょう。もし、あの時、電話が繋がっていたら…と考えると、やりきれない気持ちになります。

対照的に、コ・ミガン、コ・ウンガン、ユ・デイルたちの日常は、青春の輝きに満ち溢れています。クレジットカードの使いすぎで家族に迷惑をかけるコ・ミガン、恋人とのデートを楽しむコ・ウンガン、片思いのキ・ハンナに振り回されるユ・デイル。彼らの悩みは、ミン・ヘジの危機に比べれば小さなものですが、それでも等身大の若者の姿として共感できます。特に、ユ・デイルの空回りする優しさや、キ・ハンナの素直になれない気持ちは、微笑ましくもあり、切なくもあります。

つづく