作詞家として3年、生活のために頑張るウンスは、有名作曲家からの作詞依頼を受けます。チャンスを掴もうと一生懸命歌詞を書きますが、「片思いの気持ちが感じられない」と却下されてしまいます。
いつものように19年来の親友、ソヌに愚痴をこぼすと、なんとソヌが誰かを片思いしていることが発覚。仕事を失いたくないウンスは、冗談半分でソヌに一緒に住んで作詞を手伝ってほしいと頼みます。
翌日、ソヌは荷物を持ってウンスの家へ。こうして2週間の同棲生活が始まります。初日の夜、二人はお酒を飲み、翌朝、目を覚ますと抱き合って寝ていました。
ソヌはウンスを見て「おかしくなりそうだ」と呟きます。ウンスは目を覚まし、慌てて背を向け、フォーを食べようと提案。気まずい雰囲気の中、食事をする二人。ソヌは自分の呟きをウンスに聞かれたか心配しますが、ウンスは寒かったから抱きついたと言い訳します。ソヌはウンスの書いた歌詞を読み、ウンスはソヌにヘッドホンを付けさせデモ曲を聞かせます。ソヌはずっとウンスを見つめていました。
ソヌは歌詞を見て「恥ずかしい気持ちじゃなくて、胸が痛い気持ちだ。相手の指先しか触れられない」と言います。ウンスはソヌの手を触り、握りしめ「これでいい」と告げます。そして気分転換に出かけようと提案し、ジェニファーへの気持ちをソヌに尋ねます。ソヌは「何でもしてあげたい」と答え、ウンスは急にチョコレートが食べたいと言い出します。
ウンスが運転したいと言い出し、ソヌは緊張しながら助手席に座ります。その時、カン・ウイルプロデューサーから電話があり、曲のスタイルについて話し合いたいと言われます。ウンスはスタジオへ急ぎ、ウイルはウンスにオレンジジュースを渡します。ソヌはウンスがオレンジジュースに飽きているのを知っていて、自分のグレープジュースと交換し、ウイルを睨みつけます。ウイルはそれに気づき、ウンスにソヌの片思いについて聞いてみるように言います。
帰り道、二人は喧嘩になり、ソヌは車を降りて一人でスタジオまで歩くと出て行ってしまいます。ドンヒョンはソヌがウンスの家に住んでいると知り驚き、ソヌは海外に行く前に告白するつもりだと話します。自分に正直でありたいからだと。ドンヒョンはソヌがウンスのために写真展を延期したことに気づき喜びます。ウンスはソヌに花とエプロンをプレゼントし、仲直りします。
二人はスーパーで買い物をし、ウンスはソヌに料理を作ってあげると言います。家に帰るとテーブルの上にミカンが置いてありました。ウンスの母親が来ていたのです。ウンスは慌てて説明し、母親はソヌにタロット占いをします。「好きな人は遠いところにいる」と言い、最後に幸運のお守りにと一枚のカードを渡します。ウンスはミカンを食べ過ぎて手が黄色くなったと言い、ソヌの手を掴み「まだ黄色くなってない」と言ってミカンを食べさせます。
ウイルはウンスに午前4時40分の空気を感じてみるように言います。ソヌは「一人ぼっちで静かな感じ」だと説明し、ウンスは4時40分に出かけて体感してみようと提案します。二人は一緒に作詞をしたり、ドラマを見たりします。ソヌがシャワーを浴びている時、ドンヒョンから電話があり、ソヌのパソコンからファイルを送ってほしいと頼まれます。ウンスはソヌが自分の写真をたくさん撮っていることを発見します。
最後に、ウンスはソヌの「おかしくなりそうだ」という呟きを聞いていたことが明らかになります。
第1-2話の感想
「サウンドトラック#1」の第1-2話は、19年来の親友同士であるウンスとソヌの微妙な関係性と、片思いをテーマにしたストーリーが魅力的に描かれています。特に、同棲生活を通して変化していく二人の距離感に胸がキュンとしました。
ウンスは仕事熱心で明るい性格ですが、作詞に行き詰まり、ソヌに助けを求める姿は少し頼りなくも可愛らしい一面を見せています。一方、ソヌはクールで落ち著いた雰囲気ながらも、ウンスへの秘めた想いを抱えている様子が伝わってきて、応援したくなるキャラクターです。
二人の何気ない会話や行動の中に、友情以上の感情が垣間見える瞬間が何度もありました。例えば、ソヌがウンスを見つめる眼差しや、ウンスがソヌの手を握るシーンなどは、見ているこちらもドキドキさせられました。また、お酒を飲んで抱き合って寝てしまうシーンは、二人の関係性が大きく変わるターニングポイントとなり、今後の展開がますます気になります。
コミカルなシーンも散りばめられており、特にウイルプロデューサーとのやり取りは笑いを誘います。ソヌがウイルを睨みつけるシーンは、彼のウンスへの想いが嫉妬という形で現れていて、微笑ましいと感じました。
つづく