チョ・ハンソルを捕まえるため、コ・ウンガンは危険を承知でイ・ウンハに扮し、チョ・ハンソルに近づく作戦を決行。ウィ・スンヒョンたちは心配するも、コ・ウンガンは慎重に行動することを約束する。奇漢娜の情報提供を受け、位置情報発信器と監視カメラを装著したコ・ウンガンは、イ・ウンハになりすましてチョ・ハンソルの手下に拉緻される。チョ・ハンソルと対面したコ・ウンガンは、巧みに彼の歪んだ心理を利用し、性接待を含む一連の犯罪行為を自白させることに成功する。

激怒したチョ・ハンソルは全てを認め、コ・ウンガンを襲おうとするが、その際に監視装置を発見し破壊してしまう。信号が途絶え、コ・ウンガンの安否を心配したウィ・スンヒョンは、単身で突入することを決意。ウ・ジュヨンたちも共に現場へ急行する。手下数人を倒すも、多勢に無勢で一時撤退を余儀なくされる。チョ・ハンソルは勝ち誇り、奇漢娜を通してコ・ウンガンに全てを掌握していることを伝える。

ウィ・スンヒョンは煙幕弾を使って再び攻撃を開始。一方、チョ・ハンソルは奇漢娜にコ・ウンガンを説得するよう指示する。しかし、奇漢娜はコ・ウンガンを攻撃するふりをして、ゴルフクラブでチョ・ハンソルを殴打。その隙にコ・ウンガンは縄を解き、奇漢娜と共にチョ・ハンソルに立ち向かう。奇漢娜から情報を得たウィ・スンヒョンは、秘密の部屋に監禁されていたコ・ウンガンを救出。時間稼ぎのために火災報知器を鳴らす。

チョ・ハンソルは駐車場へ逃げ、車で逃走を図るが、金拓に阻まれる。駆けつけたウィ・スンヒョンがチョ・ハンソルを取り押さえる。シン・アリが偽造サインで物品を受け取っていたことが発覚し、チャ・ユゴンはウィ・ジヨンに連絡。ウィ・ジヨンは自らチョ・ハンソルを逮捕し、ウィ・スンヒョンに手錠を渡して彼にチョ・ハンソルを拘束させる。

パク・ホシンは罪を否認しようとするが、奇漢娜が録音したチョ・ハンソルの自白が証拠となり、言い逃れは不可能となる。怒ったパク・ホシンは奇漢娜に襲いかかるが、コ・ウンガンがそれを阻止する。コ・ウンガンと奇漢娜は救急車で搬送され、ウィ・ジヨンはチョ・ハンソルを捜査し、自らも内部調査を受けることを決意する。

チョ・ハンソルの逮捕により、ダモグループは倒産の危機に瀕し、警察上層部は警察学校廃止を検討する。校長はウィ・ジヨンと会い、ウィ・ジヨンは秘密情報を武器に、高官たちの集団辞任を要求し事態の収拾を図る。校長の辞任後、ウィ・スンヒョンは学生会長に、シン・アリは広報部長に就任。卒業式では表彰を受け、国民を守るという使命を胸に刻んだ彼らの姿に、家族は感動の涙を流す。(終)

第16話の感想

『キミと僕の警察学校』最終回となる第16話は、手に汗握る展開の連続で、最後まで目が離せない怒涛のクライマックスでした。コ・ウンガンの命がけの潜入捜査、ウィ・スンヒョンの決死の救出劇、そして奇漢娜の機転を利かせた活躍など、それぞれのキャラクターの魅力が最大限に発揮された見応えのあるエピソードでした。

特に印象的だったのは、コ・ウンガンの勇気と機知です。チョ・ハンソルという狡猾で危険な人物に立ち向かう彼女の姿は、まさに警察官の鑑と言えるでしょう。恐怖に屈することなく、冷静に状況を判断し、機転を利かせて窮地を脱する彼女の姿は、視聴者に深い感銘を与えました。

また、ウィ・スンヒョンの強い正義感と仲間を守るための献身的な行動も感動的でした。コ・ウンガンの危機を察知し、迷わず救出に向かう彼の姿は、真のヒーローと言えるでしょう。そして、奇漢娜の裏切りと思われた行動が、実はチョ・ハンソルを捕らえるための作戦だったというどんでん返しは、物語に更なる深みを与えました。

最終回にふさわしい、緊張感と感動に満ちた素晴らしい結末でした。警察学校という厳しい環境で共に成長してきた若者たちが、それぞれの正義を胸に、未来へと羽ばたいていく姿は、希望に満ち溢れていました。卒業式での家族の涙、そして、警察官としての新たな一歩を踏み出す彼らの姿は、視聴者の心に深く刻まれることでしょう。

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