デパートで働くキム・ジュウォンは、自分のデパートにキル・ライムがいるのを見つけ、オフィスに連れて行きます。ジュウォンは、ライムが抽選の景品である掃除機を受け取りに来たことが信じられません。そして、家族も学歴もないライムに惹かれた過去の自分を冷たくあざけります。

ライムは、ジュウォンの口から出る怒りと傲慢な言葉を聞いて唖然とします。ジュウォンはさらに、ライムが職場で自分を困らせているとまで言い放ちます。ライムは怒りをこらえ、「怒った顔も綺麗だけど、笑った顔も綺麗でしょ?」と言い返します。そして、意地を張って掃除機を受け取ると主張します。

ジュウォンは、ライムが恥ずかしいなら、自分が彼女と「遊んで捨てた」と言えばいいと言います。するとジュウォンは激怒し、ライムをデパートに引きずり下ろし、靴や服を投げつけながら「お前と遊ぶ?遊んでやるレベルにすらいない!」と怒鳴ります。

さらにジュウォンはドレスを掴み、ライムを試著室に押し込みます。狭い空間で二人は向き合い、キス寸前の距離で緊張が高まります。ジュウォンはライムにドレスを著るように言い、「著せてあげようか?」と迫ります。ライムは怒ってそれを拒否し、ジュウォンが何を証明しようとしているのかを問い詰めます。ジュウォンは、二人の身分の差を見せつけようとしているだけだと答えます。

ライムが試著室から出ると、ジュウォンはパニック発作を起こしてしまいます。一方、ライムはアクションスクールに向かい、車に何度も体当たりしてストレスを発散します。

家に帰ったジュウォンは、トンネルの中で再びパニック発作を起こします。彼は何とかトンネルを抜け出し、路肩に車を停めてセラピストに電話をかけます。セラピストに会ったジュウォンは、本で読んだことだと前置きしつつ、「恋煩いの症状とは?」と尋ねます。

その後、ジュウォンは庭で花びらを一枚ずつむしり取り、「彼女は俺を呪っている、呪っていない、呪っている、呪っていない…」と繰り返します。そして最後に「呪っている」という結果になり、怒って立ち去ります。

翌朝、ジュウォンはスルの家族から突然プレゼントが贈られてきたことに気づきます。外に出ると、そこにはなんと鹿の群れがいました。

一方、オスカーはテソンを探しに済州島まで行きますが、今度は自分のことを認識しているにもかかわらず、彼の音楽は相変わらずくだらないと言われてしまいます。

スルはタイでのミュージックビデオ撮影を中止させ、自らミュージックビデオを引き継ぎます。そして、アクションスクールに協力を依頼し、オスカーが主演であることを告げます。

ライムは掃除機を受け取ったことをアヨンから聞き、すぐにジュウォンに電話をかけます。ジュウォンはライムからの電話に喜びますが、それを悟られないように冷たく対応します。

ライムは怒ってジュウォンの家に向かいます。広大な敷地に驚きながら、従業員にキム・ジュウォンの家を尋ねると、「ここ全部が彼の家です」と言われます。

ついにジュウォンを見つけたライムは、掃除機を投げつけ、なぜ自分に送り返したのかを問い詰めます。ジュウォンは掃除機を湖に投げ捨て、「欲しければ自分で拾え」と言います。ライムはショックを受けながらも湖に入り、掃除機を拾い上げます。

ジュウォンはライムを家の中に引きずり込みますが、そこでジュウォンの母親と鉢合わせになります。母親はライムを冷たく見下し、ジュウォンにふさわしい相手ではないと言い放ちます。

ジュウォンはオスカーが済州島でトラブルを起こしたという電話を受け、事態の収拾に奔走します。そして、済州島への旅行の当選者がライムであることを知ります。

ライムは済州島に到著し、ミュージックビデオの撮影のために集まったスタントチームをこっそり見に行きます。オスカーはライムに気づき、夕食に誘います。そして、ライムに「私は何かを盗んだ。誰かの…心?」と冗談を言います。

二人がレストランに向かうと、そこにはジュウォンが待っていました。ライムは驚き、ジュウォンはニヤリと笑って「10分遅刻だ」と言います。

第4話の感想

第4話は、キム・ジュウォンの傲慢さと幼稚さが際立つ回でした。キル・ライムに対する彼の態度は、身分の違いを強調することで自分の不安を隠そうとする、非常に未熟なものでした。しかし、ライムの毅然とした態度と、ジュウォンへの仮撃は痛快でした。特に、「怒った顔も綺麗だけど、笑った顔も綺麗でしょ?」というセリフは、ライムの強さと美しさを象徴しているように感じました。

また、ジュウォンのパニック発作は、彼の内面の脆さを浮き彫りにしました。セラピストとの会話や、花びらをむしるシーンは、彼の恋心が複雑な形で表れていることを示唆しています。

オスカーとスルの動向も興味深いです。オスカーは相変わらず自己中心的ですが、どこか憎めないキャラクターです。スルの行動は、彼女の野心とプライドを物語っています。

つづく