ウンスはソヌのいない生活を送っていましたが、ソヌに言われた通り外出時にはマフラーを巻く習慣が続いていました。1年後、ジェジュンの推薦で、ウンスは憧れの歌手、テユンと仕事をすることに。大喜びのウンスはマリの店へ行き、テユンのファンであることを自慢げに話します。夜景を見ながら、以前ソヌとここに来た時のことを思い出します。テユンは一番好きな歌手なので、テユンに歌詞を書くことが目標だったと語ったあの夜を。
ウンスは証明写真を撮るためドンヒョンを訪ね、そこでソヌがウンスの写真を壁に貼っているのを見つけます。そこには、お母さんからもらったタロットカードもありました。その時、ソヌから電話がかかってきますが、電波が悪くすぐに切れてしまいます。ウイルから突然呼び出されたウンスは、交際を申し込まれますが、ワインが苦手だからと断ります。ウイルは、ソヌがウンスにワインが好きか尋ねていたことを思い出し、断られても仕事に影響はないと告げます。
帰宅したウンスは玄関に靴とぬいぐるみを見つけ、ソヌが来たのかと期待しますが、それは母親でした。ウンスは母にタロット占いをしてもらうと、3枚目のカードがソヌと同じカードが出ます。母は、あのカードは本当は「すぐそばにいる」という意味で、ソヌを励ますために「諦めなさい」と嘘を言ったと明かします。ウンスは「決心」のカードを選びます。ソヌから連絡がなく、ウンスはぬいぐるみに隠されていたネックレスとメモを見つけ、ソヌに電話するように伝えます。翌日、花屋で偶然ソヌと再会します。
ソヌはウンスにチョコレートやノート、ペンをたくさん買って渡します。ウンスは、まだ1年いるはずではなかったのかと聞くと、ベンゼマの予定変更で一時帰国しただけで、10日後にはプラハへ行くと答えます。テユンへの作詞を祝い、頭を撫でます。二人はマリの誕生日を祝うため彼女の店へ行きます。マリは、チハンは実家に帰っていて明日戻ると言います。突然、電気が消え、チハンがギターを弾きながら現れ、マリに指輪をプレゼントします。
ソヌはウンスを家まで送ります。「何か言いたいことはないか」と尋ねるソヌに、ウンスは海外での安全を祈る言葉をかけるだけでした。そして、ソヌにマフラーを巻いてあげます。翌日、ウンスはソヌに渡すお菓子を買ってスタジオへ行きますが、すでに誰かが買ってきていました。後輩のキム・ソヨンが突然、ソヌにフィルムがダメになったと伝え、ソヌを呼びます。ドンヒョンは、ソヨンがソヌの写真を手伝っていて、ソヌと気が合うと言います。ソヌはソヨンをウンスに紹介し、「親友だ」と言います。ウンスは二人の様子をじっと見つめています。
ウンスはソヌに夕食を誘いますが、ソヌはスタジオで酒を飲む予定だと答えます。おしゃれをしてスタジオへ行ったウンスは、ソヌとソヨンがまた一緒に仕事をしているのを見て、わざと存在をアピールします。ソヨンはウンスに物を触らないように注意します。帰る途中、車に隠れて二人の会話を聞いていたウンスは、ソヨンがソヌに交際を申し込むも断られるのを耳にします。ソヌはウンスを見つけ、家まで送ります。もし自分が交際を申し込んだらどうするかと尋ねるウンスに、ソヌは「友達でいようと言っただろう。ずっと一緒にいられるから」と答えます。
自転車に乗っていたウンスは、高校時代にソヌが練習に付き合ってくれた時のことを思い出します。そして、ソヌを呼び出し、最後の歌詞が書けないと相談します。8年前、ソヌが入隊した時、友達を失うのが悲しくて泣いたと思っていましたが、1年前にソヌがいなくなって初めて、それが愛だと気づいたと告白します。ソヌの気持ちに気づくのが遅かったことを謝り、8年間も苦しませてしまったことを詫びます。ソヌはノートに「ずっとそばにいてほしい。愛してる」と歌詞を書き、ウンスにキスをします。
最終回 第4話の感想
「サウンドトラック #1」の最終回、第4話は、長年の片思いがついに成就する、感動的な結末でした。ウンスとソヌの繊細な感情の描写が美しく、見ているこちらも胸が締め付けられるようでした。特に、ウンスがソヌへの想いを自覚するまでの過程は、共感できる部分が多く、彼女の揺れ動く心情に深く感情移入させられました。
8年間、友人としてそばにいたソヌへの想いを自覚したウンスの告白シーンは、このドラマのクライマックスと言えるでしょう。ソヌの気持ちを大切にしながら、自分の想いを伝えるウンスの真摯な姿に心を打たれました。そして、ソヌの「ずっとそばにいてほしい。愛してる」という言葉、そしてキスは、二人の長年の想いが通じ合った瞬間であり、見ているこちらも温かい気持ちになりました。
また、脇役たちの存在もこのドラマの魅力の一つです。マリとチハンの結婚、ドンヒョンとソヨンの関係など、それぞれの物語が丁寧に描かれており、物語に深みを与えていました。特に、マリの誕生日サプライズは、温かく、そしてユーモアもあり、見ていてほっこりしました。
全体を通して、映像も美しく、音楽も素晴らしく、まさに「サウンドトラック」というタイトルにふさわしい作品でした。それぞれのシーンに合った音楽が、感情をさらに盛り上げ、物語の世界観に引き込まれました。
少し気になったのは、ソヌの一時帰国と、ソヨンとの関係です。ソヌの帰国理由が少し唐突に感じられ、ソヨンとのシーンは少し長く感じました。しかし、全体的には満足度の高い最終回でした。ウンスとソヌの未来が明るく、幸せに満ちたものであることを願わずにはいられません。