第14話では、金拓とウィ・スンヒョンの関係が大きく揺らぎ、過去の事件の真相が明らかになるにつれて、それぞれの登場人物の心情が変化していく様子が描かれています。

キム・ヒョンスの死の真相を知った金拓は、ウィ・ジヨンを問い詰めます。ウィ・ジヨンは責任を否定しますが、そこに帰宅したウィ・スンヒョンが、ウィ・ジヨンがパソコンをチョ・ハンソルに渡したという事実を口にします。金拓はチョ・ハンソルとウィ・ジヨンがグルだと悟り、ウィ・スンヒョンとの友情に終止符を打ち、宿捨を変わることを決意。二人は連絡を絶ちます。金拓の部屋が変わり、ウィ・スンヒョンが二日も姿を消したことに気づいたコ・ウンガンは、ウィ・スンヒョンを心配して事情を聞きますが、ウィ・スンヒョンは何も語りません。

その後、金拓は退学を決意し、チャ・ユゴンに署名を求めます。チャ・ユゴンの追及により、金拓はウィ・ジヨンがキム・ヒョンスを裏切った事実を明かします。チャ・ユゴンは、以前ウィ・ジヨンが電話で潜入捜査について話していたことを思い出し、ウィ・ジヨンを呼び出して問い詰めます。しかし、そこにキム・インミョンが現れ、会話は中断。ウィ・ジヨンは沈黙を保ちます。その後、酔ったウィ・ジヨンはキム・インミョンにキム・ヒョンスの情報を漏らしたのかと詰め寄りますが、キム・インミョンは警察のためだと認め、ウィ・ジヨンを自分の側に引き込もうとします。

チョ・ハンソルはウィ・スンヒョンたちを調べ、金拓とウィ・スンヒョンが仲違いしたことを知り喜びますが、コ・ウンガンが気になり、シン秘書に二人を監視させます。金拓は退学届と共にソ・ボムジュにシン・アリへの別れの手紙を託し、学校を去ります。手紙を読んだシン・アリは金拓を探しますが、見つけることはできません。金拓はキム・ヒョンスのお墓参りに行き、帰宅後も落ち込んだ様子で、キムおばあちゃんは心配します。

金拓の退学を知ったウィ・スンヒョンは、自分も退学するとメッセージを送ります。コ・ウンガンは二人の関係を修復しようと、ウィ・スンヒョンを金拓の家に連れて行きます。金拓はウィ・スンヒョンを責めることはできないと理解しているものの、感情的に受け入れられず、退学の意思を曲げません。

一方、ユ・デイルは、奇漢娜が母親の借金を返すため夜に代行運転をしていることを知ります。ある夜、代行運転中に別荘から悲鳴を聞き、異変を感じたユ・デイルは、ウィ・スンヒョンに警察に通報するよう勧められますが、自ら別荘に向かいます。別荘の外で血痕を見つけ、屋内で暴行されている様子を動画に収めますが、そのことで相手に気づかれ、追われる身となります。逃走中、ユ・デイルはウィ・スンヒョンに助けを求める電話をかけますが、状況を説明する間もなく携帯を落とされ、車ごと橋から川に転落。絶体絶命の状況に陥り、物語は緊迫のクライマックスを迎えます。

第14話の感想

第14話は、まさに息詰まる展開でした。金拓とウィ・スンヒョンの友情の亀裂、そしてユ・デイルの危機的状況…見ているこちらも胸が締め付けられる思いでした。特に金拓の苦悩は深く心に響きました。親友を亡くした悲しみ、そしてその真相を知った時の衝撃と裏切り。ウィ・スンヒョンを責められないと理解しつつも、感情が追いつかない葛藤は、非常にリアルに描かれていたと思います。コ・ウンガンの二人の仲を取り持とうとする優しさも印象的でした。しかし、金拓の心の傷は深く、簡単には解決できないことを改めて感じさせられました。

そして、物語の終盤、ユ・デイルの身に起きた出来事は衝撃的でした。正義感から危険な状況に飛び込んでしまった彼の勇気は賞賛に値しますが、同時に無謀さを感じずにはいられません。助けを求める電話が途切れた瞬間、彼の運命を悟り、絶望感に襲われました。一体彼はどうなってしまうのか、次回が待ちきれません。

つづく